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日本海海岸線を北上しながら、自然の営みに感動し、郷土料理に舌鼓。最近思うんです、日本一おいしいのは、新潟県だと。
冬だけ白鳥の湖「瓢湖(ひょうこ)」
瓢湖は、白鳥の越冬地。
冬の初めにはるばるシベリアからやってきます(これが公開される頃には、シベリアに向けて飛び立っているかも)。
ネットの口コミ「行くなら朝! 朝9時のエサやりが見もの」を信じて、朝9時に到着。
ひゃ~! めっちゃいる。うようよいる。
カモに混じって白鳥もいるにはいるけど、ほぼカモ!
白鳥は、エサにがっついたりしません。エサ場から距離をおいて、優雅な佇まいで浮かんでいます。
高い声、低い声、鳴き声が重なって、吹奏楽部の練習のよう。
次の瞬間、一羽また一羽と羽ばたいて、水面を猛スピードで滑走したかと思ったら、ふわっと離陸。高度を上げながら湖の上を旋回して、編隊を組み飛び去っていきました。
すぐ真上を飛ぶ白鳥からは、羽を動かす音なのか風を切る音なのか、グウウングウウンという音が聞こえてきます。さすが渡り鳥。力強いぞ。
周辺の田んぼでエサを探して、夕方に帰ってきます。
なので、昼間の湖に白鳥の姿はありません。行くなら朝です!
北上して、越後村上の食文化を五感で体感
「笹川流れ」など日本海の景勝を眺めながら、越後村上へ。
村上といえば、鮭。平安時代から続く伝統の食です。
「千年鮭きっかわ」で、お店の奥に吊るしている塩引き鮭を見学させてもらいました。
塩引き鮭とは、鮭に塩をして、1、2年吊るしながら熟成させたもの。
いきなりいい匂い! おいしい匂い!
頭を下にするのは、首つりさせない。
お腹の一部がつながっているのは、切腹させない。
吊るし方に、鮭へのリスペクトが表れています。
お昼は、ミシュランプレートの「能登新」。鮭づくしのコース料理がいただけます。
お給仕の方のお着物が豪華。お部屋の床の間の花が豪華。全力でおもてなししてくれているのが伝わってきます。
お料理は、村上の鮭を中心に、ほかの食材もすべて地元産。
鮭の心臓、鮭の氷頭、鮭のなんちゃら、白子のなんちゃら。前菜は初めての味と食感ばかり。
ルイベも初めて。漫画『ゴールデンカムイ』でアシリパさんが「ヒンナヒンナ(おいしいおいしい)」と食べていた、ルイベ。ここのルイベは、鮭の皮を炙った「焼霜作り」。皮は香ばしくサクサク食感、半冷凍の身の部分はとろり。
最後のお膳は、土鍋で炊いた地元こしひかり。まずはそのままで、とのことで、そのままひと口。そしてまたひと口、またまたひと口って、なくなってまうやん!
ハラコ飯にする分を残しとかなあかんやん。
すご~くおススメのお店です!
さらに北上して、SNSで話題のクラゲ水族館へ
山形県にある加茂水族館公式ツイッターの「ダレカキテ…」との投稿が話題になっていると、新聞に記事がでていました。開館から1時間たっても来場者がゼロなのを嘆いた内容に、多くの励ましが寄せられたそうです。
加茂水族館は「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」の3つ星を獲得しており、ウリは、約60種類のクラゲを展示する世界最大級のクラゲ展示室「クラネタリウム」。なぜ誰も来ないのか?
この日は、学生のグループやカップル、家族連れ、クラゲオタクっぽい人などでそこそこの賑わい。
客層の幅が広ければ、観賞の方法もいろいろ。
「うまそ~」「これ、煮つけにしたらうまいやつ」
フグやヒラマサ、ブリ、ホウボウ、アジ、マダイなどなど地元庄内のお魚が泳ぐ大水槽の前で男の子たちが賑やか。
お魚屋さんの平台に載った魚と違って、みんな眼が透き通っていて青い。
別の水槽にはアオリイカ。宇宙人みたいにキラキラひらひら。
食卓ではおなじみのお魚だけど、泳いでいるのを見るのは新鮮な体験。
子どもよりオトナが楽しい水族館かも? 応援のためにも行ってみてください。
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