絶景!阿字観瞑想体験 滋味!臼杵精進料理
2024.12.112024年04月14日
GWは北陸新幹線で北陸の旅はいかが
ロマンとノワールの敦賀港、瑞龍寺の「トイレの神様」
『ブラタモリ』のレギュラー放送が終わるなんて。残念だけれど、スマートな引き際は、さすがタモリさん! 昨秋放送のブラタモリ♯253「敦賀〜すべての道は敦賀に通ず?〜」に感化されて敦賀へ。そして富山にも行って来ました。
「現代の名工」のおぼろ昆布と料亭御用達の蔵囲昆布
ピッカピカの敦賀駅に対して、ちょっと寂しい商店街。その先に氣比神宮の大鳥居があります。日本三大木造鳥居の一つで、高さ10m超。扁額は財を築いた北前船主が奉納しました。
敦賀は北前船の寄港地。北海道の昆布、秋田の米などが陸揚げされ、京都や大阪に届けられました。敦賀に今も昆布屋さんが多いのはこのためです。
「奥井海生堂」は、明治4年(1871)創業。
タモリさんが、おぼろ昆布のおにぎりを「うまい、うまい」と頬張るのを見て、おいしさの種類をあれこれ空想していました。
その「太白おぼろ昆布」と、東海道新幹線車内誌で名料亭御用達と紹介されていた「蔵囲昆布」を購入。蔵で1年以上熟成された香り豊かな昆布だそうで、これさえあれば私の家庭料理も料亭の味!(になる予定)。
ヨーロッパへの窓口、敦賀港。ロマンとノワール
物流の主役が北前船から鉄道へ代わると、敦賀港は外国貿易港として栄えていきます。
明治末期、新橋・敦賀間に欧州行き直通列車「欧亜国際連絡列車」も開業し、1枚の切符で東京からヨーロッパに行けるようになりました。といっても、新橋=(欧亜国際連絡列車)=敦賀=(海路)=ウラジオストク=(シベリア鉄道)=ベルリン、パリ。パリまで約17日!
「敦賀鉄道資料館」では、「東京→伯林(ベルリン)」の切符やガイドブックを見ることができます。
それによると、一番お手軽な3等で、伯林180圓、巴里200圓。当時、東京→大阪の3等普通が4圓前後ということなので、そんなもんかな、のお値段。与謝野晶子も利用したそうです。
「人道の港 敦賀ムゼウム」は、大正から昭和初期に敦賀港にあった駅や税関などの外観を再現した、歴史資料館。
イヤホンガイドを借りようとすると、「ヘブライ語のものしかありません」。ヘブライ語はイスラエルの公用語。
敦賀港は、杉原千畝の「命のビザ」を手にナチスから逃れたユダヤ難民を受け入れました。「命のビザ」(レプリカ)や難民が換金のために差し出した腕時計も展示されています。
繊細で美しいけれど、刻んできた時を思うと、ホロコーストのおぞましさが肌感覚で迫ってきます。
お昼は商店街の「弥助寿司」で、地魚9貫2800円を。
シャリはごく小さく、ふんわり。
商店街に人はほとんどいないのに、満席! みんなよう知ってはる。
北陸新幹線延伸区間に乗車! 春の富山は美しく、おいしく
新幹線はサンダーバードとは桁違いの速さ。白く輝く白山があっという間に後方に退いていきます。揺れもなく快適。
日経「北陸新幹線で買いに行こう 土産10選」の1位「羽二重くるみ」を味わううちに、富山駅に到着。
羽二重くるみはコーヒーによく合いました。
春分の頃の寒の戻りの名残で、立山連峰は真っ白! 市街地と雪山の組み合わせは、富山の春! そして富山の春はおいしい。
「小料理ゆあさ」はビブグルマンの人気店。
ホタルイカ、筍、フキノトウ、春の味をお洒落に。シェフはハツラツとして、こっちまで元気になる。人気の理由はここにも。
国宝「瑞龍寺」。「トイレの神様」にすがるも……
「曹洞宗高岡山瑞龍寺」は、加賀藩百二十万石の財力が成しえた壮大な禅宗寺院。山門、仏殿、法堂は国宝です。天井画や襖絵も著名仏師による仏像もありません。でも堂々とした造りに包容力があって心が休まります。
珍しいことにトイレの神様「烏枢沙摩明王」が祀られています。
さんざん食べ物の話をしながら、実は私、胃腸が弱く、行く先々でトイレを探しています。なので、お札を買いました。
しかし、トイレの神様って、そういう意味でなく、ご利益は「不浄をはらい、病気平癒、家門繁栄する」だそうで。
昆布締め専門店「クラフタン」でもやらかしました。
お店のイケメンくんの「羽根屋は銀座の高級クラブにも置いているそうですよ」に、「羽根(はね)屋だけにお値段も跳ね(はね)上がるね!」と、上手いこと言ったつもりなのに、完全スル~。
敦賀も富山も意外と空いていてゆったり観光できました。GWの旅行にいかがでしょう?
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