一人年間2万2000円もムダにしている⁉

野菜をムダにしない!冷蔵庫の整理と管理&レシピ

野菜をムダにしない!冷蔵庫の整理と管理&レシピ

公開日:2020年06月26日

冷蔵庫の管理【野菜室・冷凍室】とムダなしレシピ

家計の出費で大きな割合を占める食費。節約のために食事の質を落とすより、見直すべきは「冷蔵庫」です。食材や食費を無駄にしない冷蔵庫管理術と、まとめ買いした野菜の上手なやりくり術を、料理研究家でラク家事アドバイザーの島本美由紀さんに教わります。

「野菜室」は深さに任せて無尽蔵に詰めてはいけない

「横浜市の調査によると、買ったのに使い切れず捨てた食材や食べ残しなどを合わせると、年間で一人当たり2万2000円に及ぶそうです」と、島本さんは言います。特に暑い季節は食材も傷みがち。冷蔵庫を上手に管理して、今までのムダを「生きたお金」に換えていきたいものです。

今回は、「野菜室」と「冷凍室」の管理アイデアをご紹介します。

 

使いかけ野菜は上段1か所にまとめて使い切る

使いかけ野菜は上段1か所にまとめて使い切る

使いかけの野菜は、目に入りやすい上段でまとめて保存し、優先的に使うようにしましょう。

「カット野菜は割高」と思い込まない

「カット野菜は割高」と思い込まない

大きくて切りにくい野菜は余らせがち。丸ごと買って余らせるより、カット野菜を選ぶのも手です。

葉野菜は立てて下段に保存し、最後まで食べ切る

葉野菜は立てて下段に保存

育った状態のように立てて置いておくと葉のみずみずしさや色をキープできます。

左は寝かせて1週間保存したホウレンソウ。右は立てて1週間保存したホウレンソウ
左は寝かせて1週間保存したホウレンソウ。右は立てて1週間保存したホウレンソウ

気温20度以上ならイモも野菜室保存で芽を出させない

イモも野菜室保存で芽を出させない

イモ類や玉ネギも、20度以上で保存すると傷みます。キッチンペーパーに包んでからポリ袋に入れ、野菜室(下段)で保存を。

 

「冷凍室」は雑菌が繁殖しないが、入れっぱなしには注意

入れっぱなしには注意

特売の肉や魚はぴったりラップでおいしく冷凍保存

肉や魚はぴったりラップでおいしく冷凍保存

肉や魚はパックのまま冷凍するより、ラップにぴったり包んで保存袋に入れて冷凍した方がおいしさキープ。銀マットや金属トレイの上なら急速冷凍できてなおよし。

ぎっしり立てて見やすく、電気代も節約 

冷凍室はぎっしり詰めた方が食材が互いに冷やし合い、節電効果アップ。ブックエンドで立てて入れると、上から中身を一覧できて食材の見落としなし。

ブックエンド

 

まとめ買いした野菜は「ベジ冷凍」でムダなく食べ切る!

まとめ買いした野菜は「ベジ冷凍」

気候の影響などで値段が変動しやすい野菜。安いとついまとめて買っておきたくなるものの、食べ切れなければ余分な出費に終わってしまいます。葉野菜などは下ゆでしてから冷凍する方法が一般的ですが、「毎回ゆでるのは面倒」「解凍すると食感がシナシナしておいしくない」と感じる人もいるかもしれません。

そんなときにおすすめなのが、生のまま冷凍する「ベジ冷凍」。やり方は簡単。使いやすい大きさに切って水気を切り、空気を抜いて保存袋に詰めるだけ! これで1か月ほど日持ちします。

「下ゆでするのと違い、うま味や栄養がお湯に逃げ出しません。また、キノコは冷凍するとうま味が増すことが研究でもわかってきており、特にシイタケは干しシイタケのような風味になります」と島本さん。
 
