「老い」を実感―慌てず騒がず受け止めて―

嫌な事が起こったときは本気の気分転換を!

公開日:2023.12.25

尿管にステントを再留置してwithステントで年越しをすることが決定! そんな嫌な事が起こった時には本気の気分転換が一番!! 今回は息子も誘って別荘のログハウスへ行きました。年末にはボストンから東京へ帰って来た長女家族とそこで過ごすのです。

嫌な事が起こったときは本気の気分転換を!
退院して帰ってくると終の棲家のロビーには大きなクリスマスツリーが

急がれる「知恵や技」の引き継ぎ

私の入院によって、私だけではなく夫も共に老化が進んだようです。慎重で丁寧な上に器用な夫はこれまで食器など滅多に割ったことがありません。そんな夫がここ2週間でお皿を4枚も割ってしまいました。

脳出血後遺症のため数字を覚えられない私のタイムキーパーだった夫が、曜日や日にちを間違えるようになりました。「親の持っている知恵や技」の息子への引き継ぎが急がれます。

急がれる「知恵や技」の引き継ぎ
息子が作った特製天津飯と豚キムチ

退院から2日目、自宅へ戻ると息子が作った夕飯を食べて2泊の休養。その間に男性二人は息子の車のタイヤをノーマルからスタッドレスに換えて、息子の運転でログハウスに向けて出発しました。自分で運転をするのが好きな夫が珍しく、息子の運転に安心してウツラウツラとしながら目的地に到着です。

ログハウスのメンテナンス方法を引き継ぐ

地元で手に入れた杉150本の皮を剥き、1本1本の直径を測り、組み合わせる丸太を決めていく。そのサイズに合わせてひたすらチェーンソーでノッチを刻み、一段ずつ積み上げて、夫が約8年の歳月を掛けて作り上げたログハウス(当然、仕事を持ちながら)。

夫と私にとってそれは愛着深いものであるのはもちろん、子どもや孫たちもこのログハウスが大好きで、アメリカから帰省したときには必ずここで何泊かを過ごしてきました。

今回、ボストンを引き上げ東京に転勤してきたson in lawが、ログハウスを訪れるのは実に6年半振り。(やっぱりここは良いね)と思ってもらいたくて、「年輪の年数だけは持つ」と言われるログハウスを50年は綺麗に保ちたくて、基本のメンテナンスを息子に引き継いでおこうというのが夫の願いです。

基本のメンテナンスとは外壁の防腐・防カビ・防虫剤を4~5年毎に塗っておくこと。南面は太陽光による劣化が激しいので、特に丁寧に塗っておく必要があります。2泊のログハウス滞在中一番に取りかかっていました。

ログハウスのメンテナンス方法を引き継ぐ

ログハウスのメンテナンス方法を引き継ぐ

ログハウス滞在中、日中はメンテナンスに集中しながらも、長い夜には音楽を聴きながら久し振りに息子と語り合ったり、鍋をつつきながらお酒を飲んだりして家族の団らんを楽しみました。

ログハウスのメンテナンス方法を引き継ぐ

最後の日は、足場の悪いところに7mの梯子を立て、北側の破風を塗り今回の目標達成。庭には金柑が色づき始め、孫たちが摘むのを待っているかのようです。長い長いアメリカの夏休みに毎年訪れていた孫たちにとっては初めての日本の冬です。

ログハウスのメンテナンス方法を引き継ぐ

冬は魚介類のベストシーズン

伊勢エビ・鰤・鮑・サザエ……。夏には決して食べられなかった魚介類の料理を、民宿を営む義姉が今から考えてくれています。娘は娘で「これまではアメリカのお土産を持って行っていたけれど、日本から日本へ何をお土産に持って行こうか」と、思案中。

冬は魚介類のベストシーズン
終の棲家のヒーリングスポット
入院直前に「母親大会実行委員」の友人が持ってきてくれた柚が入院中に柚蜂蜜に

12月29日には、son in lawに初めて私たちの終の棲家を見てもらってから、みんなで自宅へ帰り、26年前のように我が家ならではの年越しをして新年―2024年―を迎えます。

交々の 想いを包み 暮れる年

■もっと知りたい■

harumati

45歳~66歳までC型肝炎と共生。2016年奇蹟とも思える完治から、今度は脳出血に襲われ右半身麻痺の大きな後遺症が残り身体障害者に。同居する息子と夫に家事を任せての暮らしにピリオドを打ち、2021年11月「介護付き有料老人ホーム」に夫と入居。「小さな暮らし」で「豊かな生活」を創り出そうと模索中です。

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