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- 突然の悪寒、たちまち42度、そして救急搬送へ
海外からの引越しは大変です。アメリカサイズの家具や家電は日本の家屋には入らないので全て売却や寄付。日本へ来てからはスマホやパソコンも日本のプロバイダーと契約し直し。取りあえずの家具・家電を揃え、手続きも終え、会いに来ると言うその時!!
終の棲家での日常生活の再開
2023年5月28日、3週間のアメリカ旅行を終え息子の迎えで終の棲家に帰ってきました。翌日、駐車場に並べて友人に水やりをお願いしていたプランターや植木鉢の植物を早速ベランダに引き上げてきました。
何と! 5階の自室ベランダでは起こりえない事が起こっていました。食べたミカンの種から育った木にアゲハの幼虫がくっついていたのです。自然大好きな私たちは喜んで大切に持ち帰りました。
数日後、ミカンの木から青虫の姿が忽然と消えていました。なぜ? と、ベランダのあちこちを探してみると、いたいた! 壁にくっついてサナギになる準備を始めていたのです。
サナギになってからちょうど2週間。鮮やかだった青虫は真っ黒なクロアゲハとなって飛び立っていきました。
2023年7月3日長女家族が東京の人に
家具や家電を写真に撮ってはマサチューセッツ州のコミュニティサイトに出して買い手や引き取り手を探して処分。6月中旬にはインテリアコーディネーターの手を借りてオープンハウスをし、家も2台の車も売って、スーツケースだけで東京に引越してきました。
4LDKの日本家屋が当面の住まい。アメリカで使っていたものと比べるとまるでママゴトのような家具や家電を買い店から運んでもらうのに数日、細々した手続きも含めて生活の基盤作りに約1か月を要し、「8月2日に会いに行くね」と長女から連絡が入ったのは7月下旬のこと。
ボストンでの引越し準備の大変さを見てきた私たちは、ようやく夏休みを楽しむゆとりができた長女母子を、終の棲家と夫の故郷にあるログハウスで楽しませようと、早速レンタカーを予約したり遊びや食事の計画を立てたりしました。
突然の悪寒、発熱、そして救急搬送
8月2日を待つばかりとなった7月31日。午前中私はハルメク365「障害者になって初めての飛行機でのアメリカ行き」最終回の記事を書いていました。
椅子に座ってパソコンに向かっていると急に座っていられないような気分になり、昼食準備にかかろうとする夫に、「ちょっと横になるね」と言ってベッドに横になった途端、激しい悪寒と吐き気に襲われました。
終の棲家に入居して1年9か月、初めて部屋に付いているナースコールを押しました。すぐに看護師さんが駆けつけ様子を見るなり付設のクリニックへ運ぶ判断をして、車椅子を持った別のスタッフも駆けつけました。
クリニックに着いてからのことは何も覚えていないのですが、救急車で日赤に運ばれることになったようです。日赤の救命救急センターの判断の早いこと! MRI、血液検査、尿検査、コロナ&インフルエンザの検査がベッドに寝たまま流れるように行なわれ、検査で何かが明らかになる度に、クリニックで始めた点滴に新しい点滴が付け加えられていきました。
「入院してもらいます」と、着てきた服が剥ぎ取られ、病衣を着せられ、尿道にステントと尿管が入れられてICUに運ばれました。
長女母子が来たのは入院から3日目。15分間の面会が許された最初の日でした。終の棲家の最寄り駅で夫が迎えそのまま病院へやって来ました。息子も自宅から車で駆けつけました。もうろうとした意識で「その服どこで買ったの?」「レンタカーはキャンセルした?」と、どうでも良いことを口にしながら、日本へ引越してきた長女と初めての対面を果たしたのでした。
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