心ときめく出会い、名桜・古桜・野の桜(4)
2024.04.182024年05月01日
みなみ信州・さくら巡り
心ときめく出会い、名桜・古桜・野の桜 (5)
今年(2024年)初めて出会った桜、個性あふれる桜、魅力いっぱいの桜をまとめました。名桜・古桜・野の桜を追いかけ癒やされる日々です。
知久氏ゆかりの上久堅へ
2023年4月10日の【紙漉きから春の訪れを告げる裸祭りへ】で、紙漉き体験をしたのが、下久堅です。今回は、その隣の地区上久堅(カミヒサカタ)へ、初めて向かいました。戦国時代、知久氏が拠点としていた神之峰城があった所です。
『かわりゆく 世に色変えぬ 松風の 音のみ残る 神之峰かな』知久則直(知久氏13代当主)の歌が残されていると聞きました。
一本桜が多くあるようですし、標高が高いから急ぎ足の春に、まだ間に合うはずです。まずは、【北田遺跡】です。
【北田遺跡】はこの地で発見された縄文時代 中期 後半(およそ4500年前)の竪穴住居を、復元したと、表示があります。
近くには、枝垂れ桜がのびのびと枝を広げています(樹高10m・幹回り2.5m)。これからが楽しみです。
周りに人工物がなく、うっとりと景色を眺めていると、地元の女性が話しかけてくれました。『桜は子どもの誕生を祝い、記念して植えられた』と。そして、桜が美しい別の場所を教えてくれました。
『ハクモクと桜がスゴイ』というその場所を目指しました。
道路からは、『今です、私を見て!』とばかりあちこちに、桜が咲いています。
【ハクモクと桜】
ハクモクとは、白木蓮でした。標高はだいぶ高く感じました。【越久保こいくぼ】という場所です。
先ほどの女性が言った通り、確かに桜とハクモクがすごい! 道路から見上げるところで咲いています。
川手家の墓地に咲く、この枝垂れ桜は樹高12m・幹周5.1m、白木蓮は樹高20m・幹周2.5mだそうです。樹齢は400年位と聞きました。
こんなに大きな木蓮の木を見たのは初めてです。先輩女性カメラマンが工夫を凝らしていました。
そこからの移動中、桜が目に留まります。
【圧巻 玉川禅寺・山門の枝垂れ桜】
この玉川(ぎょくせん)禅寺は、まだ花が咲く前から注目していました。この枝ぶり! 一度下見をしていたのです。
この日満開近くなり、階段の下の段にまで枝が伸びています(樹高7m・幹周2m)。その枝を踏まないように注意して上がりました。
門をくぐると、何とそこに歴史の証人であるかのような桜が咲き始めていました。
桜の姿があちこちに見られました。
他の地域でも畑の端や、家の横、木々の間、空き地などに【心ときめく桜】の数々を見ることができました。
飯田市・【佐倉さま】には、多種多様な桜の木があり、多くの桜が咲き競っています。下写真はその中の1つ。
この、みなみ信州に暮らしていて、うれしい! と思う春の日々です。
桜ではありませんが、飯田市・下栗では、大きなヒキガエルを孫が見つけて大騒ぎ。私も孫も、初めて見る大きなカエルにビックリでした! 何組も出てきていたんです。
■もっと知りたい■
サクラは日本人の心のよりどころ。素晴らしい桜ルポライターですね。山里だから一本桜が多いのでしょうか。太古の昔も人々は桜を愛でていたのでしょうか。ロマンですね。とし古
農道の行く先に、お寺の境内に、見知らぬ土地に、それぞれが命をつなげて咲いている桜。一本桜の風情が感じられて圧巻です。どれも素晴らしい、心の目で探してこその桜銘木、すばらしい日本の宝を見せていただきました。