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- 人気のドイツ名城へは欧州列車パスで。フェリーにも!
ヨーロッパ33か国間を自由自在に使える便利な鉄道チケット「ユーレイルパス」で、ゆったり世界遺産と絶景を巡る旅。ドイツ南部にある人気のノイシュバンシュタイン城を巡った後は、パスを使ってフェリーでボーデン湖も渡ります。
車窓には、のどかな田園風景。心うるおうドイツ
ヨーロッパを列車で旅するときの頼れるチケットが、ユーレイルパス。さまざまな種類があり、旅の行き先や目的に合わせて組み合わせを選択できます。1か国で使えるものから複数国で使えるもの、有効期間は1~3か月、そのうち乗車使用日数は4日間~3か月間、席は1等席と2等席のどちらかなど。
今回、編集部員は「ユーレイル・グローバル・パス」(1等席、使用日数10日間、有効期間2か月間で、使用開始日から2か月以内なら、連続して使っても断続的に使ってもかまわない)を使って、イタリア、ドイツ、スイス、フランスの世界遺産と絶景を巡る列車の旅に参加しました。
イタリア・フィレンツェから夜行列車「ナイトジェット」でドイツ・ミュンヘンに着いた編集部員は、次の目的地、南バイエルンのフュッセンに向かいます。ディズニーランドの「眠れる森の美女の城」(シンデレラ城ではありません)のモデルの一つにもなったといわれる、「白鳥の城」ことノイシュヴァンシュタイン城を見るために!
夜行列車で思いがけず朝にシャワーを浴びることができたので、すっきりさっぱり、元気いっぱいです。
列車にも駅にも、合理的なドイツ流がいろいろ
![列車にも駅にも、合理的なドイツ流がいろいろ](https://halmek.co.jp/media/uploads/6b96c40bb736a3eb58d5dc9e7c4069ba1609143540.1091.jpg)
フュッセンへは、ミュンヘンから特急列車に乗って約2時間の旅です。ドイツといえば、自転車大国。なだらかな平地が多く、風光明媚な土地柄なので、国内には100を超えるサイクリングロードがあるそうです。男も女も老いも若きも、自転車に乗る人、自転車で旅する人を数多く見掛けました。だからなのでしょう、列車は自転車のまま乗車できるようにもなっています。
![自転車OKの車両。どの車両も窓が大きい!](https://halmek.co.jp/media/uploads/9f9afa3049258846f2709a4d4ab505b91609143560.3823.jpg)
乗り換えの駅舎で、素晴らしいものを見つけました。それは、荷物専用エスカレーターです。
登り階段の横にベルト式のエスカレーターがあって、重いスーツケースなどを載せれば、勝手に上まで運んでくれるのです。さすがドイツ、合理的だなあ、と感心しました。
![トイレはバリアフリー。しかもデザイン性に富んでいて、とても清潔](https://halmek.co.jp/media/uploads/02f0a713c7cd174e625ee727193651241609144003.2021.jpg)
![列車の大きな窓から、スケールの大きな景色を堪能](https://halmek.co.jp/media/uploads/9582aba234d6a1f63a0babee7b9580e71609144021.3321.jpg)
大きな列車の窓から見える景色は、のどかな田園風景。高低差がほとんどなく、スケールが大きな緑の大地が延々と続きます。
踏切を過ぎるたびに列車が鳴らす「フォーン」という警笛が、音楽のようです。広い空と広がる大地、ずっと見ていたら視力が戻るんじゃないかしら、と思うような2時間があっという間に過ぎ、フュッセンに到着しました。
美しいフュッセンの街、おいしいバイエルン料理
フュッセンは、ドイツの有名な観光ルート「ロマンチック街道」の終点です。バイエルンで最もロマンチックといわれ、中世の街のたたずまいや建物の装飾、深い緑に覆われた山々とお城、鏡のような水面の湖など、絵本に出てくるような美しさとかわいらしさに包まれています。
![パステルカラーの建物が並びます](https://halmek.co.jp/media/uploads/347196e1436aaeb3c5b4fb8ce096d4a41609144296.8363.jpg)
![よく見ると、多くの建物はトリックアート(だまし絵)が施されています](https://halmek.co.jp/media/uploads/3c796055cfd8d102ef800bea54a5b73a1609144320.4737.jpg)
![ドイツなので、ビールは店に入るたびに違う種類を飲み比べ](https://halmek.co.jp/media/uploads/7ab9732109eb5aea075f0e9cfc725f1e1609144336.6059.jpg)
![南バイエルンの郷土料理「シュペッツレ」(左)は炒り卵のような味。右は定番の豚肉料理「シュニッツェル」](https://halmek.co.jp/media/uploads/fbdec927f2ba93217c7d0bb4aa40bba61609144353.5062.jpg)
![郷土料理「シュヴァイネハクセ」。豪快な豚の骨付き肉。ボリューミーです](https://halmek.co.jp/media/uploads/941ece4d3888bae620640ae3078822171609144475.8775.jpg)
![デザートも郷土料理「カイザーシュマーレン」](https://halmek.co.jp/media/uploads/4c68f0e07dd17ccfc52738a409520e341609144501.6412.jpg)
「白鳥城」ことノイシュバンシュタイン城は午前中に!
