横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・3

季節の変わり目に感じる「涼風の通り道」

公開日:2021.04.27

更新日:2021.04.27

料理研究家・横山タカ子さんの季節のしつらいをお届けする連載企画。今回のテーマは「夏を迎える準備」。透き通った水のように見えることから、その名がついたともいわれる「水うちわ」。窓辺に飾るだけでも見た目に涼しく、部屋へ涼を運んでくれるそうです。

7月:季節の変わり目に感じる「涼風の通り道」
横山タカ子の「信州・四季の手遊び」・3

「水うちわ」を飾って、涼しく夏を迎える準備を

季節の変わり目の家の模様替えは、我が家の恒例行事。居間の板戸を簾戸(すど)に変え、窓には簾すだれを下ろし、ターコイズブルーに手染めしたガーゼをカーテンの代わりに。家の中にスーッと涼しい風の通り道ができます。

季節ごとに自分の手を動かしてしつらえることは、暮らしを見守ってくれているこの家への礼儀、とも思うのです。

数年前に知り合いからいただいた美濃和紙の「水うちわ」も、夏のしつらいの定番。竹製の骨に雁皮紙(がんぴし)という薄い和紙を張り、上からニスを塗ったもので、...

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横山タカ子

1948(昭和23)年長野県大町市生まれ。長野の郷土食の知恵を生かした家庭料理や保存食を提案。NHK「きょうの料理」などテレビ・ラジオで活躍。年に300日は着物で暮らし、古きよき生活の知恵を取り入れたライフスタイルも人気を集めている。著書に『四季に寄り添い 暮らしかさねて』(信濃毎日新聞社刊)など。

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