【56歳サトミの場合】離婚する程の情熱はある?

【8】50代から恋に落ちて!中途半端な恋の結末

公開日:2022.07.03

56歳サトミの恋愛ルポ第8話。結婚していても恋に落ちることがある。高校の同窓会で当時好きだったツチダ君と再会し不倫関係になったが、コロナ禍は二人の関係の危うさに気づき見直すことになった。

前回までのあらすじ

サトミ(56歳)の恋愛談を紹介しよう。バブル時代に社会人になり、結婚後専業主婦になり28年すでに成人した二人の子がいる。ふと参加した高校の同窓会で当時好きだった「ツチダくん」と再会を果たし二人は不倫関係に。コロナ禍に突入し会えない日々の中で、連絡頻度が減っていったのだ。

2年間付き合って、50代の恋の中途半端さが露見

2年間付き合って、50代の恋の中途半端さが露見

コロナ禍の緊急事態が明けるまでおとなしくしておこうと決めた二人は毎日連絡を取り合わなくなった。毎日だった連絡が、2日に1回が3日に1回と…連絡頻度が少なくなっていく。

「心のどこかでわかっていたんだと思います、お互いに。二人の関係はそろそろ潮時かな、と。嫌いになったわけじゃないけど、初期の頃の燃えるような気持ちはおさまった。

2年間付き合って季節の行事もそれなりに堪能した。この先、自分たちの関係に未来はあるのか……。離婚する気力・体力は残ってない。特に離婚する理由もない。もうちょっと年齢がいっていれば、配偶者が先に死んだら一緒になれると思えるのかもしれないけど、まだそこまで考えるほどの年齢でもない。50代の恋の中途半端さが露見しましたね」

出会った頃は、10代の青春に戻れた気分で浮かれていたが、付き合っているうちに現実を見るようになっていたのだ。おそらく彼も同じだろうとサトミさんは考えた。

緊急事態宣言が明けても、彼からの連絡はなかった

緊急事態宣言が明けても、彼からの連絡はなかった

「結局、緊急事態宣言が明けても彼からは連絡がありませんでした。私からもしなかった。夏になって私はようやくまたパートで仕事に出られるようになったんですが、パート仲間の同世代の女性が、緊急事態宣言の間に離婚が決まったと言って大騒ぎしていました。確かに夫婦二人きりの生活だと息がつまるし将来を案じます。

うちは夫がもともと穏やかなタイプだからごく普通に生活できたけど、もともと少し亀裂の入っている夫婦なら、もっと険悪になる可能性は大きいと思いました」

一つの恋が終わったとサトミさんは感じていた。このまま静かに幕を下ろそう。そしていつかまたクラス会があったら、そのときは友だちとして笑顔で会いたい。サトミさんは気持ちを徐々に整理していった。

久しぶりの彼からのLINE。これでよかったんだ……

久しぶりの彼からのLINE。これでよかったんだ……

コロナ禍に陥って1年以上が過ぎたとき、彼からLINEがあった。
「『いろいろあって離婚しました』ただそれだけ書いてありました。だからどうしたいとは書いていない。彼のところもパート仲間のようにコロナ離婚だったのかどうかはわかりません。それを見て動揺したけど、自分の中で終止符を打ってしまったから、気持ちの戻りようがなかったので、私はあえて返事はしませんでした」

長いコロナ禍の中、あまり残業をしなくなった夫に対して、サトミさんは長年の同志のような感覚を抱いている。恋愛感情はなくても、それを上回る安心感があることを再認識したのだそう。

彼とのLINEのやりとりは大事に保存してある。離婚したことを知らせてきた後、彼からは特に何も連絡がない。私たちはこれでよかったんだ、とサトミさんは感じている。

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