bonponのおしゃれ術。シンプルな色選びと収納法
2023.10.062021年03月06日
ワンピースとリュックが今の定番
おしゃれインスタbonponさん春服選びのポイント
おしゃれな夫婦のお出掛けコーデが話題の大人気インスタグラマー・bonponさん夫妻。コロナ禍でこれまでのお出掛け先が少し変わり、それとともにファッションスタイルも変わってきたそうです。二人のおしゃれのコツや楽しみ方、おすすめのアイテムとは?
bonponさんのプロフィール
bon(ボン)さん…夫、pon(ポン)さん…妻。宮城県仙台市在住の60代夫婦。2016年から始めたインスタグラム(@bonpon511)は、二人で色柄をリンクさせる夫婦コーデが話題となり、現在のフォロワー数は約82万人(2021年3月現在) 。著書に『セカンドライフ、はじめてみました』(大和書房刊)、『bonとpon ふたりの暮らし』(主婦の友社刊)、『bonponのプチプラ着こなし便利帖』(宝島社刊)などがある。
ニューノーマル、持ち物やバッグが変わりました
新しい生活様式になって1年が過ぎた今。新型コロナウイルスの感染者が減少傾向にあるとはいえ、まだまだ気の抜けない日々が続いています。インスタグラムで82万人ものフォロワーがいる人気夫婦のbonponさんも、趣味の旅行や美術館めぐりができなくなり、投稿数もめっきり減ってしまったのだとか。
「最近の外出といえば、食品の買い出し、散歩、日曜礼拝くらいです。その代わり、動画配信のサービスに登録して、映画ざんまいしたりして。でも家にこもり過ぎるのも体によくないので、できるだけ一日5000歩以上歩くように心掛けています」(妻のponさん)
「気分転換で少し遠出するとしても、公共交通機関は使わずドライブのみ。外出する際は、除菌グッズを持ち歩いて、感染予防対策をするようになりました」(夫のbonさん)
ニューノーマル時代になってからの、ponさんのバッグの中身がこちら。感染対策のほか、SDGsに配慮した水筒やエコバッグも常備されています。モノトーンをベースに、赤やドット柄、そしてご夫婦で大好きな猫モチーフなど、若々しくてかわいらしいデザインがずらり。必需品であってもponさんらしい遊び心であふれています。
バッグに入れて持ち歩くもの
(写真左上から時計回りに)
- 格子柄のマスクカバー(散歩や教会へ行く途中に立ち寄ったお店でマスクを外した時の仮置き用)
- ロゴ入りマスクケース(予備のマスク入れ)
- 携帯用除菌スプレー
- 水筒
- ロゴ入りエコバッグ
- がま口のお財布
- 赤のメガネケース
- ドット柄のケースに入れたポケットティッシュ
- 猫&鍵盤柄のハンカチ
- 猫のケースに入ったスマートフォン
手洗いや消毒の機会が増えた今、持ち歩くバッグにも変化が見られます。
「コロナ禍になってからは、さっと消毒がしやすいよう、リュックサックやショルダーバッグなど両手があくものを選ぶようになりました」。もともと旅好きで、リュックやショルダーを好んで使っていたというponさん。
「旅行のときって片手に携帯、片手にスーツケース、って両手が忙しいですよね(笑)。遠出ができない今は、ふだんの生活の心強い味方になってくれます」(ponさん)
ponさんスタイル「ワンピース」はコロナ禍でも大活躍
よそゆき用の服の出番も少なくなってしまった今でも、ponさんが変わらず愛用する服の一つがワンピース。
「年をとったらパンツ派になったという方もいらっしゃいますが、私は断然ワンピース派。とにかくラクだし、体型が変わっても大丈夫なのもうれしい!(笑)」
自粛で太ってしまったという人も多い中、体のラインを拾わないワンピースは女性にとって、確かにうれしいアイテム!
「それに、このチュニックにはこのパンツとか、このブルゾンを着たらトップスはこれとか、組み合わせを考えなくても、パッとさまになるのもいいところです。着こなしに自信がなくても、1枚あれば大丈夫。ちょっとかしこまった場所にも着ていけるし、前開きタイプなら、羽織りものとしても使えます」
また、ワンピースにリュックサックを合わせちゃうのもponさん流。
「“ワンピースといえばよそゆき”というイメージが根強く、きちんとした靴とバッグを合わせる方も多いですが、こうしてカジュアルに着こなせばグッと若々しい印象になります」
「場所」と「ファッション」のリンクコーデでご機嫌に!
bonponさんといえば、夫婦で色や柄をそろえるリンクコーデが有名ですが、始めるきっかけは、娘さんからの提案だったんだそう。
「定年退職後、家族で出掛けるときに、娘から『みんなでどこかしらに青を取り入れて、家族リンクコーデしてみない?』と言われてやってみたら、意外と楽しかったんです。それ以来、夫婦だけでもやってみようか、と。完全なペアルックだとやっぱり気恥ずかしいけれど、『どこかの色を揃える』くらいだったら面白いかなって」(bonさん)
そんなふうにリンクコーデを楽しみ始めた二人ですが、実はもう一つおしゃれの楽しみが。
「それは、『場所』と『ファッション』をリンクさせること。コロナ禍以前に行った『タータン 伝統と革新のデザイン』展では、展覧会の雰囲気に合わせてチェック柄のボトムでリンクしたり、教会へ日曜礼拝に行く日はシックなモノトーンでそろえたり。大好きなバンド、GLAYのライブには、ponがデザインしたオリジナルTシャツを着て行ったんですよ」(ponさん)
コロナ前に訪れた展覧会で。テーマに合わせた「チェック柄」でリンクコーデ!
毎週の礼拝には、きちんと感のあるシックなモノトーンを
大好きなGLAYのTシャツを自作!「また早くライブに行きたいです」
「今はこうしたお出掛けはなかなかできないですが、例えばIKEAへ買い物に行くとき、ロゴマークにある青をリンクしたりするだけでも気分が上がりそうですよね」(bonさん)
なるほど、これなら一人でもすぐに始められそうです。
「二人とも、なるべく機嫌よく毎日を過ごしたいと思っていて、その工夫の一つがファッションだったんです。バラバラの服装で出掛けるより、どこかにおそろい感があると楽しい気分になる。場所とのリンクコーデもそれと同じですね。
もともとはインスタも、行った場所とそのときのファッションを記録として残したいな、と思って始めたんです」(ponさん)
「仕事している間はやっぱり仕事用の服とか、服装に関して自由にできないところがあると思うんですが、退職してからは幅が広がりました。リンクコーデをきっかけに会話をしたり、相手のことを考えたりする。夫婦二人で生きていかなきゃいけないから(笑)、そうした楽しみがあるといいんじゃないかな。『やると決めたら楽しもう!』って思って始めたら、たくさんの方に反響をいただいて今に至ります」(bonさん)
日常の中で、今できる楽しみを見出すこと。bonponさんのおしゃれから、これからを豊かに生きるヒントをもらいました。
文=三宅桃子 写真=bonponさん提供
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