【56歳サトミの場合】二軒目のバーでの出来事

【3】50代から恋に落ちて!好きだった彼と二軒目へ

公開日:2022.07.03

更新日:2024.01.26

56歳サトミの恋愛ルポ第3話。結婚していても、ふとしたきっかけで恋に落ちることがある。高校の同窓会で当時好きだったツチダ君と再開を果たし、二人で二軒目のバーに向かった。

前回までのあらすじ

サトミ(56歳)の恋愛談を紹介しよう。バブル時代に社会人になり、結婚後専業主婦になり28年、すでに成人した二人の子がいる。ふと参加した高校の同窓会で当時好きだった「ツチダくん」と再会を果たし、二人は二軒目のバーに向かうのだった……。

彼と二軒目へ。平凡に生きてきた私は語るほどの人生がない

彼と二軒目へ。平凡に生きてきた私は語るほどの人生がない

同窓会後、ツチダくんと二人でみんなの列から抜けて、駅の近くのバーへ。そこでさらに、よもやま話に花が咲いた。

ツチダくんは4回も転職、やっと今の会社に落ち着いたのは40歳を過ぎてからだったとか、結婚も2回したとか。確かに高校時代から落ち着きのない子だったねとサトミさんは笑ったという。

「落ち着きはないけど、彼は根が優しいんですよね。最初の結婚がどうしてうまくいかなかったのと聞いたら、捨てられたんだというから、それにも笑ってしまいました。彼は昔と同じように前向きに生きている。失敗してもたくましく生きている。そこが彼の魅力だったなと改めて思い出しました」

一方、彼に尋ねられても、人に語るほどの人生がないとサトミさんは感じていた。ごくごく平凡な人生よと言ったら、「でも、それが一番だよ!」と彼は一瞬、真顔になった。...

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ハルメク365とは?

亀山早苗

東京生まれ。明治大学卒業後、フリーランスのライターとして雑誌記事、書籍の執筆を手がける。おもな著書に『不倫の恋で苦しむ男たち』『復活不倫』『人はなぜ不倫をするのか』など。最新刊は小説『人生の秋に恋に落ちたら』。歌舞伎や落語が大好き、くまモンの熱烈ファンでもある。

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