〔青春18きっぷ旅プラン〕九州のイチ押し2コース
2018.08.152018年07月02日
東京発/大阪発の気ままなプチ旅行
〔青春18きっぷ旅プラン〕2人で行く1泊温泉旅行
「青春18きっぷは学生だけが使える割安なきっぷ」と思っていませんか? 実は、青春18きっぷに年齢制限はありません。今回は、青春18きっぷ活用術として2人で使うときのモデルプランをご紹介! 自由気ままなプチ旅行に出かけましょう。
青春18きっぷの特徴と使い方
まずは、青春18きっぷの特徴を簡単にご紹介します。
青春18きっぷは、基本的に年3回、学生の長期休み期間(春休み・夏休み・冬休み)に発売され、利用期間もほぼ同じ期間です。1日1回×5回分で1枚11,850円、1回当たり2,370円でJR全線の普通・快速列車が乗り放題となります。
改札で駅員さんに1回分のスタンプを押してもらい、あとはその印面を見せるだけで途中下車も自由自在。同一行程なら、複数人でも利用できます。5人で日帰り旅行に行くのも良いですし、2人で1泊旅行に出かけ、残りの1回分で1人日帰り旅行を楽しむ、という使い方も可能です。
注意点は急行・特急・新幹線では利用できないこと。これらの有料列車に乗りたい場合は、別途で乗車券+特急券が必要になります。
夫婦や親友と2人で1泊温泉旅行の場合
身近なモデルケースとして、複数人で利用できるメリットを生かした1泊温泉旅行のプランを東京発と大阪発で考えてみました。(2018/04/20時点の時刻表に基づいています)
東京発のモデルコース:東京~戸狩野沢温泉
東京から長野県の戸狩野沢温泉までの1泊旅行は、情緒のあるひなびた温泉街で、外湯巡りが楽しめます。電車の乗り継ぎは以下の通りです。
六日町駅で北越急行ほくほく線に乗り換えると時間的には早く到着しますが、JRの電車ではないので別料金が発生します。あくまでも青春18切符だけで行くなら、水上から越後川口駅まで乗ると、そこから2時間程度の乗換時間が空いて、飯山線の戸狩野沢温泉駅には15時過ぎの到着となります。
翌日帰るときは、戸狩野沢温泉駅11時37分発の電車に乗ると、高崎駅まで5時間、途中あまり長い乗換時間はなくスムーズです。
大阪発のモデルコース:大阪~玉造温泉
大阪からは、島根県の宍道湖近くにある玉造温泉を選びました。
山陽本線から伯備線経由で山陰本線へと至ります。朝6時に大阪駅を出発、姫路までは新快速で早いのですが、そこからは普通列車をコツコツ乗り継ぎ。途中、中国山地や大山など山深い車窓が楽しみながら、14時39分には玉造温泉に到着します。
青春18きっぷの旅行を楽しむコツは、移動日と観光する日を分けて考えること。
何より体が楽で、乗換時間に余裕がもてます。時間が許せば、旅程で2泊にすると、もっと周辺観光も楽しめます。
例えば戸狩野沢温泉から長野まで足を伸ばすこともできますし、伊香保温泉に立ち寄るために、渋川駅で途中下車をしても良いでしょう。玉造温泉なら、出雲観光もできますよ!
SLも乗れる! 日帰りで観光列車を楽しむ
往復で2,370円以上運賃がかかる場所へ日帰りで出掛けても、お得に青春18きっぷの旅が楽しめます。観光列車の中には、青春18きっぷに指定席券を追加購入するだけで乗車できるものもあります。「列車に乗る」ことを目的にした日帰り旅行のモデルコースもご紹介します。
東京からのモデルコース:SL碓氷
東京から気軽に日帰りで楽しめる観光列車としておすすめしたいのが、高崎~横川間を往復する「SL碓氷」。
実は、旅情たっぷりのSL列車も、青春18きっぷ+指定席券で乗車できるんです。ただし運行日は土・日曜日が中心です。東京から高崎までの2時間、運賃は片道1,940円なので、往復するだけでも元は取れます。
駅弁を買うなら、横川駅がおすすめ。「おぎのや」の「峠の釜めし」は有名です。
大阪からのモデルコース:SL北びわこ号
大阪から日帰りで、青春18きっぷを使って乗車できる観光列車となると、なかなかないのが現状です。
そんな中で、本数は少ないですが乗れる観光列車が「SL北びわこ号」。大阪発、新快速で1時間半で米原まで向かい、「SL北びわこ号」に乗り換えて木ノ本駅まで向かいます。
木ノ本駅周辺は、木ノ本宿や賤ヶ岳(しずがたけ)古戦場などの観光スポットがあり、レンタサイクルを借りて琵琶湖を眺めに行くこともできます。
まとめ
青春18きっぷは年齢制限もなく、途中下車も無制限で自由度が高い切符です。複数人でも利用でき、日帰り旅行でも十分元が取れるお得さも魅力です。
しかし、普通・快速電車しか使えないため、移動には時間がかかります。今回紹介したモデルコースを参考にして、乗換検索アプリなどを有効活用しつつ旅程を考えてみてくださいね。
文・藤森みすず
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