おしゃれ上級者に学ぶ「赤」使い
小物使いで魅せる!赤をプラスしておしゃれに自信を
小物使いで魅せる!赤をプラスしておしゃれに自信を
更新日:2023年12月20日
公開日:2020年03月05日
50代で心惹かれた赤=生命力の色
白髪染めと決別したくて、20年ぶりに髪を切ったという、光野桃(みつの・もも)さん。
「熟年生活の新たなスタートと思って、その足で赤い口紅を買いに行きました」
普段は定番色の服ばかりだった光野さんが、赤に惹かれるようになったのは50代からだと言います。
「体力の衰えとともに、精神的に不安定な時期も経験しました。そんなとき、赤に生命力を感じて、きれいな色だと素直に思えたんです」
以来、直接体に身に着けるだけでなく、小物を持つことも増えたそう。還暦のお祝いにもらった赤い扇子は、魔よけの意味を込めていつもバッグにしのばせています。
「作り手のこだわりが伝わる清らかな赤が好き。目にするだけで、自分に少し自信が持てる気がするんです」
限られた時間の中で、どう人生を、おしゃれを楽しみ尽くすか。光野さんの凜とした姿勢を感じる赤使いを、早速ご覧いただきましょう。
肌触りのいい赤いストールを無造作に巻いて
この日、光野さんが着ていたのは、定番服だというハリのある素材のダークネイビーのツーピース。
「柄物は大人が着こなすのは難しいので、無地が基本。そのぶん、着脱のしやすさや、素材感のよさにこだわります」

首回りを覆う大判ストールは、ネイビーになじみのいい鮮やかな朱赤。

「カシミヤなど上質なもので、素材の肌触りを楽しみます」と光野さん。ストールに視線が集まるように、ルージュやネイルは落ちついた赤にしていると言います。
必見!小物使いで赤を取り入れるおしゃれ上級テク
光野さんはシニアグラスやバッグなど、小物に赤を取り入れることで、メリハリあるおしゃれを楽しんでいるそう。
「老いのハンディも、悲壮感なく軽やかに乗り越えたい」という光野さん。老眼鏡を買うなら“赤”と決め、数年かけて見つけたのは、ビーズのきらめきが美しいフランス製のフレーム。
「フォックス型は顔立ちをシャープに見せる効果もあります」

伝統や職人技が光る工芸品なら、柄物も定番服に違和感なく合わせられます。あけびの籠バッグにかけるのは、赤い刺し子の花ふきん。

そして、右は、ラテンアメリカの伝統的な模様が刺しゅうされた巾着です。
「最近、籠バッグはコートやスニーカーにも合うことを発見。60代になって、気負いなく使えるようになりました」
また、「ふとしたときに、ちらりと見えると印象的でしょう」と、赤い靴下を見せてくれた光野さん。

赤に合わせるパンツの色は、黒や紺だとコントラストが強過ぎるけれど、グレーや細かいチェックなら好相性。デニムとエナメルのローファーを合わせてトラッドっぽく着ても、素敵です。
特別な日につける口紅とネイルは赤と決める
口紅やネイルは気持ちを切り替えてくれる存在。光野さんが愛用しているのは、「クリスチャン ルブタン」のルージュです。

「ミラノで出会った85歳の婦人にならい、ペディキュアは、一年中、赤。普段は見えない部分で、ひそかに女性らしさを愉しんでいます」
その貴婦人や光野さんのように、年齢を重ねてもおしゃれを忘れず「上品な赤」に生命力をもらいながら過ごしていきたいものですね。
■教えてくれた人
光野桃さん
みつの・もも。女性ファッション誌の編集者を経て、30代のとき夫の転勤でミラノに移住したのを機に、文筆家に。赤にまつわるエピソードは近著、『白いシャツは白髪になるまで待って』(幻冬舎刊)にも収録。近況やお知らせはインスタグラムで発信中。
取材・文=伊藤嘉津子、長倉志乃(ハルメク編集部) 撮影=和田直美 ヘアメイク=長綱志津子
※この記事は2018年10月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。
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