マナー講師・諏内えみ流!イマドキ50代の社交術
【大人マナー】親戚や友人の子へ「お年玉、お祝い金」をやめたい!
【大人マナー】親戚や友人の子へ「お年玉、お祝い金」をやめたい!
更新日:2025年12月31日
公開日:2021年12月20日
【質問】友人や親戚の子へのお年玉・お祝い金、負担なので終わりにしたい…

毎年のお年玉にはじまり、出産祝い、入学祝い、結婚祝い…。親しい友人や親戚の子への“お祝い金”が続くと、家計的にも気持ち的にも負担になりますよね。
とくに、こちらは子どもがいない(少ない)場合、「自分ばかり出している気がする」「不公平かも」とモヤモヤが積もりがち。角が立たない終わらせ方はあるのでしょうか?
【回答】「いつまで」を先に決めて、前もって宣言しておく
毎年のことだからこそ、曖昧にするとズルズル続いてしまい、ストレスが大きくなります。諏内さんがすすめるのは、“終了のタイミングを先に宣言しておく”方法。
「お年玉は『小学生の間まで』『義務教育の間だけね』など、前もって終了のタイミングを宣言しておくことで、終わりが見えるので納得感があります。あらかじめ宣言しておく方がスムーズです」

ポイントは、“渡す直前に言わない”こと。渡す場で伝えると相手も身構えてしまいがちなので、年末前や次に会う予定が決まったタイミングなど、少し余裕のある時期に大人同士で話しておくのがベターです。
「金額」のモヤモヤは、トータルで公平に考える
もうひとつ悩ましいのが金額。年齢に合わせて上げていく“暗黙ルール”があると、負担感が増してしまいます。
「金額は無理をすると続きませんし、ストレスになります。一人っ子の我が子に1万円いただくなら、相手の二人兄弟には5000円ずつ差し上げるなど、トータルの金額で考えると公平感があります。金額も、『ここまでにさせてもらうわね』など、子どもにではなく大人に伝えておきましょう。子どもが不満を訴えてきたときも相手の家庭内で解決してもらうことができます。お祝い金も同様に、『入学祝いまでね』などと伝えておくとよいでしょう」
角が立ちにくい「伝え方」例
- 「うちは今後、お年玉は小学生までにさせてもらうね」
- 「お祝いごとは入学祝いまでにさせてね。気持ちは変わらないよ」
- 「家のやりくりの都合で、今年から金額はここまでにするね」
“相手の子ども”ではなく、大人同士のルールとして共有すると、不要な誤解が生まれにくくなります。
「もらって当然」にならない。いただく側のマナーも大切
出す側の負担が大きいときほど、相手の反応が気になるもの。「もらって当然」という空気があると、モヤモヤはさらに積もってしまいます。
「お子さんがいない人がお祝い金をくださった場合には、『いつもありがとうございます』と感謝の気持ちを伝えましょう。その際、言葉だけでなく、お礼の品を贈ることを忘れずに。特にお年玉は、いただくことが予測できるものですから、近所のおいしいものや名産など、きちんとしたものを事前に用意しておくこと。菓子折りでもいいでしょう。品物選びに困ったら、商品券という選択肢も、たまにはよろしいかと思います」
「ありがとう」を丁寧に返してもらえるだけで、出す側の気持ちはずいぶん軽くなります。
断りにくいときは“無理に拒まず”、お返しで気持ちを整える

親戚が集まる席などでは、「自分だけ渡さない」ことが難しい場面もあります。子どもがその場にいると、なおさら断りにくいですよね。
「子どもがその場にいたら、お年玉をあげないわけにいかないのが日本のお正月の風景ですよね。いただく方も、ある特定の人にだけ頑なに辞退するのも不自然で、かえって失礼。断わってもいただく流れになるでしょう。風習として仕方ないととらえ、いただいてばかりで心苦しくてもいったん受け取るのが賢明です」
では、受け取ったお金をこっそり返すのはアリなのでしょうか?
「いただいたお金を返すというのは、もうこれ限りにしてほしいという気持ちは伝わるかもしれませんが、スマートだとはいえません。お金を返すのではなく、品物を添えて、感謝の心を伝えるのが大人の社交としては理想的だといえるでしょう」
その場の空気を壊さずに“自分の気持ち”も整えるなら、お礼の品でバランスを取るのが無難です。
大人の正解マナー
お年玉・お祝い金は「いつまで」を先に宣言。金額は無理せず、いただく側は“お礼”で関係を整える
イマドキ50代の社交術・正解マナーを教えてくれたのは?
マナースクール ライビウム代表 諏内えみ

エレガントな振る舞いや会話、社交が学べるオンライン講座「Class the SUNAI」では、レストランでのテーブルマナー、アフタヌーンティーマナー、立食マナーを直接習えるコースが人気。YouTube「諏内えみチャンネル」や「オンラインサロン」も登録者多数。著書にベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社) 等。
監修=諏内えみ 取材・文=古田綾子
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