親のお墓に入る?自分のお墓を作る?お墓の選び方#3

建てる?樹木葬?散骨?ペットは?新しいお墓の形

建てる?樹木葬?散骨?ペットは?新しいお墓の形

公開日:2022年08月12日

00_建てる?樹木葬?散骨?ペットは?新しいお墓の形

自分が入るお墓の選択方法を、葬儀・お墓・終活ビジネスコンサルタントの吉川美津子さんに教えてもらう企画第3回。今回は、先祖代々のお墓がない方、墓じまいをする予定の方に向けた解説。樹木葬や散骨など、新しいお墓・供養の形について詳しく説明します。

“私のお墓”だから、場所の管理体制も好きなところを

01_“私のお墓”だから、場所の管理体制も好きなところを

先祖代々のお墓がない、もしくは、あっても入りたくない、改葬・墓じまいするといった場合は、自分のお墓を検討することになります。

「お墓選びで大事なことは、生きている間に自分が行きたい場所かどうか」と話すのは、葬儀・お墓・終活ビジネスコンサルタントの吉川美津子(きっかわ・みつこ)さん。

家選びと同様に予算、場所、好みなど優先順位を決めて考えます。

お墓の管理には大きく分けて、公営、寺院、民間の3つがあります。それぞれ特徴があるので比較してみましょう。その他にも、墓石か木か、永代管理か、家単位か個人か、合葬か、直接参拝できるのか、などお墓選びにはいろいろな観点があります。

3つのお墓の種類と管理方法

  • 公営墓地

地方自治体が主体で宗教の制限がなく、年間管理費は5000円/立方メートル程度、永代使用料は10万円/立方メートルからと比較的安め(都市部を除く)。

  • 寺院境内墓

寺院の檀家になることが必須。管理費は3000~2万5000円/立方メートル程度。永代使用料の相場は10万~200万円/立方メートルと幅が広い。

  • 民間墓地、霊園

宗教法人が事業主体で、民間業者が管理・運営。購入しやすく宗旨、宗派の制限はありませんが、費用は公営より少し高めです。

自分のお墓を建てる!7つの手順とは?

02_自分のお墓を建てる!7つの手順とは?

承継者がいて、石塔の一般的なお墓を建てる場合、「新しいお墓の情報は地元の石材店に集まります」と吉川さん。

インターネットにもさまざまな情報がありますが、「お墓の場合は、とにかく足を運んで、自分の目で見ることが大切です。実際に現地を訪れ、話を聞くことで理想やイメージとのギャップが埋まっていき、自分が本当に求めている形が固まってきます」と吉川さんは言います。

お墓を建てる7つの手順

「自分の死後に来てほしいかより、自分が行きたいかで場所を選ぶといい」と吉川さん。予算、タイプを決め、工事、納骨へ進みます。

  1. 予算を決める
  2. 墓地を探す
  3. 墓地を取得する
  4. 墓石類を選ぶ
  5. 契約する
  6. 工事
  7. 納骨

近年人気の樹木葬&散骨は千差万別。自分で見て決めて!

03_近年人気の樹木葬&散骨は千差万別。自分で見て決めて!

自然に還るというイメージがあるためか、近年、樹木葬や散骨の人気が高まっています。

「樹木葬といっても、木があるわけではなくて花壇のようなタイプのことも。散骨もどこでもまけるわけではないので、よく調べましょう」と吉川さん。

さらに「樹木葬も直接遺骨を土に埋めるところ、納骨室に納めるところ、家族が何人か入れるところ、他の方と一緒のところなどがあります」と吉川さんは話します。

04_近年人気の樹木葬&散骨は千差万別。自分で見て決めて!

「散骨はこれまでは業者の自主的なルールに基づいて実施されてきましたが、需要の増加に伴い、2021年に厚生労働省がガイドラインをつくりました。これに準拠して実施している業者を選ぶようにするといいでしょう」と吉川さん。

納骨堂も閉架式で参拝のときに出てくる形や、直接参拝できるところなどさまざま。とにかく足を運んでみることが大切です。

4つの供養の別に見る!それぞれの特徴と注意点

05_4つの供養の別に見る!それぞれの特徴と注意点

供養の形1:納骨堂

メリット
屋内のスペースに収蔵。棚式、ロッカー式などがある。直接参拝可とそうでないタイプも。
注意点
駐車場のような自動搬送式の場合、メンテナンスに手間がかかり、管理費が上がることも。

供養の形2:樹木葬

メリット
墓石でなく樹木等を墓標とするお墓。骨壺を使用する場合と自然に還る納骨方法がある。
注意点
樹木がないところも。納骨後、遺骨を取り出せないこともある。他の遺骨と合葬の場合も。

供養の形3:合葬墓

メリット
遺骨を他の遺骨と一緒に納骨するお墓。承継者は必要なく、関係者は参拝できる。
注意点
遺骨のまま納骨されて、後から取り出すことはできないので、相談・検討が大事。

供養の形4:散骨

メリット
遺灰を海や山などにまく。自然に還れると注目。一部をまく方法と全部まく方法がある。
注意点
2021年に厚生労働省が出した「散骨に関するガイドライン」に準拠している業者を選びましょう。

ペットとお墓に入りたい!どうすればいい?

06_ペットとお墓に入りたい!どうすればいい?

ペットと一緒に入れるお墓、ペット用墓地は増えています。ペットだけなら、専用の供養塔などを設置している寺院もあるので検討を。ペット専用の民間霊園は、法律で保護されていないため永続性が保証されず注意が必要です。

いろいろな供養方法を見てきましたが、最終回の次回は、夫を亡くし樹木葬を選んだ漫画家・みつはしちかこさんのインタビュー。樹木葬を選んでよかった!という体験談です。

取材・文=原田浩二(ハルメク編集部) イラストレーション=鈴木なるみ
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年11月号を再編集し、掲載しています。

もっと知りたい■

■親のお墓に入る?自分のお墓を作る?お墓の選び方■

  1. お墓を承継…永代供養墓…ケース別自分のお墓の選び方
  2. 先祖代々のお墓を「引き継ぐ」「墓じまいする」方法
  3. 建てる?樹木葬?散骨?ペットは?新しいお墓の形
  4. 漫画家みつはしちかこさんが夫の墓を樹木葬にした訳
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