『孤独のグルメ』で紹介された吉祥寺の名店をたどる!
2022.04.042023年10月13日
2つのライブに参戦しました
桑田さんと松任谷さん『クワタとユーミン』
2023年。今年は大物ミュージシャンと呼ばれる人のアニバーサリーイヤーになっています。40周年を迎えるのはチェッカーズ。45周年を迎えるサザンオールスターズ。50周年を迎えるのは、林哲司さん、そしてユーミンこと松任谷由実さん。
私と音楽、懐かしの日々
ハルメク世代の方は、学生時代から今日まで彼らの曲が身近にあり、その曲を聴けばその当時の自分の出来事が曲とともによみがえる、という方も少なくないのではないでしょうか。
私の場合は、彼らの曲が録音されたカセットテープを通学途中にWalkmanや車のカーステレオで聞いていました。
海にドライブに行くと決まれば、海をテーマにした曲を集めたテープを作って、134号のトンネルを抜けたところでその曲を聴いたり。悲しい恋をしたときには泣ける曲を集めたテープを作って、どっぷり悲しみに浸ったり……。
今なら曲を選ぶだけで簡単にプレイリストが作れ、テーマに合った自分だけのコンピレーションが完成します。当時はレコードをステレオの前に並べて、曲の長さを考えながら、次はこの曲、その次はこれ……と時間をかけてダビング。
レタリングシートでタイトルを作ったり、お気に入りの写真でレーベル作ったりと、音楽と触れ合う時間は今よりずっと長かった気がします。
ライブは最高
今はもう、そういう手間暇をかける時間は減りましたが、音楽は変わらずに自分の生活の中にあり、行ける時にはライブに足を運んでいます。
実際に自分の目で見て、耳で聴いて、体で感じることができるチャンスがあるものは、なるべく体感するようにしています。
ですから行ってきましたよ。
ユーミンのTHE JOURNEYと題した今年のツアーと、テレビのワイドショーでも大きく取り上げられたサザンオールスターズの45周年茅ヶ崎ライブに!
9月の週末、2週続けてこの2つのライブに行けたことは自分にとって最高に幸運で、幸せという言葉では足りないほど幸せな出来事でした。
コロナ禍のさまざまな規制がなくなり、声出しOKとなりましたので、大声で歌って踊って、時には泣いて。
茅ヶ崎のライブは中秋の翌日。夕方から日が暮れて、大きな月が少しずつ上ってくるのを眺めながら聴くサザンは、今までドームや横浜アリーナで見たライブとは全く違う、それらをはるかに超えた全く別の感動を与えてもらえたライブだったと思います。
今は動画サービスもあるしDVDもあるし、わざわざ出かけて行かなくても、好きな時に好きな曲を観たり聴いたりできると言われることがあります。
たしかにその通りなのですが、実際にリアルに同じ空間にいて、そのアーティストが好きな人たちの空気感の中に身を置いて、全身で楽しむ時間というのは格別。自分にとっては何物にも代えられない至福の時間なのです。
『クワタとユーミン』
クワタとユーミンと言うと、奇跡のコラボと呼ばれる平成最後の紅白歌合戦での共演が思い出されるのではないでしょうか。
でもそれよりもさらに遡り、今から33年前の1990年、『クワタとユーミン ふたつのサクセスストーリー』という本が発売されていたのをご存じですか?
今回あらためてこの本を読み返してみたところ、その中に「サザンオールスターズは、レコーディングにはいつもビクター・スタジオの4階にある401スタジオを使用」して、半年以上も毎日ここに通ってアルバムを制作したというエピソードが紹介されていました。
また、先日NHKで放送されたMUSIC SPECIALでも、デビュー以来このスタジオで音楽制作をし続けている話は映像とともに紹介され、そのスタジオ周辺の神宮外苑の再開発についてさまざまな意見が交わされているというナレーションとともに新曲『Relay~杜の詩』が紹介されました。
33年前の本の中の活字と現代の大型テレビの映像という異なる媒体で語られたエピソードではありますが、自分にとって、2つのエピソードがリンク。
『Relay~杜の詩』という曲が、単に坂本龍一さんの遺志を継いだだけのものではないということがすっと腑に落ちた瞬間でした。
この本の中で、当時すでにこの二人は「かくも長い間大衆の心をつかみ続け、スターとして存在し得た」と書かれていました。
あれから33年後の今もなおスターとして存在し続けているお二人を、これからも応援し続けようとライブに行くたびに心の底から思います。
■もっと知りたい■