室生寺、長谷寺、安倍文珠院、岡寺。+α

これで極楽行きは確定!奈良大和四寺めぐり

公開日:2023.12.04

室生寺、長谷寺、岡寺、安倍文珠院の奈良大和四寺を巡った衣を、冥界の入口で閻魔さまに見せたら、極楽に行かせてもらえるとのこと。なんてありがたい! 1年以上かけて、四寺めぐり+αをコンプリートしました。

これで極楽行きは確定!奈良大和四寺めぐり
奈良大和四寺めぐり

室生寺。寳物殿は床暖房完備、国宝・重文がズラリ!

四寺めぐりには、「奈良大和四寺巡礼共通拝観券」(2200円)がお得です。各寺入山拝観料金と4枚1組の記念散華の料金が含まれています。期限はなく、日程を分けてお参りすることができます。

まず、室生寺へ。

僧侶の案内で国宝の金堂外陣に立ち入って特別拝観。特別拝観はネット予約が便利です。

室生寺。寳物殿は床暖房完備、国宝・重文がズラリ!

室生寺。寳物殿は床暖房完備、国宝・重文がズラリ!

国宝釈迦如来立像の真ん前で、名前を読み上げながら護摩を焚いて祈祷。ありがたや。

しかし、寒い、冷える。一方、寳物殿は近年に新設されていて、床暖房完備。金堂で凍えていた足指がじんわりほどけてゆきます。

ここにもお宝がいっぱい。国宝や重要文化財がいっぱい! 大きな博物館の企画展の主役級がズラリ。贅沢~! それに暖かい~!

バス停そばで、おばあちゃんが焼く「よもぎ回転焼き」。よもぎが濃い! 体に良さそう!

室生寺。寳物殿は床暖房完備、国宝・重文がズラリ!

奈良と鎌倉の長谷寺、十一面観世音菩薩はふたご?

長谷寺も僧侶の案内で特別拝観。

奈良と鎌倉の長谷寺、十一面観世音菩薩はふたご?

大学を出て間もないという若いお坊さんは、修行がきつくて体重が30kg減ったなど、ほほ笑ましい? エピソードも交えて案内してくれます。

「毎日、磨いているんですよ~」という本堂のピカピカの床がこちら↓

奈良と鎌倉の長谷寺、十一面観世音菩薩はふたご?

長谷寺の舞台は、京都の清水寺と同じように断崖絶壁に張り出しています。京都のは市街地を見晴らし、奈良のは近くに遠くに山々を望みます。

奈良と鎌倉の長谷寺、十一面観世音菩薩はふたご?

ご本尊十一面観世音菩薩は高さ約10m。同時期に作られたもう一つの観音像は川に流され、行きついたのが鎌倉の浜。鎌倉の長谷寺↓のご本尊になりました(僧侶の話)。

奈良と鎌倉の長谷寺、十一面観世音菩薩はふたご?

奈良の長谷寺が深閑としているのに対し、鎌倉は境内から湘南の海が望めて開放的。

どちらも仏様のおみ足に直接触れることができます。

祈願したのは「世界平和」。

奈良と鎌倉の長谷寺、十一面観世音菩薩はふたご?

奈良の安倍文珠院、天橋立の切子文殊、山形の亀岡文殊

“3人寄れば文殊の知恵”の「文殊」さま。文殊は知性の仏様。

受験生に人気です。

奈良の安倍文珠院、天橋立の切子文殊、山形の亀岡文殊

快慶によって造立され、ご本尊の騎獅文殊菩薩像をはじめ国宝が5像。

重要文化財レベルではもう驚かない、国宝三昧の四寺めぐり。

境内の金閣浮御堂には安倍晴明の御尊軸など陰陽道に関する宝物が祀られています。

浮御堂の回廊を7回周り、1周ごとに願いごとを、“否定文”で唱えると(例えば「健康でいられますように」でなく、「病気になりませんように」って感じ)、願いが叶うとか。

7つも願い事ないわ、と言いつつ、周っているうちに出てくる出てくる。

四寺めぐりに1年以上かかっているうちに、あちこち旅してなんとなく三大文殊をコンプリート。

三大文殊とは、このほかに、天橋立 智恩寺(切子文殊)↓と

奈良の安倍文珠院、天橋立の切子文殊、山形の亀岡文殊

山形の亀岡文殊↓

奈良の安倍文珠院、天橋立の切子文殊、山形の亀岡文殊

これだけお参りしているからか、近頃運がいいんです。お寺で柏手を打ってしまうほど、ぼんやりとお参りしていることもあるのに。

ラストは岡寺。レンタサイクルで飛鳥を快走~

岡寺へは近鉄「飛鳥」駅からレンタサイクルで。

岡寺には、五重塔ならぬ三重塔があります。周辺は風致地区のため高さ制限により五重にできなかったとか。

ラストは岡寺。レンタサイクルで飛鳥を快走~

ご本尊は、高さ4.85mの巨大な如意輪観音座像。奈良時代に作られた日本最大の塑像です。

お顔はとてもエスニック。ガンダーラ、ガンダーラ♪ って、心の中でBGMが流れ出します。

折しも特別拝観の期間(いやほんまついてるわ)。弘法大師が造ったという仏様が、手を伸ばせば触れられるほど近くに迫ります。

そのお膝のなんて柔らかそうなこと。土で作られているのに、なんでやろ。

ここで祈願するのも、平和。「どうする家康」ふうに「太平の世」。え? 間違えてる? 泰平の世か?

ラストは岡寺。レンタサイクルで飛鳥を快走~

飛鳥坐神社や飛鳥寺も小回りの利く自転車なら時短でアクセス!

ラストは岡寺。レンタサイクルで飛鳥を快走~

ラストは岡寺。レンタサイクルで飛鳥を快走~

お昼は郷土料理「飛鳥鍋」。

「自転車で? 電動でないの? あらま、ごくろうさま!」

岡寺の正式名称は「龍蓋寺」。岡の上にあるから「岡寺」と呼ばれるようになったとのこと。どうりで坂道きついわけだ。

普通の自転車1000円に対して、アシスト自転車は1500円。ケチケチせずにアシスト付きにすべきだったか。

ラストは岡寺。レンタサイクルで飛鳥を快走~

飛鳥鍋は、出汁味で半分ほど食べてから牛乳を入れて味変。すりおろした生姜を添えて頂きます。

家庭で真似できます。どんな鍋料理でも牛乳を入れたらそれっぽくなります。簡単すぎて、すでに3回は作ってます^^;

ラストは岡寺。レンタサイクルで飛鳥を快走~

四寺巡礼コンプリート、これで安心!極楽行き決定

四寺巡礼コンプリート、これで安心!極楽行き決定

四寺の御朱印のある巡礼衣は、極楽への通行手形。初めのうちは自分の極楽行きのためと思っていたけれど、お義母さんにプレゼントすることにしました。

また新しいの見つけたんです。「大和七福八宝めぐり」!! 次はコレで福を集めます!

四寺巡礼コンプリート、これで安心!極楽行き決定

■もっと知りたい■

みろく

信州との2拠点居住を始めて5年。住み慣れ(すぎた?)大阪を離れることで、関西の魅力を再発見!京都や奈良、神戸への遠足を楽しみつつ、全国を旅しています。元旅行会社勤務の経験を活かして、お得な切符やおもてなしのよい宿泊施設などを紹介していきたいと思います。

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