冷凍した後の調理方法も簡単です。解凍せずにそのまま鍋やフライパンに入れればOK! 冷凍するときに一度細胞の膜が壊れるので、火が通りやすく煮物やスープも短時間で仕上がり、味も染みやすくなります。
 
また、葉野菜などは、解凍すればそれだけでゆでたような食感になり、おいしい仕上がりに。だしなどをかければすぐにおひたしになります。ぜひお試しください。

「ベジ冷凍」基本の手順

  1. 野菜を洗い、使いやすい大きさに切る
    調理のときに使う大きさに切っておきます。大根はおろして冷凍するのも手。少量の大根おろしが欲しいときに便利です。

    「ベジ冷凍」基本の手順

  2. 水気を切り、保存袋に入れる

    「ベジ冷凍」基本の手順

    水気が多く残ったまま保存袋に入れると野菜同士がくっつき、調理のときに使いづらいので要注意です。
     
  3. 空気を抜き、平らに詰める

    「ベジ冷凍」基本の手順

    密閉することで素早く冷凍でき、乾燥と酸化を防止。冷凍して1時間後に軽くもむと、ほどよくほぐれて調理時に使いやすい。

ベジ冷凍をさらにおいしくするには……

  • 新鮮でおいしい状態で冷凍する

冷蔵庫で放置してからではなく、おいしいうちに冷凍しましょう。

  • 冷やした金属製のトレイの上で急速冷凍する

短時間で凍らせておいしさをキープ。金属トレイや急速冷凍室を使うといい。

  • 解凍したベジ冷凍の、再冷凍はNG

解凍時にうま味や水分が出るので、再冷凍は避けてください。

 

夏野菜の「丸ごと冷凍」レシピ

ピーマンやトマト、ナスなどの柔らかく小ぶりな夏野菜ならば丸ごと冷凍がおすすめ。そのまま焼いたり蒸したりしてもおいしいです。

種やヘタもおいしく食べられる「ピーマンの煮びたし」

ピーマンの煮びたし

材料(作りやすい分量)
冷凍ピーマン……4~5個
水……200mL
みりん、しょうゆ、酒……各大さじ1
砂糖……大さじ1/2
顆粒和風だし……小さじ1
かつお節……適宜

作り方

  1. 鍋に、かつお節以外の材料をすべて入れて中火にかける。
  2. 沸騰したらピーマンに楊枝で数か所穴を開け、弱めの中火で5分ほど煮る。
  3. 器に盛り、かつお節を散らす。

 

トマトを丸ごと炊飯器に!「トマトの洋風炊き込みご飯」

トマトの洋風炊き込みご飯

材料(約4人分)
冷凍トマト……1個
米……2合
【A】
・水……360mL  
・顆粒コンソメ……小さじ4
・ニンニク……1/2片(すりおろし)
ツナ缶……1缶
バター……10g
パセリ……適宜(みじん切り)

作り方

  1. 米はといで水気を切り、炊飯器に入れてAを加える。
  2. 丸ごとの冷凍トマトと軽く缶汁を切ったツナ、バターをのせて炊く。
  3. 炊き上がったらトマトのヘタを取ってつぶしながら全体を混ぜ、器に盛ってパセリを散らす。

 

■もっと知りたい■


■教えてくれた人

島本美由紀さん

島本美由紀さん


しまもと・みゆき 料理研究家・ラク家事アドバイザーとして家事をラク(楽しく、簡単)に、をモットーにテレビや雑誌で活躍。冷蔵庫収納や食品保存のスペシャリストとしても活動。近著『野菜保存のアイデア帖』(パイ インターナショナル刊)が好評発売中。

取材・文=大門恵子、大矢詠美(ともにハルメク編集部) 撮影=安部まゆみ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2019年10月号に掲載した記事を再編集しています。


※雑誌「ハルメク」は定期購読誌です。書店ではお買い求めいただけません。詳しくは雑誌ハルメクのサイトをご確認ください。

 

雑誌「ハルメク」
雑誌「ハルメク」

女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら