マイペースさがカワイイ!

猫の特徴や散歩の有無・またたびが好きな理由を解説

公開日:2022.03.05

ソファでリラックスしていたり、丸くなって寝ていたり、膝の上に乗ってきたりと、自由奔放さがかわいい猫。動画も多く出回り、見てると癒やされますね。そんな猫の特徴や散歩の有無、またたびが好きな理由など、知っていそうで知らない猫雑学を紹介します。

知ると面白い、猫の性質や行動の特徴

知ると面白い、猫の性質や行動の特徴

  • 優れたバランス感覚

猫は、外敵を察知しやすく、獲物を見つけやすいことから、本能的に高いところを好みます。加えて、他の猫を見下ろすことで、自分の優位性をアピールしているとも考えられています。

 

背中から落ちたとしても、平衡感覚をつかさどる三半規管の「前庭(ぜんてい)」という部分が、着地までの距離を瞬時に把握して脳に伝えることで、体制を整えて確実に足から着地します。また、空中で身を翻したり、ムササビのように手足を広げたり、落下速度を自然と調整するなど、優れたバランス感覚を持っています。

 

さらに猫の腹膜内の臓器は、自由に移動できる独特の構造で、簡単に体をねじることができます。弾力のある肉球でショックを吸収し、強い筋力と柔らかな関節は尻尾でバランスを取って上半身を回転させることもできます。ちなみに、自分の身長の5倍程度は跳べるそうです。

 

  • 猫は狭いところを好む

中東に生息する「リビアヤマネコ」は、猫の祖先だと言われていて、砂漠の穴蔵で外敵から身を隠して、ネズミなどを捕って生活していたそうです。そのため狭い場所は、安心できて、獲物を隠しておける場所といった猫にとって本能的な部分が影響していると考えられます。

 

  • マーキング

猫は、人や物にすりすりしたり、濃いおしっこをかけたり、爪研ぎをするなど、自分のにおいで縄張りを主張するマーキングを日常的に行います。

 

ちなみに、猫がすりすりするのは、フェロモンを対象物にこすり付けていると考えられています。猫のフェロモンは、口のまわりや肛門腺、尻尾の付け根、乳腺、肉球などにある「臭腺」という器官から分泌されています。

 

またマーキングは、その他にもあいさつやおねだり、顔がかゆいときなども行います。

 

猫の散歩は必要か不要か

猫の散歩は必要か不要か

犬と違って猫は散歩をしなくてもいいのでしょうか。実は、散歩の必要性は専門家によっても意見が分かれるところ。ですが、一般的には散歩の必要はないと考えられています。

 

もともと猫は単独で行う待ち伏せ型の狩りを行っていたため、長距離を走る習性がありません。つまり、散歩をしなくても、運動不足にはならないということになります。

 

そうは言っても、元野良猫や外飼いの猫は、自分の縄張りをパトロールするために、外へ出たがる傾向にあります。

 

もし、猫を散歩させる場合は、首輪に付けるリードではなく、腕を通して装着するハーネスを使用するのがおすすめです。これは、体が柔らかい猫が、首輪をすり抜けてしまうのを防止するためです。

 

散歩に慣れていない猫は、まずは自宅でハーネスを装着して徐々に慣れさせ、ベランダや庭、自宅の周りなどで散歩の練習をするのがおすすめです。ワクチン接種やノミ・ダニの予防もしておくといいでしょう。

 

一方、幼い頃から室内飼いで育った猫は、家の中を縄張りとして認識しています。よく外を眺めているのは、侵入者がいないかを見張っているそうです。

 

猫はやっぱりまたたびが好き?

猫はやっぱりまたたびが好き?

猫の好物と言えば、またたびが有名。またたびのにおいを嗅いだ猫は、個体差はあるものの、一般的には体を擦り付けゴロゴロと転がる「マタタビ反応」を見せます。

 

またたびは、マタタビ科マタタビ属の落葉つる性の木で、正常な実と「虫えい果」と呼ばれるものがあります。虫えい果は「マタタビタマバエ」や「マタタビアブラムシ」が花の子房に産卵し、こぶ状に変形した状態のもののことで、猫が反応する成分を多く含みます。

 

そもそも猫がまたたびを好きなのは、上あごにあるフェロモンを感知するヤコブソン器官が原因で、またたびの虫えい果の成分が通ると、中核神経がまひすると考えられているから。ですが、反応が起きる理由と、それに何の意味があるのかは不明確なんだそう。

 

しかし、岩手大や京都大、名古屋大などの研究チームが、2021年1月に発表したまたたび反応のメカニズムの研究結果(※)によると、またたびに含まれる強力な活性物質「ネペタラクトール」を嗅いだ猫の脳内では、神経系が活性化するとのこと。それによって、またたび反応が起きた猫は、またたびのにおいを、顔や体に擦りつける行動を取るそうです。

 

※参照:https://www.iwate-u.ac.jp/cat-research/2021/01/003871.html

 

「ネペクラクトール」は、蚊がいやがる成分を発していて、伝染病の原因になりうる蚊を忌避するための行動が猫のまたたび反応ではないかとされています。とはいえ、蚊よけの理由と陶酔状態になる理由の関連性はわかっていないのが現実です。

 

猫がすりすりしたり、うちの中から外を眺めていたり…日常的に行っている行動にもちゃんと意味があるんですね。ちなみに我が家の猫は、ワタシの膝が定位置です。

 

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