![「白鳥城」ことノイシュバンシュタイン城](https://halmek.co.jp/media/uploads/b6b04b1945fa3be8cce118e2c044046b1609144535.6001.jpg)
そして、目的のノイシュヴァンシュタイン城へ。山々の緑に囲まれて、真っ白なお城が浮かび上がるように見えます。この城も世界中から観光客が押し寄せるので、なるべく朝早いうち、遅くとも午前中に訪ねることをおすすめします。
![チケットセンターからシャトルバスで登りますが、馬車もあって人気](https://halmek.co.jp/media/uploads/faa88de3bd5175b054f76d67b8f9cba51609144562.2313.jpg)
![豪華が装飾の城内(左)。お城からは、もう一つのお城「ホーエンシュヴァンガウ城」も見えます](https://halmek.co.jp/media/uploads/ed5233777bc9336862657356019b27bd1609144673.3505.jpg)
![遠くに、絶景ポイントのマリエン橋が見えます。あとで行ってみよう!](https://halmek.co.jp/media/uploads/3fbdce597ccc344c907978b884394e041609144698.5347.jpg)
![歩いて10分ほどで絶景ポイントのマリエン橋に到着](https://halmek.co.jp/media/uploads/18114c8e4e3fa1400b10f76a6950b8bc1609144714.8672.jpg)
ドイツからスイスへ、フェリーで湖を渡る
目的を果たしてフュッセンを楽しんだ後は、スイスに向かいます。
実はユーレイルパスを持っていると、フェリーにも割引料金で乗ることができます。そこで、ドイツからスイスへ向かう道程は、列車ではなくフェリーを選択することに。こんな変更も、自在に動けるユーレイルパスの列車旅の面白さだと思います。
リンダウ駅で列車を降り、フェリーでドイツ・スイス・オーストリアにまたがるボーデン湖を渡ります。
![リンダウ駅で下車。駅舎を出ると、すぐ右手が港でした](https://halmek.co.jp/media/uploads/d423e8982a9989e747d1aec53f99e4c91609144772.8777.jpg)
![このフェリーに乗ります](https://halmek.co.jp/media/uploads/11fd520a90e899a675b6ada28a1ff59e1609144785.8846.jpg)
![ドイツ・スイス・オーストリアにまたがるボーデン湖。乗り換えのオーストリアまで約20分](https://halmek.co.jp/media/uploads/1a26b582bdc22b87ed6679599cbc1efa1609144800.493.jpg)
![青空の下、気持ちいい風に吹かれての移動。フェリー選択、大正解!](https://halmek.co.jp/media/uploads/974cb88445e185e44d8d70eb4a0047241609144817.6649.jpg)
![旅の同行者は乗船前にしっかりビールを買っていました。大正解!](https://halmek.co.jp/media/uploads/f6d9de4e567ba66f69739153c0af68ac1609144832.1294.jpg)
あっという間に着きました。ここから再び列車に乗り換えて、スイスを目指します。
取材・文=前田まき(ハルメクWEB編集部)※この記事の取材は2019年に行いました
取材協力=ドイツ観光局
■関連サイト■
ユーレイルパス(日本語サイト) https://www.eurail.com/ja
■もっと知りたい■
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