【体験談3】介護と子育てを終え、夢だった海外ひとり旅へ

【体験談3】介護と子育てを終え、夢だった海外ひとり旅へ

更新日:2025年10月06日

公開日:2025年09月19日

【体験談3】介護と子育てを終え、夢だった海外ひとり旅へ

50代、60代から新たな挑戦をした先輩たちのストーリーを紹介する企画。最終回では、介護と子育てを終えた50代でひとり旅に挑戦した磯村まり子さんと、子どもの頃のお稽古を60代からやり直してその奥深さにはまったという高橋直子さんを紹介します。

【海外ひとり旅】介護と子育てを終え海外ひとり旅へ。100%「行ってよかった」

介護と子育てを終え海外ひとり旅へ。100%「行ってよかった」
磯村まり子さん 68歳(※年齢は取材当時)

30代で実母が倒れ突然介護が始まった磯村まり子さん。「すでに育児と仕事で手一杯だった私は“お先真っ暗”状態に。そこから20年は記憶がないほど大変でした」

50代になり、妹が病で余命宣告を受けたことで心に変化が。「『何が起こるかわからない。今、行きたいところへ行こう』と、憧れの地・アラスカへの旅を決めました」。しかし、ツアー参加の予定が、最少催行人数を割り中止に。

それでも諦められず「今を逃したらダメだ」と自分を奮い立たせ個人で旅行するを決断しました。 

「頼んだはずの車が迎えに来なかったり、体調を崩したりと想定外のトラブルも。でも大変さがかき消されるほど行ってよかった気持ちが圧倒的。行ってみたいと思っていた国々を訪れるのが楽しみです。

英語は人並みにしかできませんが、旅先ではみなさん親切で意外となんとかなりました。感動を忘れないように、旅行記をつけています」

介護と子育てを終え海外ひとり旅へ。100%「行ってよかった」

「中学校の教師時代に、教科書に引用されていた星野道夫さんの『アラスカ 光と風』の文章に心動かされ、アラスカ行きを決めました」。憧れのアラスカ鉄道も体験し、本の舞台でもある氷河を見にグレイシャーベイへ。

運転免許の取得にも挑戦しました

運転免許の取得にも挑戦しました

「母の介護のために取得しましたが、ドライブにハマり67歳で思い切って憧れのスポーツカーを購入! 免許返納までにたくさん乗ろうと心に決め、今は愛車で日本中を巡っています」

【習い事】字で表現する書道の面白さに夢中です

【習い事】字で表現する書道の面白さに夢中です
高橋直子さん 69歳(※年齢は取材当時)

息子の独立で部屋に余裕ができ、和室を書道部屋に。「子どもの頃は『筆を立てて』と言われても理由がわからなかったけど、今ならわかる。それがうれしいんです」

「ようやく時間もできたし、子どもの頃のお稽古事を一つやり直してみようかなと」

そんな軽い気持ちで、知り合いが営む書道教室に通い始めた高橋直子さんですが、今ではその奥深さにどっぷりとはまっています。

「子どものときにやっていた、先生のお手本通りにきれいな字を書く“お習字”とはまるで違うものでした。基礎はありますが、それを踏まえつつ和歌や俳句などの中から自由に書きたい字を探し、それをどんな書体で、どう紙の中に配置するかを自分で考える“作品づくり”になっていく。墨の文字を使って一枚の世界をつくる過程が、本当に面白いんです」

字を選んで、構成を考えて……お手本がないから楽しい

字を選んで、構成を考えて……お手本がないから楽しい

62歳から始めて7年、素敵な年上の先輩たちがたくさんいて、書道の世界ではまだまだ若手といわれるのも楽しい、と話します。

字を選んで、構成を考えて……お手本がないから楽しい

古典などの中からさまざまな書体を集めた字典が、高橋さんの愛読書。「どんな字を選ぼうかなと考えるときが一番楽しいですね」

右側の写真は、展覧会に出品した紙の裏から墨を塗り、白い字を浮き立たせた作品です。

「技量が足りなくて全然思い通りに書けず、字だけではなく恥もかいています(笑)。けれど続けるほどに新しい発見があり、やめられません。生涯深められる趣味に出合えたことが、幸せですね」

取材・文=田島良子、塚本由香(ともにハルメク編集部)、撮影=林ひろし

※この記事は、雑誌「ハルメク」2025年2月号を再編集しています

HALMEK up編集部
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