いつかは…と思っていた日は、突然やってくる(2)

公開日:2023年06月19日

「介護保険の申請はしてありますか?」と聞かれたけど

いつかは…と思っていた日は、突然やってくる(2)

「そんなことも知らなかったのか?」と失笑を覚悟の上。きっとそんな人もいるだろう、そんな人のお役に立てれば……という気持ちで私の経験談を紹介します。

そもそも介護保険って

先月の記事(1)で、母が骨折し、介護認定を受けなければならなくなった経緯をお話ししました。

もともと母には持病があり、そのため身障者1級の認定を受けています。身障者1級であっても、自立し日常生活を自力で行えていましたので、障害者手帳は持っているけれど、介護を必要とはしているわけではありません。

「障害者には介護が必要なのかもしれないけど、今は自分のことは自分でできるし、周りの人たちに病気だって知られたくないし、介護サービスはいらないわ」

そんな母の想いも知っていたので、いざ介護が必要となったときに介護保険証を使えばいい。その程度の理解しかない私ですから、大学病院の医療連携室の方から

「介護保険の申請はされていますか?」

と尋ねられても、的を得ない回答をしてしまい会話が成り立つはずもありません(恥ずかしながら、介護保険証は、障害者手帳があるから送られてきたのだと思い込んでいたのです(;’∀’))。

あまりに会話が成り立たないので、介護保険について調べてみました。

  • 介護保険証があるからといっても、それだけで介護サービスが受けられるわけではない
  • 介護保険証は、65歳になったら誰でも自動的に送られてくるものなのだ

ということを、ここで初めて知るわけです(あー、恥ずかしい)。

そもそも介護保険って

要介護認定を受けに

介護保険について、ようやくその入り口にたどり着いた私は、まずは要介護認定を受けるための手続きをしに、区役所の高齢化福祉課を訪れました。

そこで申請すればよいのかと思いきや、そんなに簡単なことではなく、「介護保険 要介護認定・要支援認定申請書」という書類の作成が必要でした。

書類を手渡され、必要事項を記入して提出してくださいとのことでしたが、ここで迷ってしまったのが「主治医意見書依頼先」をどこにするか? という点でした。

  • 母には内科の持病がある→主治医は内科の先生
  • 介護サービスを受けるのは今回の骨折が原因なので、主治医は整形外科の先生のはず
  • 骨折で手術を受けたが、術後合併症もあり現在入院しているのは、持病の内科病棟で大学病院。なので病棟主治医は若手の先生
  • 術後合併症が快方に向かえば、転院の可能性もある

このような状況はなかなかないと思うのですが、主治医を誰にするか一つをとってもその場では決まらないのです。結局その日は書類を持ち帰り、後日提出することになりました。

そこで区役所の方に言われたのが

「申請してから認定が得られるまで、ちょっと時間がかかりますので、なるべく急いでくださいね。次は区役所まで来なくてよいですよ。近所にある在宅介護支援センターで手続きができますよ」

その場で簡単には決まるとは思っていませんでしたが、そんなに時間がかかるとは!

そこで手渡されたパンフレットには、我が家から徒歩数分のところにある老人ホームが紹介されていました。

普段歩いている道に老人ホームがあることは知っていたけれど、まさかここにこんなに早く自分が足を踏み入れることになるとは!

  • 介護認定を得られるまでには、1か月半~2か月程度かかる
  • 手続きは区役所まで行かなくても、近くの在宅支援センターでできる

2か月もかかるとなると、転院先の病院から戻る頃に間に合うかな? 新たな問題勃発です。

※お住まいの地域により違うこともあるので、お問合せしてみてくださいね。

(つづく)

■もっと知りたい■

はじめまして 堀井あんです
いつかは…と思っていた日は、突然やってくる(1)

堀井 あん
堀井 あん

バツイチ、子なしの独り身。母の世話のために勤めを辞めて実家に戻りました。還暦を目前にして、あれこれ考え始めた今日この頃。きっと同じようなことで笑ったり泣いたりしているだろうと思われるハルメク読者の皆さんと繋がれるといいなと思っています。Instagram

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