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- 真夏の青森、涼を求めて欲張り道中
NHK『100カメ 青森ねぶた祭』にいたく感動。コツコツためていたJR東日本ビューカードのポイントを、東北新幹線グランクラスにつぎ込み、真夏の青森に行ってきました。
東北新幹線グランクラス初体験!
グランクラスは飲み放題のドリンクと軽食、おつまみと焼き菓子のサービス付き。
座席のリクライニングが腰や背中をやさしくサポートしてくれるから、すごくラク。睡魔に襲われるけど、せっかくのグランクラス。眠るなんてもったいない!
おじさんグループも飲む、飲む、飲む。アテンダントのノリもいいから、車内は賑やかなスナック状態。
青森ねぶた祭。推しねぶたを見つけて楽しさ倍増
到着した青森は、熱中症警戒アラート発表中。めっちゃ暑い!
ねぶたは、昼間、海辺に設置された「ねぶた小屋」で見ることができます。
無料ガイドツアーで、小屋を回りながら見どころを教わります。
毎年、企業や各種組合などの団体が、ねぶた師にねぶたの制作を依頼。
ねぶた師は、武士や歌舞伎、神話などを題材に下絵を描き、3D化します。ねぶたに曳き手や囃子方、跳人(はねと)が加わって、青森市中心街に繰り出すのが「青森ねぶた祭」です。
ねぶたの出来はもちろん、運行のスムーズさも「ねぶた大賞」の審査の範囲。各団体は一致団結、夕方の出陣時には小屋のあちこちから気勢が上がります。これも見どころのひとつ。
ねぶたは、昼間見るのと、夜見るのとでは大違い。
同じねぶたで比較すると、昼は↓
夜になると、
淡い色使いで昼間はやさしい印象だったものが、光が灯ったとたん、濃淡がくっきりして鬼気迫るねぶたに豹変。パナソニックなど、電気関連のスポンサーが付いたねぶたには、LEDや発光ダイオードなど先進技術が使われているのも面白い。
ねぶたの大胆かつ精緻な造作や色使い、曳き手の勇ましさ(やんちゃぶり?)やお囃子の威勢の良さ。ほとばしる情熱と迫りくる圧は、“『100カメ』でいたく感動”の比でない。
全23台のねぶたは1時間半ほどで通り過ぎるから、じっくり鑑賞できません。昼間にねぶた小屋を回り、推しのねぶたを決めて、夜の本番に臨むのがおススメです。
夕方までの待ち時間で、「青函連絡船メモリアルシップ 八甲田丸」へ。
八甲田丸のグリーン客席で、2時間超の記録映像を見ながら休憩(?)できます。エアコンが涼し~。
片道たった40分で登れる百名山「岩木山」
翌日は、涼を求めて、青森最高峰の「岩木山」へ。津軽平野のどこからでも仰ぎ見られる、津軽の母なる山。晴れた日は、北海道まで見晴らせるという。
車とリフトで9合目まで行けて、そこからたった40分で山頂!
コースの大半は陽当り良好すぎて、暑い! 標高1625mなのに、全然涼しくない!
山頂に、岩木山神社の奥宮があります。
岩木山神社の本殿は麓に。
周辺には、「嶽きみ」(だけきみ・トウモロコシ)の畑が広がり、直売所が多数点在しています。
駐車場に入りきらず、沿道に車の列ができている人気店も。箱買いしたいのはやまやまだけど、トウモロコシは鮮度が命。今ここで、採れたてを食べるしかない!
定番の人気宿「ランプの宿 青荷温泉」
宿泊は、深い森の中にあって涼しいはずの「ランプの宿 青荷温泉」。
灯りはランプ。テレビもドライヤーもありません。ましてやエアコンなど。
夕方、外の温度計を見たら、まだ30度もある! スタッフさんによると、近年は熱帯夜もあるとか。
せっかくだからと、温泉につかったから、汗びっしょり。
夕食は、ランプの熱と鍋から立ち昇る湯気で、ますます汗びっしょり。
暗くて料理の全貌が見えません。
電気やケータイの電波がない「不便」を楽しむような余力なし。季節を変えて再訪しなければ。
八甲田山「雲上の楽園をたどるコース」
3日目は、今度こそ涼しいはずの八甲田山。
ガイドブックに「雲上の楽園をたどるコース」と紹介されている、酸ヶ湯温泉から最高峰大岳を巡る、4時間35分の周遊コースです。
蒸し暑いクマザサの道を抜けて⇒風が通る沢に⇒硫黄の臭いのする岩場⇒広い湿原へ、状況がダイナミックに変わります。
森林限界を超えると日差しは痛く、山頂に至るも風はゼロ。
涼しくないやん! めっちゃ暑いやん!
360度の大展望というが、視界もほぼゼロ。
下り始めて間もなくいきなりの雷鳴。雨も勢いよく降り出してきた。
すぐそこに何度も雷鳴と振動。「雲上の楽園」を身を屈めて走る。空爆の恐怖ってこんな感じ? もっと?
肝も冷えて、体も冷えて、ついに涼しさ(寒さ?)を実感!
酸ヶ湯温泉の熱い湯が沁みる。
でも、冬に来た時は、湯気がもうもうとして混浴が気にならなかったけど、夏は視界がクリアすぎて、ちょっと厳しい。酸ヶ湯温泉はやっぱり冬に限る!
「青森=涼しい」は先入観でした。バテバテで楽しむ余裕がなかったのが残念。鍛え直して、次の夏に出直したいと思います。
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