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長野県・飯田市と下伊那郡の町村には、多彩な民族芸能が多く盛んです。2023年9月9日、生まれ育った地区の今宮郊戸(ごうど)八幡宮の秋季祭典があると知り、4年ぶりの通常開催、ワクワクと出かけました。
民族芸能の宝庫・祭がいっぱい
多くの民族芸能が生まれ、長い間継承されてきたのには訳があるはずです。参加者の楽しさは、その姿、所作を見れば伝わってきます。
私は毎年、花火を楽しみにしています。飯田下伊那では夏から、毎週のように花火の音がしています。
花火大会ではないのです。奉納煙火です。
【時又初午はだか祭】、【満島神社例祭】、【獅子舞フェス】、【7年に一度の飯田お練り祭】など紹介してきました。まだまだたくさんの祭りがあります。
今宮郊戸八幡宮の祭典
天気は良い。【大三国】を目当てに、今宮郊戸八幡宮に隣接している球場に入ってみようと思いました。【大三国】は球場に入らないと見る事ができません。
周辺は人の間をすり抜けないと進めません。幼い子ども連れの家族が多く目につきました。22か町の神輿は町内を練り歩き、神社奉納の後、球場に入ってきます。
昔は子ども連があり昼間は《ぼんぼり》、夜は《行燈》を持って歩きました。懐かしく思い出しました。
生きる力は感動から
最後は、【大三国】と神輿・きおいの競演です。15の【大三国】の点火で明るくなります。
球場内は、体に響く打ち上げ花火の音、人々の大きな拍手とどよめきに包まれました。
力強い青年衆のきおい、掛け声、はしゃぐ女の子たちやちょこちょこと歩く幼児を見て、『あー大丈夫。文化は生きている。若者もいる、子どもたちも元気だ』と感じた時、涙が出てきました。とても幸せな瞬間、気分でした。
民族芸能・祭が長い間伝えられてきた理由が分かる気がしました。
球場スタンドは満席で座り切れず、周辺も大勢の人、行き交う人は皆、笑顔でした。
来年(2024年)は、9月16日とお知らせがありました。
歴史に学ぶ・生きる力
9月5日、シニア大学の『郷土の歴史』講義は最終回でした。その中で、1つ印象的な出来事の紹介がありました。
忘れもしない昭和36(1961)年未曾有の大災害、集中豪雨36災。
その雨量は6月27日1日で325mm、1週間で、1年の3割以上579mmの雨。死者行方不明136人、浸水家屋18000戸以上、全壊住居903戸。
そんな事があったのに、その年の10月、市内中心部で【ちんどん屋大会】が催されていたというのです。写真が残っているのです。映像を見せていただきました。『えっ』と声も出せません。
どうして? そんな時に? と思いました。映像には、36災で崩れた山肌が奥の方に映っていましたし、私自身も怖ろしかった思い出があります。当時の大人の苦労も少しは理解しています。
初めは驚きましたが、『私たちは生きている、これからがんばるぞ』という大人たちの強い決意が感じられました。そういった力が人を動かしているのでしょう。
4日後の今宮郊戸八幡宮の祭で【大三国】と人々の様子を見ていて確信しました。生きる希望が生まれるのだと。
いつでもどこでも、人と人です。
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