【56歳サトミの場合】二人の関係に暗雲

【7】50代から恋に落ちて!コロナ禍の二人

【7】50代から恋に落ちて!コロナ禍の二人

更新日:2023年05月16日

公開日:2022年07月03日

【7】50代から恋に落ちて!56歳サトミの場合

56歳サトミの恋愛ルポ第7話。結婚していても恋に落ちることがある。高校の同窓会で当時好きだったツチダ君と再会し不倫関係になったが、コロナ禍は二人の関係をおびやかしはじめた。

前回までのあらすじ

サトミ(56歳)の恋愛談を紹介しよう。バブル時代に社会人になり、結婚後専業主婦になり28年すでに成人した二人の子がいる。ふと参加した高校の同窓会で当時好きだった「ツチダくん」と再会を果たし二人は不倫関係。彼を失いたくないと思うようになった。

付き合って2年。コロナ禍で突然会えなくなって

つきあって2年。コロナ禍で突然会えなくなって

付き合って2年ほどたった頃、突然のコロナ禍に見舞われた。サトミさんはパートが自宅待機となり、夫はリモートワークが増えた。

「彼もリモートワークで自宅勤務になり、緊急事態宣言が出た2020年4月からはほとんど会えなくなりました。それでも連絡だけは取り合っていましたね。私はパートを続けられるかどうかわからない状態だし彼には会えないしで、日に日にストレスがたまっていきました。夫がときどき料理を作ってくれたけど、それもうれしいと思える心の余裕がなかった」

元気のない妻に、夫はときおり心配する言葉をかけてくれたが、それすら鬱陶しかったとサトミさんは言う。

コロナ禍の逢瀬で関係性に気付く

コロナ禍の逢瀬で関係性に気づく

「1か月半くらいたったとき、彼が『明日は久々の出社なんだ。出てこられない? 会いたい』とメッセージをくれました。買い物にかこつけて少しなら出られると答えましたが、飲食店もほとんどやってない。待ち合わせ場所だけ決めました」

夫には「気晴らしにパート仲間に会ってくる。そこらへんの公園で話すわ」と言って出掛けた。

彼に会うとすぐ最寄りのホテルへ行った。セックスなどしなくてもよかった。ただ、彼の肌に触れ、ぬくもりを感じたい。それだけだった。

「2時間もたたずに解散しました。彼の方も家で奥さんが心配しているらしくて。結局、緊急事態に一緒にいられる関係ではないんだと骨身にしみてわかりました」

コロナが終わるまで……連絡頻度が落ちていく

コロナが終わるまで……連絡頻度が落ちていく

彼も同じように思ったのかもしれない。緊急事態が明けるまではおとなしくしていようと連絡があった。そしてそれ以降、二人は毎日連絡を取り合わなくなった。2日に1回が3日に1回と少なくなっていく。

サトミさんは焦った。彼はどうして連絡をくれないのか。私のことがもう好きではないのか?私から連絡したいけど、もしLINEをしても未読や既読スルーでなかなか返事が来なかったら、ずっと気になってしまい落ち込んでしまう自分の姿が目に見えていた。とにかく怖い。そう思うと自分からはなかなか連絡しづらかったのだ。

第八話「中途半端な50代の恋」に続く…>>

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亀山早苗
亀山早苗

東京生まれ。明治大学卒業後、フリーランスのライターとして雑誌記事、書籍の執筆を手がける。おもな著書に『不倫の恋で苦しむ男たち』『復活不倫』『人はなぜ不倫をするのか』など。最新刊は小説『人生の秋に恋に落ちたら』。歌舞伎や落語が大好き、くまモンの熱烈ファンでもある。