スタイリスト石田純子さんが説くおしゃれ上手への近道
2023.09.282023年09月29日
50代からの女性に熱く支持されるスタイリスト
石田純子さん流「褒められファッション」5つの極意
素敵なファッションを見ても、いざ自分がそれを着るとなると勇気がいるもの。だけど「殻をちょっと破ってそれが意外に似合うということがわかると自信につながるものよ」と、50代以上の女性に人気のスタイリスト・石田純子さんは話します。そのコツとは?
教えてくれたのは、石田純子(いしだ・じゅんこ)さん
女性誌のファッションページや女優のスタイリングなどで幅広く活躍する、人気スタイリスト。50代以上の女性に向けたアドバイスが好評で、著書も多数。長年伊勢丹や三越などの百貨店でパーソナルなスタイリングアドバイスを行う。7年前、東京中央区にセレクトショップ「DUE deux」をオープン。
いつの間にか「私はこう」と思い込んでいませんか?
50代以上の女性のおしゃれのお悩みを数多く聞いて解決してきた、スタイリストの石田純子さん。たくさんの女性たちと向き合って思うことがあると言います。
「『私はこういう洋服・色しか似合わない』『そういうデザインは無理』と決めつけてしまって、自分の殻を破れない、破らない方が多いんです。 また、自分が一番自信のあった時代、誉められた時代のファッションを継続してしまいがちな方も。でもそれは“当時のあなた”に似合っていたからです。そのままだと、なんだか時の流れが止まってしまったかのような印象になってしまうんです」
「今、褒められましょうよ!今を素敵にアップデートして、今日褒められましょう!」それが石田さんの推奨するおしゃれです。
きれいな色(クリアなカラー)を取り入れて
はじめに、「おしゃれを楽しむためには、大切な3要素がある」と石田さんは言います。それは「清潔感、品のよさ、若々しさ」。この3要素を押さえつつ、最も簡単に殻を破っておしゃれをアップデートする方法は、「自分の中の定番色に固執せず『チャレンジ色』を取り入れること」と石田さんはすすめます。
「赤、黄、青、緑、ピンク……きれいだなと気になったら手にしてみましょう。ポイントは、落ち着いたトーンやくすみ色ではなく、きれいでクリアな発色を選ぶことです」
着慣れない色を取り入れることへの抵抗がある場合は、「トップスは慣れたベーシックカラーや自分の得意な色を着て、ブローチやスカーフなどの小物から挑戦、次にボトムスにチャレンジする」のがおすすめです。
「鏡や写真に写った自分を見たときなど、ちょっとしたタイミングで目に入りやすいトップスが定番アイテムならば、挑戦アイテムも違和感なく取り入れやすいはず。こうして初めて着るものを引き寄せて」と石田さん。
大人女性最大の“おしゃれの土台”は「きれいなお肌」
清潔感、品のよさ、若々しさ、クリアカラーを取り入れた“着たい服”をきれいに着こなすためには「実は、お肌がきれいなことが最も大事」と石田さん。
「きれいな肌は、生活のリズムが整っていて、健康な証。年を重ねるほど健康ってなによりですよね。だからこそ年を重ねて肌が美しい人は、それだけで尊敬します。私はおしゃれは健康から、といっても過言ではないと思っています。
身長や体型を気にしておしゃれに後ろ向きな方もいるけれど、肌がきれいならいくつになってもどんな色も着られます」
日々の生活習慣が健康ときれいをつくり、おしゃれを楽しくしてくれる。そしてまたおしゃれを楽しむことが心をもポジティブにし健康へと導いてくれる。そんな相互作用が、明日のあなたをきれいにします。
「今チャレンジしないと、どんどんチャレンジできなくなります。今日がこれからの人生で一番若いのだから、今やっちゃえ!です(笑)。楽しみましょう!」(石田さん)
撮影=泉三郎、構成・取材・文=橘美波(ハルメク365編集部)
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