わたしリスタート実践ガイド【移住編】#1

50代からの地方移住を実現するために準備しておくべきこととスケジュール

50代からの地方移住を実現するために準備しておくべきこととスケジュール

更新日:2025年05月31日

公開日:2025年05月22日

50代からの地方移住を実現するために準備しておくべきこととスケジュール

人生後半、リスタートの選択肢の一つに「地方移住」があります。自然の中でゆったり暮らしたい、自分らしい働き方を見つけたい……。そんな想いを叶えるためには、移住を「思いつき」ではなく、「計画的に」進めることがカギ。本記事では、地方移住を成功させるために知っておくべき準備と、スケジュールの立て方を詳しくご紹介します。

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なぜ今、50代からの「地方移住」が注目されているのか?

なぜ今、50代からの「地方移住」が注目されているのか?

50代は「これからの自分の時間をどう使うか」を考える大切な時期です。

都会の喧騒から離れ、自然とともに暮らすライフスタイルへの憧れを持つ人も多いでしょう。

コロナ禍を経て、さまざまな働き方の多様化が進み、テレワーク、副業、そして起業など、地方でもキャリアを築ける時代が到来しました。この柔軟な働き方こそが、50代女性が地方移住する可能性を広げ、チャンスや魅力を増しています。

移住を考える前に押さえるべき3つの視点

1.暮らし:生活インフラと環境の見極め

1.暮らし:生活インフラと環境の見極め

地方移住を考える際には、観光とは異なる視点でチェックする必要があります。

例えば、交通の便は、運転免許を持っているかどうかで着目すべきポイントが変わります。車を利用する場合は駐車場の有無や主要道路へのアクセス、逆に車を持たない場合は電車やバスなどの公共交通機関の利便性が重要です。そうした交通環境は、住居の場所選びにも直結します。

また、治安の良さに加え、自治体が一人暮らしでも安心できる地域づくりに取り組んでいるかどうかもチェックポイントの一つです。特に持病や体調管理が必要な場合、頼れる病院や医療施設の距離やアクセスを確認しておくことは避けて通れません。

住まいも、空き家バンクや地元の不動産などで、家賃や間取り、家のスタイルなどを具体的にイメージしておくこと。

地方での暮らしは都会とは異なる魅力がありますが、自分らしいライフスタイルを実現するためには「安心して暮らせる環境」であるかどうかを見極めることが大切です。

2.仕事:働き方の選択肢とサポート制度

2.仕事:働き方の選択肢とサポート制度

地方には、テレワークの継続や副業・起業支援制度が充実している自治体が多くあります。

その中でも注目したいのが「地域おこし協力隊」。この制度では、地域活性化や住民支援を担う仕事に従事することで、地方での新しいキャリアを築きながら移住生活をサポートしてくれます。

活動費や住居費が支給されるケースもあり、金銭的な負担を抑えながら地域に根差した仕事ができる点が大きな魅力です。応募条件は概ね50歳までですが、地域によっては柔軟な対応が可能な場合もあります。

また、コワーキングスペースの提供や資金補助など「新しい働き方」を後押ししてくれる仕組みを持つ自治体も多くあります。

地方移住を考える際は、候補地が自分の希望する働き方を実現できる環境かどうか、支援制度をしっかり確認しましょう。

3.人とのつながり:孤立しないコミュニティ設計

3.人とのつながり:孤立しないコミュニティ設計

地方移住の場合、過剰な地域の付き合いに不安を感じる人は少なくありません。その場合、自分に合った範囲で関係を広げることが大切です。

例えば、移住・交流推進機構(JOIN)や長野県「楽園信州」のウェブサイトでは、地域行事や移住者向けのイベント情報が掲載されています。興味のある活動に参加することで、自然な形で人とのつながりを築けるでしょう。また、地方創生テレワークや東京都の「UIJターン支援」を活用すれば、仕事を通じた交流も可能です。

普段の生活では、近所での挨拶や地元のお店を利用する中で、無理なく交流を育んでいきましょう。

自治体が提供するサポートを上手に活用し、「程よい距離感」を保ちながら地域との関係を築くことで、新しい土地での生活を快適に始めることができるでしょう。

地方移住までの理想的な準備スケジュール【1~2年計画】

地方移住までの理想的な準備スケジュール【1~2年計画】

【1年前〜】情報収集・エリアの検討

  • 自治体の移住支援サイトやセミナーに参加
  • 気になる地域の「空き家バンク」や「支援制度」をチェック

【6か月前〜】現地訪問・体験移住

  • おためし住宅や移住体験プログラムを活用
  • 仕事の探し方、地域との相性を肌で感じる

【3か月前〜】生活設計と移住準備

  • 住居決定、引越し準備、仕事や収入の確保
  • 生活費・医療・移動手段などのシミュレーションも大切

【移住後】地域との関係づくり

  • 自治会やボランティアに参加し、顔の見える関係を築く
  • 自分の特技を生かして、地域に貢献する意識を持つ

焦らず、少しずつ「自分らしい暮らし」にシフトしよう

焦らず、少しずつ「自分らしい暮らし」にシフトしよう

50代は「変化」への不安もある一方で、「今こそ挑戦したい」という気持ちも強くなる世代。

地方移住は、情報と準備がしっかりしていれば、人生を豊かにする最高の選択肢の一つになるはずです。

大切なのは、無理せず、少しずつ、自分に合った地域と暮らし方を見つけること

焦らず、でも確実に。自分らしい未来を、地方で育ててみませんか?

次回は地方移住に必要な資金・知らないと損する制度を解説します。


わたしリスタート・実践ガイド《地方移住編》

#1 地方移住を実現するための準備とスケジュール

#2 地方移住に必要な資金・知らないと損する制度

#3 地方移住【支援制度&団体一覧】情報サイトまとめ

参照
移住・交流推進機構(JOIN)
 https://www.iju-join.jp/
ふるさと回帰支援センター
 https://www.furusatokaiki.net/
内閣府 地方創生テレワーク
 https://www.chisou.go.jp/chitele/index.html
東京都「UIJターン支援」
 https://www.iju.metro.tokyo.lg.jp/work/matching/
各自治体の移住ポータル(例:長野県「楽園信州」)
 https://www.rakuen-shinsyu.jp/

HALMEK up編集部
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