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- 私のリスキリング~キャリコン資格取得奮戦記(前編)
最近“リスキリング”という言葉をよく耳にしませんか? それを意識したつもりはないのですが、ふと思うことがあり、「キャリアコンサルタント」の資格取得に挑戦しました。
キャリアコンサルタントってどんな資格?
「キャリアコンサルタント」とは、労働者一人ひとりが最適な環境で自分らしく働くための支援をする「キャリアコンサルティング」を行う専門家のことで、2016年に国家資格化されています。
厚生労働省のサイトでは、主に企業、需給調整機関(ハローワーク等)、教育機関、若者自立支援機関など幅広い分野で活躍する人のこと、とありますが、この資格が無くてもキャリアコンサルティングは可能です。
ただし「キャリアコンサルタント」と名乗ることはできない「名称独占資格」にあたります。
知名度はまだそれほど高くないものの、人生100年時代、終身雇用制の崩壊や働き方の多様化が進み、一人ひとりが自分の人生を主体的に創造していく必要性が高まる中、それを支援する側の学びとして、最近注目されている資格です。
資格取得までの長いハードル
まず受験資格を得るために、3年以上の実務経験か厚生労働大臣が認定する養成講習(150時間以上)の受講が必要です。実務経験の認定は厳しく、受験者の9割が養成講座を受講します。
試験は年に3回実施されますが、学科試験と実技試験があり、実技試験には60分の論述問題と15分の面接ロールプレイが含まれます。
私は今年(2023年)1月~4月半ばまで、毎週土曜日の9時半から18時半までの養成講座に通い、学生時代にも経験のない終日缶詰で学ぶことの試練!? を味わいました。
ちなみにこの養成講座、専門実践教育訓練給付金の対象講座になっていて、全講座を修了すると受講料の50%が、その後の試験で1発合格するとさらに20%の給付金が支給されます。
養成講座は40万円近くと高額のため、受給資格があれば申請しない手はありません。
しかし、そのためには受講開始の1か月前までに、訓練対応キャリアコンサルタントによる「訓練前キャリアコンサルティング」を受ける必要があります。
具体的には、厚労省が推奨しているジョブ・カード(就業の目標、職業能力の開発・向上に関する事項を記載したもの)を作成したうえでハローワーク等で面談、この給付金の支給に値する人物としての認定をもらわなければなりません。
時系列でいくと、
昨年(2022)11月に取得を決意
↓
12月に訓練前キャリアコンサルティング
↓
今年1月下旬に養成講座の受講開始
↓
4月半ばに受講修了
↓
7月初旬に学科試験
↓
7月中旬に実技試験
↓
8月下旬に合格発表と通知到着
と実にここまで9か月かかっています。
結果、私の2023年の2/3は、この試験と向き合って過ごしたことになります(笑)。
取得を目指した理由
直接の理由は、3年前に28年勤めた会社を早期退職したことです。加えてセカンドキャリアの現職場で、はからずも総務、労務、人事の責任者として、キャリア形成の重要性を再認識する機会が増えたこともあります。
いずれはそうした経験も踏まえて、自分と同世代以上のセカンドキャリア支援がしてみたい。
そのために何か体系的に学びたい。そうすればいくつになっても細く長く人の役に立てるかも。
そんな殊勝な考えで思いついた挑戦ですが、実は忘れていました。50代半ばでの勉強が、気力・体力・記憶力との闘いであることを(笑)。
この続きは、また次回に。
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