『鎌倉殿の13人』と三井寺
2022.10.252023年10月28日
初めて行く日光東照宮と中禅寺湖
『どうする家康』が好きすぎて、日光東照宮へ
NHK大河ドラマ『どうする家康』で、家康が戦(いくさ)嫌いの平和主義者と知りました。今まさに求められる政治家では!? 太閤秀吉の身内びいきを改め(私は関西人)、家康公が祀られる日光東照宮にお参りしてきました。
日光東照宮は、平和をテーマにした屋外美術館!
日光東照宮は、修学旅行生の大雑踏。
音声ガイドのボリュームを上げても、内容が全然頭に入ってこない!
本当はいつものようにガイドさんを頼みたかったけど、日光東照宮のガイドツアーは8800円! 音声ガイドなら500円。というわけでこっちにしたんだけど。
彫刻が5000点以上あるというので、単眼鏡を新調し、年季の入った重い一眼レフを携行。気合十分、やる気まんまん。
どれがどれのストラップなのか分からん。首が締まるし、肩も凝る。
でもカメラを持って行って正解!
ケータイで撮れば↓
鳥(鳳凰?)の透かし彫りというのは分かるが、カメラの望遠レンズなら↓
おお! ひな鳥が口を開けて親鳥にエサをねだっている! ピーチクパーチク鳴き声が聞こえきそう。
陽明門の彫刻はもっと緻密で絢爛豪華、そしてストーリーがある。
この部分にズームイン。
すると、
子どもたちが雪だるまで遊んでる!
これなんかも子どもたちが楽しそう。
子どもが安心して遊べる平和な世が長く続きますように、と願ったものだそう。
有名な「眠り猫」。その真裏には、スズメの彫刻があります。スズメを狙うことなく眠る猫、これも平和の象徴。
ほかにも見どころはいっぱい。
神輿舎の天井に描かれた天女さんが、すごい美人だったり、
その直下で拍子木を叩くと、龍の鳴き声が聞こえるという摩訶不思議な龍の天井画も。実際、鈴の音のような反響が長く長く続いて、ザックを背負った外国人観光客と顔を見合わせて、WAO!
狩野探幽さんが見たことのない象を想像で描いたものを下絵にしたなんちゃって象の彫刻は、姿かたちも色彩もファンタジック。
日光東照宮に感情と体力を使い過ぎたため、隣接する「二荒山神社」と、
そのお隣りにある家光公の墓所「輪王寺大猷院」は、抜け殻のようになってお参り。
世界遺産「日光の社寺」をじっくり観光するなら2日はいる。
『麒麟が来る』、明智光秀の願いも「平和」
日光東照宮から中禅寺湖へ続く「いろは坂」。紅葉シーズンの大渋滞はニュースでおなじみです。
いろは坂を上り切って、明智平展望台へ。中禅寺湖から華厳の滝が流れ落ちる様子を望むことができます。
明智平の名称は、明智光秀に由来します。なんでも明智光秀は秀吉の追っ手を逃れて、家康のもとに身を寄せたとか。
『どうする家康』で光秀は下品に描かれていますが、私の知る光秀は、これまたNHK大河ドラマの『麒麟が来る』の長谷川博己扮する穏やかな賢人。
そう言えば東照宮にも「麒麟」の彫刻がありました。麒麟は平和の世に現れる聖獣。ふたりの願いは一緒、「平和」だったんですね。
中禅寺湖畔でセレブ外交官気分
どよ~ん。
ロープウェイは片道たった3分なのに往復1000円もしたのに。
「今日はいいほうですよ、冬は強風でロープウエイが止まることが多いし」と係員さん。
天気は下り坂かとがっかりしていたら、
男体山がくっきり!
中禅寺湖畔は、大正から昭和初期にかけて、各国大使館が別荘を構え、避暑地として賑わいました。英国大使館別荘とイタリア大使館別荘が記念公園として整備され、公開されています。
「イタリア大使館別荘」は、サンルームが湖を望むように設けられ、ダイニングテーブルには実際に使われていたイタリア製の食器が並びます。ソファの生地もイタリア製。ス・テ・キ!! ここに住みたい!!
いけないいけない。そんな欲を出しては。
「不自由を常と思えば不足なし」日光東照宮の音声ガイドで聞いた家康公の遺訓をかみしめる。心せねば。
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