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- 台湾旅行満喫のために押さえておくべきポイントを解説
おいしい料理と独自の文化、各地に点在する温泉、親切な人々など、魅力の尽きない台湾。近いので国内旅行のような感覚で行くことができます。ただ、そこは近くても外国。台湾旅行を計画する際に押さえておくべきポイントをご紹介します。
台湾旅行にベストな時期は? 何日あれば満喫できる?
ベストシーズンは春と秋。2泊3日以上の旅行がおすすめです!
亜熱帯と熱帯気候にある台湾は、1年を通じて日本の東京よりも気温が高い場所です。訪問はどの季節でも可能ですが、比較的快適に旅行できるのは10~11月と3~5月。気候が穏やかで雨も少ない、旅のベストシーズンです。12~2月も悪くはありませんが、暖かさを期待して行くと、台北などの北部は案外寒く感じられるかもしれません。夏は暑くて湿度も高く、少し歩くだけでも体力が奪われます。雨も多い季節ですし、台風も来るのでフライトに影響が出ることも考えられます。
ただし、台湾で有名なマンゴーを食べたいのなら、旬の5~9月(ベストは6~7月)がおすすめ。あまり多くは出回っていませんが、4月と10月に訪れても食べることは可能です。
このほか、訪問時に気を付けたほうがいいのが台湾の春節(旧正月)です。中華圏で最も重要な祝日、交通機関は大混雑し、多くのお店が休みとなるので避けたほうが無難です。春節の休みは年によって変わり、通常1~2月の1週間ほど。この季節に訪れるなら、春節スケジュールをチェックしておきましょう。
期間については、いわゆる弾丸ツアーや1泊2日でも行けないわけではありませんが、少なくとも2泊3日以上、可能なら3~6泊して楽しみたいものです。台湾の広さは日本の九州ほどなので、国内移動にもそれほど時間はかかりません。2泊3日なら、台北など1都市のみ、もしくはプラス九份(ジョウフン)など郊外の町を訪れるぐらいがちょうどよく、3泊以上ならさらに台中や台南など、中南部の都市に足を延ばせます。鉄道でぐるっと一周も、最短1日(10時間程度)でできますが、滞在期間が長いほどあちこちに寄れて充実するでしょう。
治安は悪くない? 日本語は通じる?
治安は良好。日本語を話せる人や日本語メニューを置く店も多いです。
台湾の治安はよく、日が暮れてからの一人歩きも問題なくできます。日本にいるのと近い感覚で旅できる場所の一つでしょう。旅行者が多く訪れる夜市などでは、スリやぼったくりの被害も耳にするので注意が必要ですが、持ち物からは目を離さないようにしておけば大丈夫。これは台湾に限ったことではありませんが、深夜や早朝、ひと気のない場所を歩くのは避けましょう。
言葉が心配な方もいるかもしれませんが、台湾は世界の中では日本語がよく通じるエリアです。日本語は英語に次いで学習者数の多い外国語。観光案内所やホテルなどには日本語を話せるスタッフが常駐しているところも多く、街中でも困っていると、日本語を話す人が現れて助けてくれることがあります。台北など、観光客の多い街のレストランやカフェは、日本語付きメニューを用意しているところもかなりの確率であります。
日本語のほかに、若い人には英語もよく通じますし、英語ができなければ漢字を紙に書くなどすれば問題なく、ある程度の意思疎通が可能です。スマホの翻訳アプリや、中国語の旅行会話本などもうまく使いこなせば、旅行に必要なコミュニケーションは問題なく取れるでしょう。
日本との時差はどれくらい?
台北まで東京から約3時間30分、大阪から約3時間。時差はマイナス1時間。
台湾への飛行機は、北海道から沖縄までの全国各地から出ていてとても便利です。札幌からは約4時間15分、那覇からは約1時間30分。LCC(格安航空会社)も多く就航していて、値段や快適さなどを比べて選べます。台北行きのほかにも、南部の高雄行きもあり、台北行きよりも30分ほど時間がかかります。
台北着便でも、桃園空港と松山空港の2つがあります。到着空港が桃園空港の場合は、台北市内への移動に40分~1時間20分かかりますので計算に入れておきましょう。松山空港は台北市内にあり、台北駅までタクシーで15分程度です。
日本との時差はマイナス1時間。日本が正午のとき、台湾は午前11時です。うっかり時間を間違えたりしないためにも、空港に着いた時点で時計を直しておくといいですよ。
台湾旅行を満喫するための予算の目安は?
物価は全体的に日本より安い印象。予算は1日1万5000円程度が目安。
物価はだいたい日本の半分から3分の2程度。きっといろいろなものが安く感じられるでしょう。例えば人気の夜市で食事をする場合、一品の値段は150~450円が相場。台北市内でランチを食べても、300円~1000円で間に合います。
台湾旅行で人気の占いも、鑑定料は1800~3500円。マッサージ(全身オイルマッサージ)でも、3500~4000円が相場で、台北を離れて地方へ行くと、もう少し安くなります。ただ、モダンでおしゃれなカフェの飲み物や、デザイン雑貨などは少し高めの値段設定で、日本とあまり変わらないところも少なくありません。
交通機関も同様に割安感があります。たとえばタクシーの初乗り料金は、台北市内で70元(約240円)。台北市内の地下鉄運賃も20元(約70円)からで、1日(24時間)乗り放題のチケットでも180元(約620円)です。
旅の予算は、過ごし方やホテルのランクなどにより大きく異なります。例えば2人で1万円程度の中級ホテルに泊まり、食事は日中カジュアル、夜は時にゴージャスにしても、航空券代を含めないで1人当たり1日1万5000円を目安にしていれば十分でしょう。もちろん、節約すれば1日1万円以下に抑えることも可能です。ただしいずれの場合でも、台湾新幹線に乗ったりチャーター車で長距離を移動したり、現地ツアーに参加したりするなら、その分の費用を多めに見積もっておきましょう。
まとめ
いかがでしたか? 台湾の素朴な疑問がとけて、なんだか行けそうな気がしてきたのではないでしょうか。ツアーに参加してもいいですが、最近は航空券もホテルもインターネットで簡単に予約できます。この手間を惜しまなければ、より自分の好みに合った満足度の高い旅を計画できるでしょう。
航空券とホテルを決めたら、あとは現地での予定を埋めていくだけ。どこへ行こうかな、何をしようかな、と考えている時間もワクワクできるのが個人旅行のいいところです。初めての人も、ツアーで訪れたことがある人も、新たな楽しさを発見しに台湾を訪れてみませんか。
執筆:菅沼佐和子
※掲載情報は2019年6月取材時のものです。
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