丹後半島を1泊2日でぐるっと

伊根~天橋立~舞鶴。「海の京都」グルメと歴史

公開日:2024.04.04

国東半島、下北半島、津軽半島、渡島半島……。あちこち旅して、半島という半島には、独自の文化や豊かな自然が残っていると知りました。今回は丹後半島「海の京都」を旅しました。

伊根~天橋立~舞鶴。「海の京都」グルメと歴史
海の京都「伊根の舟屋」

まずは腹ごしらえ!予約の取れないピザ屋へ

旅のきっかけは、「藤原鮮魚店 uRashiMa」(網野町)の予約が取れたこと。

「uRashiMa」は漁港近くにあるナポリピッツアの人気店。カウンター5席だけというのもあって、予約がとても取りにくいのです。

前菜のイカはパリッとしていて、タコは噛めば噛むほど味が染み出てくる。パリッとしたイカなんて初めて! なんて爽やかなのでしょう! 丸い揚げパンはタコの出汁入りで、海の味。 

魚そのまんま載ってるやん! のピッツア。

丹後半島をぐるっと右回り

1泊2日のルートはコレ↓

国の名勝・天然記念物「琴引浜」は、小雨のため「今日は砂が鳴きません」の告知。ガーン! 私は鳴く(泣く)わ~。

国重要文化財「経ヶ岬灯台」も楽しみにしていたけれど、どよ~ん。次! 次、行こ!

THE 海の京都「伊根の舟屋」

伊根湾に面して約230軒の舟屋が並ぶ、重要伝統的建造物保存地区「伊根の舟屋」。

舟屋は、家の1階部分が舟のガレージになっています。思い立ったらすぐ舟釣りに出られるなんて! とうらやましがっていたら、もっとスゴイものを発見!

カゴにエサとなる魚のアラを入れて、海に沈めておけば、

自動的に魚が獲れるという。

小型遊覧船は約30分、1000円。船上からなら全体が一望できるうえに、漁師気分も味わえます。

船頭さんは、あれは寅さんの、あっちは浜ちゃんの、と映画のロケに使われた舟屋を指さします。浜ちゃんが2階の窓から釣り糸を垂れてるシーン、あれも伊根だったのかなぁ。

えびせんを空に向けて投げると、ウミネコが上手にキャッチ! 船上は大盛り上がり!

天橋立「料理旅館 鳥喜」のブリしゃぶ

ウミネコからの……ネコ。

「天橋山 知恩寺」は平安時代に起源をもつ文殊菩薩の霊場。このコは、文殊堂の軒下にふかふかの寝床を用意してもらっていました。福福しいフォルムと泰然とした佇まい。さすがです。

おみくじはミニ扇。映えます。

夕方5時にライトアップ。

その頃には観光客もまばらで、落ち着いてお参りできます。

宿泊は、境内のすぐ南にある「料理旅館 鳥喜」。

天然の寒ブリ(2月下旬なので)をしゃぶしゃぶで。

しかし、メインのしゃぶしゃぶまでに、ブリユッケ→お造り→ブリ大根→ふわふわのブリあら煮etc.と続き、すでに腹九分。

一切れが大きい! イオンのブリしゃぶ用切り身の2枚半くらい。10kg以上のブリを使っているとのこと。

全部食べられるかなぁ、と心配したものの、しゃぶしゃぶすると脂が落ちてあっさり。なんぼでもいける~!!

「元伊勢籠神社」満月の日スペシャル

完食の翌朝、約3kmの遊歩道を歩いて天橋立を渡ります。

松林の間に、与謝野晶子の歌碑や芭蕉の句碑、名水百選「磯清水」。砂浜は白くなめらか。

対岸の、元伊勢籠神社は、伊勢神宮とここにしかない「五色の座玉」や国重要文化財の阿吽の狛犬が有名です。満月と新月の日の参拝は「むすひ詣り」といい、特別なお守りが授与されます。

この日は満月の日。思い込みのせいだろうけれど、気が満ちてくる感じがして、元気勇気100倍!

そして、元伊勢籠神社は『Hanako特別編集 日本・開運の旅。』の表紙↓を飾っております。日々の運気の上げ方なども紹介されていて、早くも座右の書として重用中。

帰路は観光船で約15分。

船着き場近くの廻旋橋は、90度旋回して、船を通します。

最後に「天橋立ビューランド」で、お約束の股のぞき。

「天橋立が天に舞う龍のように見える」絶景ポイントでパワースポット! 運気ますますアップ!(大変! 私の体えらく歪んでない!?)。

ラーゲリからの帰還港、宮津

半島巡りの締めくくりは宮津。戦後、最後まで大陸からの引き揚げ船を迎え、「岸壁の母」で母が帰らぬ息子を待ち続けた、港のまち。展望台から復元された引揚桟橋が望めます。

「舞鶴引揚記念館」には、シベリア抑留の資料が展示されています。

『ラーゲリより愛を込めて』(二宮和也主演)の、ラーゲリ(強制収容所)を体感して、運搬した木材がどんなに重いかも体感。1mmも持ち上げられなかったし、マイナス30度だなんて、私なんかはひと冬で降参だ。

それを10年。そもそも中国(満州)を侵略しなかったらこの悲劇はなかった。前回の「毒ガスの島」に続き、戦争断固反対! の思いを強くしました。

■もっと知りたい■

みろく

信州との2拠点居住を始めて5年。住み慣れ(すぎた?)大阪を離れることで、関西の魅力を再発見!京都や奈良、神戸への遠足を楽しみつつ、全国を旅しています。元旅行会社勤務の経験を活かして、お得な切符やおもてなしのよい宿泊施設などを紹介していきたいと思います。

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