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2024.03.272021年01月06日
ユーレイルパスでヨーロッパ世界遺産と絶景の旅(5)
スイス氷河特急のエクセレンスクラス絶品料理を紹介!
ヨーロッパ33か国間を自由自在に使える便利な鉄道チケット「ユーレイルパス」で、ゆったり世界遺産と絶景を巡る旅。世界でも有名なスイス「氷河特急」のラグジュアリーな「エクセレンスクラス」で出されるスイス料理のフルコースをすべてご紹介します。
エクセレンスクラスで出されるスイス料理は全7品
今回は、氷河特急のラグジュアリーなエクセレンスクラスで、乗車する8時間で供される素敵なお料理を一気に紹介します。8時間のうち、まあ3時間くらいが食事時間かな、と編集部員は想像していたのですが、まったく予想外の展開でした。
9時15分、サンモリッツを出発してしばらくすると、シャンパンが振る舞われました(お酒が飲めない方には、スイスのアップルサイダーがおすすめです)。氷河特急のグルメと絶景の旅が始まるという期待に胸が膨らみます。
ここから、コースの始まりです。スイス各地の食材や産物を用いたスイス料理が、全部で7品出てきます。これらは氷河特急の中にあるキッチンで作られます。
- アペロブレート(食前の軽いおつまみ)
- 魚料理(マスの燻製)
- スープ(グリンピースとミントのスープ)
- 肉料理(スイス産ビーフのフィレステーキ)
- 地元産チーズの盛り合わせ
- グレッシャー・エクスプレス・チョコレートケーキ
- フリアンディーズ(小さなケーキ盛り合わせとコーヒー)
シャンパンに続き、アペロプレートが出てきました。食事の前に、シャンパンと楽しんでほしいと用意されたおつまみです。コンソメ風味、カレー風味などのスパイシーミックスナッツと、トマトソースのプチパイ、ミニチーズケーキ。お二人でどうぞ、とテーブル中央に置かれました。
旅の始まりに早くも興奮していると、粛々とテーブルセッティングが進んでいきます。車内のBGMは軽やかなクラシック音楽です。
スイス産の食材と、パフォーマンスも楽しめる
最初の魚料理は、スイスで燻製されたマス。オーブン焼きのビーツ、ホースラディッシュ、フレッシュチーズが添えられています。あっさりとした味でフレッシュチーズとよく合います。
続いてグリンピースとミントのスープです。ホイップクリームだけが載ったお皿が運ばれてきたと思ったら、その上から、温かいスープを注いでくれるパフォーマンス! 順番がくるたびに乗客はたちまち笑顔になり、車両全体が華やぎます。
ホイップクリームに散りばめられているのは、色とりどりのスイス高山植物のドライフラワー。スイスの車窓をそのままスープにしたような、見め麗しく爽やかな味です。
ボリュームある料理と絶妙に合うおいしいスイス産ワイン
そしてメインの、スイス産ビーフのフィレステーキ。トリュフ入りマッシュポテトと2色のニンジンソテー、ポロネギが彩りよく引き立てます。グレイビーソースを軽やかにした感じのマウンテンハーブソースでいただきます。けっこうなボリュームです。
料理の合間に窓の外の風景はどんどんと変わっていきます。絶景ポイントでは列車が速度を緩めて、たっぷり眺められるように運行してくれます。また、その都度、コンシェルジュのスーザンが風景の説明をしてくれるので、私たち乗客は、ナイフとフォークをいったん置いて、景色を眺めてワインを楽しんだり、写真を撮ったりしていました。
でも、今振り返ると、写真に収めたい絶景ポイントでは、お料理は出なかったような気がします。ちゃんと計算されて、コンシェルジュがサーブしていたのかもしれません。
気が付くと、車内のBGMはキャロル・キングの心地よいポップミュージックに変わっていました。食事と会話を邪魔せず、そしてレールのきしむ音も楽しめるくらいの寄り添うようなBGM。
心地よく列車の揺れに身を任せて車窓を眺めていたら、地元産のチーズの盛り合わせが運ばれてきました。そろそろコースも終わりに近づいてきました。
「お口直しに、キリッと冷えた甘いデザートワインはいかが?」。もちろん、いただきます! ここまでどれだけお酒を飲んできたでしょうか。まだ飲める方は、エクセレンスクラスに併設の「グレッシャー・バー」で、お好みのアルコール(有料)が飲めます。日本酒「真澄」もありました。
デザートの後に、さらにプチケーキが出てくるとは……
デザートは、その名も「グレッシャー・エクスプレス・チョコレートケーキ」。バニラクリームとローストアーモンドが添えられています。ほんのり温かいケーキで、甘過ぎず、それでいてどっしり濃厚な大人のスイーツでした。もうお腹いっぱいです……
コーヒー(紅茶やハーブティーも選べる)を飲みながら、ひと息ついていると……
最後にフリアンディーズという、ひと口サイズのケーキが! バニラケーキ、ストロベリーのマカロンタルト、キャロットケーキ、ショコラクリームのビスキュイサンド……お二人でどうぞ、と6個出てきましたが、編集部員は2個でギブアップ。同じテーブルの同行者が全部きれいに平らげてくれました。これで本当に最後です!
最後のフリアンティーズのお皿が下げられて、時計を見ると夕方の16時30分を回っていました。9時15分に出発し、10時から始まったコース料理を、実に6時時間以上、たっぷりゆっくり時間をかけていただきました(8時間の乗車時間のほとんどを飲んで食べていたんですね)。でも、「そんなに時間がたってたの?」というくらい、あっという間でした。ごちそうさまでした。
取材・文=前田まき(ハルメクWEB編集部)
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