母と父との埋まらない距離…晩年に知った母の因果応報
2023.09.142024年08月29日
地震・津波・豪雨・台風と翻弄され続けた今年の夏
最大11名が終の棲家に集った我が家の夏休み
ニューヨークから次女家族、東京から長女家族各4人。自宅から息子、そして私たち夫婦の計11名。終の棲家のゲストルームは3室しかなく泊まりきれず、4人の孫たちは全員170cm越えに成長して自宅にも泊まりきれず……さてどうする?
「暗がりの天地にひびく花火哉」正岡子規
8月1日、湖畔の漁港で花火大会が催されました。ドーン! 本格的な夏の到来を告げるかのようにパッと大輪の花が開いた後に響く音。そんな光景を終の棲家の玄関に並べられた椅子に座って眺めながら感慨に耽りました。
1年前のその日、私は急性腎盂腎炎に襲われて救急搬送され「敗血症」の一歩手前で命を救われてICUのベッドに横たわっていたというのに、今年は10日後には家族全員がここに集って我が家の夏休みが始まるのですから、夢のようです。
次女が航空券を取った5月から、長女・次女・私の3人でLINEでのやり取りが始まりました。どこに泊まるかどのように過ごすかetc. 宿泊は、終の棲家の最寄り駅から2駅南の駅近くの「ゲストハウス」を5泊、次女がネット予約してくれました。
35度越えの毎日をどう過ごす?
基本の宿泊問題が解決したので、次は私たち夫婦が滋賀での過ごし方を考える番です。ジェットラグまっただ中の12日は、部屋の眼下に広がる琵琶湖でのレクリエーションを予約しました。
夜は全員揃っての会食。終の棲家のパーティールームでのフレンチコースを予約。居住者の皆さんが使わない時間を見計らって、卓球とビリヤードもみんなで楽しみました(私の参加は無理だったけれど、夫が全員を負かして祖父の面目躍如♪)。
アメリカ人の次女の夫は温泉大好き。琵琶湖でのレクリエーションから帰ってくると早速温泉大浴場へ。男の孫たち3人も後に続きます。
14日にはレンターカーを借りて、理学療法士さんお勧めの「ヤンマーミュージアム」へ。選べるおにぎり、選べるお惣菜の「本日のランチ」がとても人気だとか。一足先に到着したSON IN LAWの車に乗っていた大学生の孫に、私たちの車組の娘達がスマホでメニューを調べながら、「全員分の席を取って、これだけ注文しといてね」とLINE。時代の変化と孫の成長ぶりに圧倒されました。
娘2人の食べ物に対する執着は昔のまま。到着した時には、無事おいしい近江の無農薬米で作ったおにぎり定食の注文ができていました。夫が予約コードを見せて入場券を受け取りに行っている間に夫婦毎・孫4人の席を作り、私の移動を助けてくれたのは13歳の孫(179cm差し出す手の頼もしいこと!)。
食べ終わって、ミュージアムの入り口で簡単な説明があった後、前面のドアがパッと開きアクティビティーいっぱいの景色が広がりました。幼児から大人まで楽しみながらディーゼルエンジンによる農業が学べる仕組みになっています。
練りに練った予定だったけれど急きょ変更に
後半は、夫の故郷にあるログハウスに移動して、盆踊り・船から打ち上げられる花火・磯遊びを楽しむ予定でしたが、民宿を営む義姉から、行事が全部中止になっただけではなく、海水浴場も閉鎖になったと連絡が入りました。「南海トラフ注意報」によるものです。
そこに入ったのが台風5号の関東への接近のニュース。高速道路が閉鎖される可能性を考えて長女一家は予定を繰り上げて東京へ帰ることに。1家族だけなら自宅に泊まれるので次女家族と共に自宅に帰るつもりにしたところに新しいニュース。「全国の海水浴場閉鎖を1日早めて解除します」。
予定を戻して、次女家族と私たちだけでログハウスへ行きました。1日だけだったけれど、太平洋岸らしい明るい日差しを浴びて海を満喫しました。
次女家族をログハウスの最寄り駅まで送り、自分たちで外してくれていたシーツやタオルを洗って(太平洋岸のここでは2時間で洗濯物が乾く)私たちも帰路に就きました。心なしか筋雲に秋の兆しが。
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