おしゃれさんスナップ!今日のコーディネート
2024.12.172023年12月21日
いつもの服が小物使いで大変身!
おしゃれに見える50代女性の「同窓会ファッション」
久しぶりの同窓会、何を着ようかと悩む時間も楽しいですよね。「手持ちの洋服も、小物使いで印象を変えればぐっとおしゃれに」とスタイリスト・石田純子さん。NG・OK例を交えつつ、同窓会ファッションのステキな着こなしのポイントを3つお聞きしました!
監修者プロフィール:石田純子さん
いしだ・じゅんこ。女性誌のファッションページや女優、アナウンサーのスタイリングなどで幅広く活躍する、人気スタイリスト。伊勢丹や三越などの百貨店で行うパーソナルなスタイリングアドバイスも大好評。セレクトショップ「DUE deux」も運営。
洋服は同じでも印象的なアクセサリーでおしゃれに!
同窓会の日に備え、つい気合が入ってしまう方も多いですが、「来る面々は全員同じ年。みんな年齢を知っているから、無理に若作りをする必要はありませんよ。それよりも大切なのはシーンに合わせて装うことです」と石田さん。
カフェなどのカジュアルな場では張り切り過ぎないバランスの取れた装いを、ホテルなどのフォーマルな場では華やかでエレガントな装いを心がけたいものです。
だからといって、毎回新しい服を買い足さなくても、小物使いで印象を変えれば、おしゃれの幅が広がります。選ぶべきは、スカーフやストールなど、印象的なアクセサリー。
「デザインや素材がユニークなものを身に着けると、久々に再会した友人とも会話が弾むはずです」
毎日の積み重ねが一瞬でわかる同窓会
また、たくさんの人が集まる同窓会では、パッと目を引き「素敵!幸せそう!」と感じてもらえる工夫が必要です。
「大人のおしゃれは、若い頃のように付け焼き刃ではごまかせません。日々の積み重ねの賜物です。いかに毎日おしゃれを気に掛け、自分自身に手を掛けてきたか。内面の豊かさが、外見に自然とにじみ出るのです。意外と厳しい同性の目線を意識して、細部にまで気を配りましょう」
いつもの服が素敵に見える「同窓会ファッション」のポイントを、具体的なスタイリング例とともに石田さんに教えてもらいました。
※スタイリング写真は複数あります。Yahooなどでご覧の方は、写真上のボタン(>)でご覧ください。
ポイント1:トップスはパンツにイン!小物で華やかに
同窓会ファッションでありがちな失敗の1つが、「上品にまとめたはずが、地味で老けて見えてしまう」というもの。
バッグや靴などの小物も同系色でまとめると、シンプルな半面、無難で老けた印象になりがちです。
また、体形をカバーしようと、ゆったりしたシルエットのトップスの裾を出して着ると、だらしなく見えてしまいます。
カジュアル:キュッと巻いたスカーフで小粋な印象を演出
ブラウン系のスカーフを首元に追加して、靴やバッグをかっちりした黒いものでキリリと引き締めれば、程よく華やかで、カジュアルな場所にもなじみます。
フォーマル:肩にかけた柄ストールを主役に、小物を統一
ホテルなどフォーマルな場では、さらに華やかさを出すために、明るい色味の柄ストールをプラスしましょう。
コーディネートの主役であるストールは、あえて片側の肩だけにかけるのがポイントです。落ちてくることもありますが、直すしぐさも女性らしくて素敵。統一感を出すために、アクセサリーやバッグもストールと同色でまとめましょう。
ポイント2:個性派アクセと足首見せでメリハリを出す!
お腹やお尻を隠して体形をカバーできるチュニックは50代ファッションの定番アイテムですが、足首まである長めのパンツを合わせると、野暮ったく見えてしまいます。
取ってつけたようなパーティー用のコサージュも古くさいので、思い切って卒業しましょう!
カジュアル:個性派ネックレスで縦のラインを協調して
光沢のある繊維をチェーンのようにつなげた10連ネックレスは、まさに会話が生まれるアクセサリー。Iラインを強調して細見え効果も期待できます。パンツは淡色で軽やかな印象に。
フォーマル:ネックレスで目線を集めて後ろ姿も素敵に
花びらのようなパーツとパールの組み合わせが軽やかなネックレスは、顔回りに目線を集め、華やかに見せてくれます。それと同時に、七分丈パンツで足首を強調して、すらりと脚長に見せましょう。
背中側がリボンになっているなど、後ろ姿も素敵に見せる“全方位美人ネックレス”は、1つは持っておきたいアイテムです。
ポイント3:旬な小物をプラスすれば、若々しさが倍増!
ワンピースは、1枚でスタイルが完成するアイテムだからこそ、無難で印象に残りづらいという欠点も……。
パールのネックレスを合わせるだけでは、平凡過ぎて印象が薄くなってしまいます。無意識に伸ばしたままの袖も老けて見える原因に。
カジュアル:アクセサリー感覚のつけ襟で手軽に印象変え
つけ襟は、簡単に付けられて、印象ががらりと変わる注目アイテムです。白いレースは上品な上、光が反射して顔回りを明るく健康的に見せる効果も。小物はシルバーで統一を。
フォーマル:華奢なアクセサリーで繊細な女性らしさを
動くたびに揺れるアクセサリーなら地味にならず、品良く知的な雰囲気に。黒でまとめれば一層エレガントです。袖はさりげなく上げて若々しい印象に仕上げましょう。
いつもの服にストールやネックレスなどの小物を追加したり、パンツや袖の丈を少し変えたりするだけで、見違えるほどおしゃれな「同窓会ファッション」に早変わり! ぜひみなさんも、お気に入りの1着で同窓会にお出掛けくださいね。
次回は、同窓会で失敗しないための服装チェックポイントを紹介します。
取材・文=阿部有希、長倉志乃(ハルメク編集部) 撮影=清水朝子 スタイリング=石田純子 ヘアメイク=伊藤千栄子 モデル=関裕子、古山ゆきえ
※この記事は2018年4月号「ハルメク」に掲載された内容を再編集しています。
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