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- bonponのおしゃれ術。シンプルな色選びと収納法
チャーミングな夫婦リンクコーデが、インスタグラムで大人気のbonponさん。おしゃれの秘訣は“シンプル”にありました。一軒家からマンションにダウンサイジングした際に大量に服を捨てたコツや、収納へのこだわり、服や靴の色選びについて伺いました。
bonponさんのプロフィール
bon(ボン)さん…夫、pon(ポン)さん…妻。宮城県仙台市在住の60代夫婦。2016年から始めたインスタグラムアカウント(@bonpon511)は、二人で色柄をリンクさせる夫婦コーデが話題となり、現在のフォロワー数は約90.6万人(2023年10月現在) 。著書に『セカンドライフ、はじめてみました』(大和書房)、『bonとpon ふたりの暮らし』(主婦の友社)、『bonponのプチプラ着こなし便利帖』(宝島社)などがある。
夫婦で色柄をリンクさせたbonponコーデとは?
2020年に、夫婦生活40周年という節目を迎えたbonponさん。2017年に、夫・bonさんが定年退職した後は、それまで住んでいた秋田県の一軒家を引き払い、bonさんのお姉さんが住んでいて土地勘もあった宮城県仙台市にあるマンションへ引っ越し 、セカンドライフをスタートさせました。
インスタグラムを見てわかるのは、“おしゃれを楽しんでいる”ということ。パキッとした赤、青、黒を使ったり、ギンガムチェック、ストライプ、ボーダーなどの柄を取り入れたり。二人が好きなアイビーテイストをベースに、個性を生かしたスタイルを確立しています。
「色や柄を夫婦でリンクさせてお出掛けするのがお決まりのようになっていて。よく展覧会や美術館へ行くのですが、その展示内容に合う色柄を着て行く、というのも楽しみの一つになっています」(ponさん)
洋服を捨てるコツとクローゼットの収納方法
2階建ての一軒家から2LDKのマンションへの引っ越しの際、必要だったのが断捨離や家具のダウンサイジング。中でも、服の量は多かったそうで夫のbonさんは「私は会社勤めだったので、通勤で着ていたスーツはほぼ処分しました」と言います。
ponさんも「好きな服ばかりだったので困りましたが、汚れていたり古くなったものは処分しました。とはいえ、今でもそのシーズンに合ったアイテムを買い足したりしているので、一つ増やしたら一つ減らす、ということを心掛けています」と話します。
クローゼットを拝見すると、色柄やアイテムごとに吊るしてあったり、中に入っているものが見えるクリアケースに収納されていたり。どこに何があるかがひと目でわかる上、ハンガーなどが統一されているので、スッキリ見える効果も抜群です。
「この収納方法にしてから、何が足りていて、何が不足しているかもすぐわかるようになりました。ponとリンクコーデをする上で、例えば『私はストライプ柄のシャツを持っているけどponは持っていないから探しに行こうか』と買うものもハッキリしているので、迷ったり無駄になることも少ないです」(bonさん)
お部屋の家具もウッド系のブラウンで統一され、インテリアのアクセントになっているのは、猫のオブジェやクッションカバー。夫婦共に好きなものを散りばめつつ、こまごまとしたリモコンや文房具などは引き出しにしまい、こざっぱりとした二人らしい空間になっています。「物をためこまず、いつも軽やかでいたいですね」(ponさん)
おしゃれは、シンプルな色・柄選びが大切
靴箱には、黒と白のシンプルな靴ばかり!
「どんな色柄の服にもマッチしてくれるので、この2色に絞られた感じです」とponさん。
最近気になっていたのが、快適に履けるウォーキングシューズ。bonさんいわく「私はひざ、ponは腰に不安を抱えています」。
この先もずっと自分たちの足で歩き続けたいという思いもあり、二人にとって良いものがないかとずっと探していたそう。イメージしていたのは、いかにも老人向け、という見た目ではなく、シンプルでおしゃれに履けるもの。
そんなとき、目に留まったのが「アサヒメディカルウォーク」。医療機関や大学の知恵と、老舗靴メーカーの技術が詰まった、信頼度の高い靴です。
「普段着ている服に合わせて履いてみたのですが、違和感なくコーディネートができました。その後、試しに二人で8000歩くらい散歩して
みたときも、足のだるさや不快感がなくて、驚いたんです!」(ponさん)
「私の足は甲高幅広タイプなのですが、歩いているうちになじんできて快適さを実感できました。いい靴というのは、こういうことなんだな、と」(bonさん)
「ご近所に住む私たちより年代が上の方々が、エレベーターを使わずに階段で上り下りしていたりして、本当に元気なんです。
そういう姿を見ていると、私たちもがんばらなきゃ!という気持ちになります」(ponさん)
リタイア後の夫婦二人暮らしは、すごく幸せ
家ではどんなふうに過ごしているかを伺うと「お互い干渉せず、文句も言わず(笑)、それぞれが好きなことをやってますね」とbonさん。
「bonがテレビを見ている傍らで、私はパソコンでネットをやっていたり。最近、二人でハマっているのは、新型コロナウイルスの自粛期間中に登録したネット配信サービス。最近観てよかった作品は『パターソン』『人生、ここにあり!』『わたしは、ダニエル・ブレイク』『彼らが本気で編むときは』などですね」(ponさん)
「娘が送ってくれたそば粉を使って、そば打ちにもチャレンジしてみました。田舎そばみたな、太いものしかできませんでしたが(笑)」(bonさん)
「bonがリタイアしてからは、こうして二人でゆっくりと暮らせているのがうれしくて、すごく幸せです」(ponさん)
「うんうん。家で過ごすのも、散歩しているときも、観光地を旅するのも楽しいです」(bonさん)
「会話がそんなになくても、お互い居心地よく過ごせているよね」と笑いながら穏やかに語る二人の間には、ふんわりとした幸せな時間が流れていました。
文=三宅桃子、撮影=中西裕人
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