青森ねぶた祭とランプの宿、八甲田山登山

真夏の青森、涼を求めて欲張り道中

公開日:2023.09.01

NHK『100カメ 青森ねぶた祭』にいたく感動。コツコツためていたJR東日本ビューカードのポイントを、東北新幹線グランクラスにつぎ込み、真夏の青森に行ってきました。

真夏の青森、涼を求めて欲張り道中
2023 青森ねぶた祭

東北新幹線グランクラス初体験!

グランクラスは飲み放題のドリンクと軽食、おつまみと焼き菓子のサービス付き。

東北新幹線グランクラス初体験!

座席のリクライニングが腰や背中をやさしくサポートしてくれるから、すごくラク。睡魔に襲われるけど、せっかくのグランクラス。眠るなんてもったいない!

おじさんグループも飲む、飲む、飲む。アテンダントのノリもいいから、車内は賑やかなスナック状態。

青森ねぶた祭。推しねぶたを見つけて楽しさ倍増

到着した青森は、熱中症警戒アラート発表中。めっちゃ暑い!

ねぶたは、昼間、海辺に設置された「ねぶた小屋」で見ることができます。

青森ねぶた祭。推しねぶたを見つけて楽しさ倍増

無料ガイドツアーで、小屋を回りながら見どころを教わります。

青森ねぶた祭。推しねぶたを見つけて楽しさ倍増

毎年、企業や各種組合などの団体が、ねぶた師にねぶたの制作を依頼。

ねぶた師は、武士や歌舞伎、神話などを題材に下絵を描き、3D化します。ねぶたに曳き手や囃子方、跳人(はねと)が加わって、青森市中心街に繰り出すのが「青森ねぶた祭」です。

ねぶたの出来はもちろん、運行のスムーズさも「ねぶた大賞」の審査の範囲。各団体は一致団結、夕方の出陣時には小屋のあちこちから気勢が上がります。これも見どころのひとつ。

ねぶたは、昼間見るのと、夜見るのとでは大違い。

同じねぶたで比較すると、昼は↓

青森ねぶた祭。推しねぶたを見つけて楽しさ倍増

夜になると、

青森ねぶた祭。推しねぶたを見つけて楽しさ倍増

淡い色使いで昼間はやさしい印象だったものが、光が灯ったとたん、濃淡がくっきりして鬼気迫るねぶたに豹変。パナソニックなど、電気関連のスポンサーが付いたねぶたには、LEDや発光ダイオードなど先進技術が使われているのも面白い。

ねぶたの大胆かつ精緻な造作や色使い、曳き手の勇ましさ(やんちゃぶり?)やお囃子の威勢の良さ。ほとばしる情熱と迫りくる圧は、“『100カメ』でいたく感動”の比でない。

全23台のねぶたは1時間半ほどで通り過ぎるから、じっくり鑑賞できません。昼間にねぶた小屋を回り、推しのねぶたを決めて、夜の本番に臨むのがおススメです。

夕方までの待ち時間で、「青函連絡船メモリアルシップ 八甲田丸」へ。

青森ねぶた祭。推しねぶたを見つけて楽しさ倍増

八甲田丸のグリーン客席で、2時間超の記録映像を見ながら休憩(?)できます。エアコンが涼し~。

片道たった40分で登れる百名山「岩木山」

翌日は、涼を求めて、青森最高峰の「岩木山」へ。津軽平野のどこからでも仰ぎ見られる、津軽の母なる山。晴れた日は、北海道まで見晴らせるという。

車とリフトで9合目まで行けて、そこからたった40分で山頂!

コースの大半は陽当り良好すぎて、暑い! 標高1625mなのに、全然涼しくない!

片道たった40分で登れる百名山「岩木山」

山頂に、岩木山神社の奥宮があります。

片道たった40分で登れる百名山「岩木山」

岩木山神社の本殿は麓に。

片道たった40分で登れる百名山「岩木山」

周辺には、「嶽きみ」(だけきみ・トウモロコシ)の畑が広がり、直売所が多数点在しています。

駐車場に入りきらず、沿道に車の列ができている人気店も。箱買いしたいのはやまやまだけど、トウモロコシは鮮度が命。今ここで、採れたてを食べるしかない!

片道たった40分で登れる百名山「岩木山」

定番の人気宿「ランプの宿 青荷温泉」

宿泊は、深い森の中にあって涼しいはずの「ランプの宿 青荷温泉」。

定番の人気宿「ランプの宿 青荷温泉」

灯りはランプ。テレビもドライヤーもありません。ましてやエアコンなど。

夕方、外の温度計を見たら、まだ30度もある! スタッフさんによると、近年は熱帯夜もあるとか。

定番の人気宿「ランプの宿 青荷温泉」

せっかくだからと、温泉につかったから、汗びっしょり。

夕食は、ランプの熱と鍋から立ち昇る湯気で、ますます汗びっしょり。

定番の人気宿「ランプの宿 青荷温泉」

暗くて料理の全貌が見えません。

電気やケータイの電波がない「不便」を楽しむような余力なし。季節を変えて再訪しなければ。

八甲田山「雲上の楽園をたどるコース」

3日目は、今度こそ涼しいはずの八甲田山。

ガイドブックに「雲上の楽園をたどるコース」と紹介されている、酸ヶ湯温泉から最高峰大岳を巡る、4時間35分の周遊コースです。

蒸し暑いクマザサの道を抜けて⇒風が通る沢に⇒硫黄の臭いのする岩場⇒広い湿原へ、状況がダイナミックに変わります。

八甲田山「雲上の楽園をたどるコース」

森林限界を超えると日差しは痛く、山頂に至るも風はゼロ。

涼しくないやん! めっちゃ暑いやん!

360度の大展望というが、視界もほぼゼロ。

八甲田山「雲上の楽園をたどるコース」

下り始めて間もなくいきなりの雷鳴。雨も勢いよく降り出してきた。

すぐそこに何度も雷鳴と振動。「雲上の楽園」を身を屈めて走る。空爆の恐怖ってこんな感じ? もっと?

肝も冷えて、体も冷えて、ついに涼しさ(寒さ?)を実感!

酸ヶ湯温泉の熱い湯が沁みる。

八甲田山「雲上の楽園をたどるコース」

でも、冬に来た時は、湯気がもうもうとして混浴が気にならなかったけど、夏は視界がクリアすぎて、ちょっと厳しい。酸ヶ湯温泉はやっぱり冬に限る!

「青森=涼しい」は先入観でした。バテバテで楽しむ余裕がなかったのが残念。鍛え直して、次の夏に出直したいと思います。

■もっと知りたい■

みろく

信州との2拠点居住を始めて5年。住み慣れ(すぎた?)大阪を離れることで、関西の魅力を再発見!京都や奈良、神戸への遠足を楽しみつつ、全国を旅しています。元旅行会社勤務の経験を活かして、お得な切符やおもてなしのよい宿泊施設などを紹介していきたいと思います。

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