昔の俳句で出ています
2022.02.102023年10月25日
八十路を歩く(14)
NHK朝ドラ「らんまん」ロス
NHKの朝ドラをこれほど熱心に見たことがない「らんまん」。ついに終わってしまいました。私の植物への関心度を高めてくれたことは間違いありません。
一気にメジャーになった牧野博士
私が知らなかっただけかもしれませんが、「らんまん」の主人公は「日本植物学の父」と呼ばれる研究者。偉大な業績を残した植物学者で、昭和天皇に御進講されたこともあります。
植物学というどちらかといえば地味な分野だけに、これまでそれほどメジャーな存在ではありませんでしたが、朝ドラを機に、またたくまに槙野万太郎こと牧野富太郎博士の名前が日本中に知られるようになりました。
ひ孫の牧野一浡(かずおき)さんは、東京練馬にある「牧野記念庭園」を訪れる人が「平日は1日15人程度だったのが、朝ドラが始まると1日1000人近くの方がいらっしゃいます」と『文藝春秋』6月号の「素顔の牧野富太郎」で述べておられます。
万太郎ロスに浸る
久しぶりに男性が朝ドラの主人公、と思いきや、途中から「いや違う、万太郎の奥さんが主人公では?」と思い始めました。
家計の苦しさを物ともせず、好きな植物を相手にする「呑気な父さん」(万太郎の次女の言葉)を支え続ける「すえちゃん」こそが本当の主人公かも、と。しっかり者の奥さんがいてこそ、万太郎も研究に専念できたのですね。
最終週になって、ドラマのカラクリも明らかになります。このドラマは初めからナレーターの回想という形で進んでいたのです。
万太郎が遺した膨大な資料を整理する助手として次女が雇ったのが物語のナレーターで、「まず万太郎の足跡を辿りましょう」ということで万太郎の波瀾万丈の人生ストーリーが始まったのです。最終週でも、感動することしきりでした。
そして週タイトルを花の名前で統一(1回だけ違ってましたね。オーギョーチ。万太郎が台湾で高熱に冒された時に食した食べ物。材料はつる性の植物の一種とか)。
26回の週タイトル、花がストーリーの展開でどのように登場するのか、毎週楽しみでした。
新しい朝ドラが始まりましたが、まだ見ていません。そのうち見るだろうと思い、録画はしていますが、まだまだ万太郎ロスに浸っていたいのです。
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