遠くのパン屋の味を自宅で楽しむ人が増えている
遠くの人気パンを自宅で。「パンお取り寄せ」が広がる理由、食品ロス削減にも
遠くの人気パンを自宅で。「パンお取り寄せ」が広がる理由、食品ロス削減にも
公開日:2026年03月21日
遠くのパン屋の味を、自宅で楽しみたい
パン好きの間で、いま少しずつ広がっているのが「パンのお取り寄せ」です。気になっていた遠方のパン屋のパンを、自宅にいながら楽しめる。そんな体験が、多くの人にとって新しい楽しみ方になりつつあります。
こうしたお取り寄せを支えているのが、パンの冷凍技術です。パンは冷凍することで日持ちし、風味の劣化を抑えられるとされています。冷凍されたパンは、食べたい分だけ解凍すればよく、「今すぐ食べなくてもいい」という自由さもあります。
冷凍庫にストックしておけば、朝食や軽い昼食にすぐ食べられるのも便利な点。買い物に行けない日でもパンを楽しめることから、日常の中で取り入れやすい楽しみ方として広がってきています。
おいしいのに、売れ残れば捨てられてしまうパン
一方で、パン屋には独特の事情があります。パン屋では、できるだけ売り切れを防ぐために、多くの種類のパンを焼くことが一般的です。閉店時間まで商品を並べておくことも多く、売れ残りが出ることも。
こうして閉店後に残ったパンは、そのままでは廃棄されてしまう可能性があります。職人が時間と手間をかけて作ったパンでも、売れ残れば行き先を失ってしまう。パン屋の現場では、こうした状況が日常的に起きていることもあるといいます。
パン文化の豊かさの裏側で、売れ残りが生まれやすい構造もある——。そうした背景が指摘されています。
「パンが好き」がきっかけで、ロス削減につながる

こうした中で生まれたのが、売れ残りそうなパンを冷凍し、全国へ届ける仕組みです。
通販プラットフォーム rebake(リベイク) では、店頭で売り切れず廃棄になりそうなパン、いわゆる「ロスパン」を冷凍し、全国から取り寄せることができます。
利用者500人への調査(※)では、パンをお取り寄せする理由の1位は「遠方のパン屋の味を楽しめること」でした。つまり、多くの人は社会貢献を目的にしているわけではなく、純粋に「パンが好き」という気持ちから利用しています。
それでも、この仕組みを通して食品ロスへの意識が高まったと感じる人は7割以上にのぼりました。パンを楽しむ行動が、結果として食品ロス削減につながっている――。そんな流れが、少しずつ生まれています。
また利用者の中には、「遠くに住む親に送っている」という声もあり、買い物に出にくい家族への贈り物として利用する人もいるようです。
好きなパンを楽しみながら、“もったいない”も減る
「社会のために何かをしなければ」と考えると、少し身構えてしまうことがあります。けれど、好きなパンを取り寄せる。そんな日常の楽しみが、気付けば食品ロス削減にもつながっています。
パンを食べる人、パンを作る人、そして廃棄されてしまうはずだったパン。それぞれが自然につながることで、無理なく食品ロスを減らしていく流れが広がり始めています。
特別なことをしなくても、好きなものを楽しむことが誰かの役に立つ。
遠くのパン屋の味を自宅で楽しむ——そんな小さな選択が、食べものを無駄にしない社会にもつながっているのかもしれません。
※「パンお取り寄せ理由と食品ロス削減への意識調査」調査方法:インターネット調査/調査対象:rebake利用者 男女500名(合同会社クアッガ)




