9月:野菜を干して、漬けて、夏の元気の素に
2021.08.272021年05月27日
横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・26
6月:爽やかな初夏、手作りのれんで気分一新
料理研究家・横山タカ子さんの季節のしつらいをお届けする連載企画。今回のテーマは「初夏の楽しみ」。徐々に気温が上がり、衣替えなど気分も新たにしたくなる季節に、横山タカ子さんは、手作りの「のれん」を掛けるなど、心新たに過ごすそうです。
玄関と部屋の間のちょっとした目隠しにも
緑の美しい過ごしやすい季節になってきました。気温が上がると、玄関と部屋の間の戸を開けたままにすることもあるので、ちょっと目隠しに手作りの「のれん」を掛けて楽しんでいます。
この「のれん」は、呉服屋さんで麻を1反買い、刷毛に墨汁をつけてがっと描きました。図案も何もなく、思うがままに。
自然にかすれる刷毛の面白さがあるので、あまりいい刷毛じゃなくていいの(笑)。1週間ほど吊るしてみて、あ、ここ足りないわと思ったら描き足すことも。
そういうことがすごく楽しくって。柿渋を使ったり溶いた染粉の好きな色で描いたりもします。
のれんは頻繁に洗わないので、私は色止めなどの難しいことはパスしてどうしても気になるときに押し洗いする程度です。
今は外出を控えている方も多いことでしょう。家の中のことを楽しんだり息抜きをして過ごしましょうね。
今月のお茶うけ: 寒天と甘納豆で簡単!涼やかなスイーツ
今回は、市販の甘納豆ですぐできる、おいしくて見た目も楽しいスイーツです。甘納豆が浮いて見えて、きれいですよ。
【作り方・レシピ】
棒寒天4gを水に浸しておき、水400mLで煮溶かします。寒天が溶けたら、はちみつ大さじ2を入れ、レモンなどの柑橘系の果物のしぼり汁を大さじ2入れます。
透明な器の一番下にあずきの甘納豆を適量敷き、寒天液を少し入れて固まったら、白豆の甘納豆と寒天液を少量入れて固め、最後に黒豆の甘納豆と寒天液を入れて固まったら完成です。
執筆者プロフィール:横山タカ子さん
よこやま・たかこ 1948(昭和23)年、長野県大町市生まれ。長野の郷土食の知恵を生かした家庭料理や保存食を提案。NHK「きょうの料理」などテレビ・ラジオで活躍。年に300日は着物で暮らし、古きよき生活の知恵を取り入れたライフスタイルも人気を集めている。著書に『四季に寄り添い 暮らしかさねて』(信濃毎日新聞社刊)など。
撮影=小林キユウ 構成=野田有香(ハルメク編集部)
※この記事は雑誌「ハルメク」2020年6月号に掲載したものを再編集しています。
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