もはや他人事ではない!介護破産を予防する3つの心得
2024.10.012023年06月19日
「介護保険の申請はしてありますか?」と聞かれたけど
いつかは…と思っていた日は、突然やってくる(2)
「そんなことも知らなかったのか?」と失笑を覚悟の上。きっとそんな人もいるだろう、そんな人のお役に立てれば……という気持ちで私の経験談を紹介します。
そもそも介護保険って
先月の記事(1)で、母が骨折し、介護認定を受けなければならなくなった経緯をお話ししました。
もともと母には持病があり、そのため身障者1級の認定を受けています。身障者1級であっても、自立し日常生活を自力で行えていましたので、障害者手帳は持っているけれど、介護を必要とはしているわけではありません。
「障害者には介護が必要なのかもしれないけど、今は自分のことは自分でできるし、周りの人たちに病気だって知られたくないし、介護サービスはいらないわ」
そんな母の想いも知っていたので、いざ介護が必要となったときに介護保険証を使えばいい。その程度の理解しかない私ですから、大学病院の医療連携室の方から
「介護保険の申請はされていますか?」
と尋ねられても、的を得ない回答をしてしまい会話が成り立つはずもありません(恥ずかしながら、介護保険証は、障害者手帳があるから送られてきたのだと思い込んでいたのです(;’∀’))。
あまりに会話が成り立たないので、介護保険について調べてみました。
- 介護保険証があるからといっても、それだけで介護サービスが受けられるわけではない
- 介護保険証は、65歳になったら誰でも自動的に送られてくるものなのだ
ということを、ここで初めて知るわけです(あー、恥ずかしい)。
要介護認定を受けに
介護保険について、ようやくその入り口にたどり着いた私は、まずは要介護認定を受けるための手続きをしに、区役所の高齢化福祉課を訪れました。
そこで申請すればよいのかと思いきや、そんなに簡単なことではなく、「介護保険 要介護認定・要支援認定申請書」という書類の作成が必要でした。
書類を手渡され、必要事項を記入して提出してくださいとのことでしたが、ここで迷ってしまったのが「主治医意見書依頼先」をどこにするか? という点でした。
- 母には内科の持病がある→主治医は内科の先生
- 介護サービスを受けるのは今回の骨折が原因なので、主治医は整形外科の先生のはず
- 骨折で手術を受けたが、術後合併症もあり現在入院しているのは、持病の内科病棟で大学病院。なので病棟主治医は若手の先生
- 術後合併症が快方に向かえば、転院の可能性もある
このような状況はなかなかないと思うのですが、主治医を誰にするか一つをとってもその場では決まらないのです。結局その日は書類を持ち帰り、後日提出することになりました。
そこで区役所の方に言われたのが
「申請してから認定が得られるまで、ちょっと時間がかかりますので、なるべく急いでくださいね。次は区役所まで来なくてよいですよ。近所にある在宅介護支援センターで手続きができますよ」
その場で簡単には決まるとは思っていませんでしたが、そんなに時間がかかるとは!
そこで手渡されたパンフレットには、我が家から徒歩数分のところにある老人ホームが紹介されていました。
普段歩いている道に老人ホームがあることは知っていたけれど、まさかここにこんなに早く自分が足を踏み入れることになるとは!
- 介護認定を得られるまでには、1か月半~2か月程度かかる
- 手続きは区役所まで行かなくても、近くの在宅支援センターでできる
2か月もかかるとなると、転院先の病院から戻る頃に間に合うかな? 新たな問題勃発です。
※お住まいの地域により違うこともあるので、お問合せしてみてくださいね。
(つづく)
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