大人のマカオ、コロナ終息後に訪れたいイチオシ旅先
2020.12.112020年12月11日
世界遺産や美しい街並みなど見どころいっぱい!(2)
マカオで現地ガイドおすすめのマカオ料理を食べ尽くす
2017年にユネスコ「食文化創造都市」に認定された美食の街・マカオ。マカオ料理はポルトガルやアフリカ、マラッカなどの食材や調理法が融合された独自性あふれる食文化です。現地ガイドがおすすめする新感覚の味わいの数々を紹介します。
マカオ料理のベースはポルトガル料理
マカオ料理に最も大きな影響を与えたのが、大航海時代にもたらされたポルトガル料理です。新鮮な魚介や肉をふんだんに使い、シンプルに味を付けて食材のうまみを最大限に生かして作るその味わいは、日本人にとって親しみやすいものが多くあります。
そんなポルトガル料理をベースに、アフリカやインド、マラッカなどの寄港地で手に入れたスパイスや食材を組み合わせたのがマカオ料理。ミートローフや塩漬けの干しダラを使ったポルトガル料理も、マカオ風にアレンジされるとひと味違った味わいに。ワインとの相性も抜群で、つい手が止まらなくなります。
食べ慣れているはずの中国料理も、マカオで食べると新鮮
中国の特別行政地区であるマカオが誇る料理といえば、広東料理。マカオなら、優雅な空間でモダンな広東料理を味わう、ゴージャスなダイニング体験が気軽に楽しめます。
世界中のスターシェフが集まるマカオのこと、食材や調理法の組み合わせは実に多彩。食べ慣れているはずの中国料理ながら、これまでに体験したことのない味わいに、五感が刺激されること間違いありません。
絶品!マカオカレー、地元で愛され続けるローカルフード
本当においしいものは、地元の人が知っているもの。そこで、取材時に案内をしてくれたマカオ在住の日本人ガイド・轡田洋子(くつわだ・ようこ)さんが教えてくれたのが、「マカオカレー」です。
マカオカレーは、大航海時代にポルトガルをはじめ、インドやマレー半島から伝わったさまざまな食材を融合させたマカオならではの料理。肉や魚介に、カレーパウダーやココナッツミルクなどを加えてシンプルに煮込んであり、マイルドで素材のうま味を感じる深い味わい。辛過ぎないので食べやすく、最後のひとさじまでおいしくいただけます。
中でも、カレーだけで20種類以上のメニューがある「アリ カレーハウス」は、地元の人も足しげく通う人気店だそう。牛肉、豚肉、鶏肉の他、スペアリブや牛テール、魚介ならイカやハマグリなどを使ったカレーも。豊富なメニューの中には、他の店では見られない伝統料理もあり、滞在中、思わず何度も通いたくなります。
「十月初五日街」では豆花やごま汁粉を!
日用雑貨店、漢方薬店など、昔ながらの店が並ぶ「十月初五日街」は、気ままに散歩するのにおすすめの通り。レトロな街並みを見て歩く楽しさに加え、地元の人でにぎわうマカオスイーツの店や茶荘があり、思わず引き込まれてしまいます。
前出の日本人ガイド・轡田さんがおすすめしてくれたのが、ごま汁粉なども楽しめるお粥専門店。ごまをたっぷり入れた豆乳ベースの汁粉の味わいは滋味深く、甘すぎないので、地元の人は朝食として食べることも多いそう。
マカオは治安がいいので、こうした街歩きも安心して楽しめます。その点でも、マカオは大人の女性の旅先としておすすめ。
日本から近く、美食、世界遺産、街歩き、そしてラグジュアリーなホテル滞在を一度に楽しめてしまうマカオ。ぜひ自分らしい楽しみ方でマカオ旅を満喫してください。
取材・文=大門恵子(ハルメク編集部) 撮影=奥田正治
取材協力=マカオ政府観光局、マカオ航空、轡田洋子
※文中の価格・各店の営業時間は取材当時(2019年9月)のものです。
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