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- 女優・熊谷真実!18歳年下夫との幸せライフの秘密
女優の熊谷真実さん(60歳)年齢不詳の若々しさをキープする美習慣と、18歳年下のご主人との夫婦円満のコツをお聞きしました。
2020年に還暦! いつまでも美しくいるための究極の方法とは?
――お肌もツヤツヤでいつまでも若々しい熊谷さん。2020年、還暦を迎えたとお聞きしてびっくりしましたが、美容のために心掛けていることはありますか??
熊谷真実(以下、熊谷)
美しいだなんて、うれしいなぁ! なんでも聞いてくださいね(笑)。私は美容法でも健康法でもいいといわれるものは、一度は試してみるタイプ。お肌がキレイな人がいたら、「普段、どんなケアをしているの?」と聞いて、すぐ自分の生活に取り入れてみたり。好奇心が旺盛なのかもしれませんね。なので、これまでいろいろな美容法を試してみたのですが、結局は「肌は触らないのが一番」だと気付きました。
肌って触りすぎると摩擦で傷ついてしまうので、洗顔をするときは顔をこすらず、優しく10秒ほど洗うだけにしています。顔のマッサージをしたり、美顔ローラーでコロコロしたりもしません。ローラーでたるんだ部分を引き上げても、どうせ下がってしまうので、最初から上げない方がいいかなって(笑)。入浴時も体を毎日ゴシゴシ洗ったりせず、時々石けんで泡立ててなでるだけです。
ただ、洗顔料やシャンプー、スキンケア用品などは自然由来の余分な成分が入っていないものを選ぶようにしています。それだけで十分、肌はよみがえるし、老化も防げると思います。
ハードな女優業をこなすために、大切にしている健康習慣
――他にも若々しく健康でいるための秘訣はありますか?
熊谷
やっぱり食べ物ですね。もともと料理を作るのは好きなので、おうちでごはんを作って食べるのが、一番元気が出ます。舞台のお稽古に行くときも、自分でお弁当やおにぎりを作って持っていくことが多いです。
毎朝スムージーを飲むのも習慣になっていますね。なんともう30年近く続けているんですよ!実は、私の母が57歳でがんで亡くなっていまして。当時、私は33歳だったのですが、自分自身も健康に気を付けようと思い、野菜や酵素をしっかり摂るべくスムージー生活を始めたんです。小松菜やブロッコリーの茎などの緑黄色野菜とフルーツをたっぷり入れて、朝食に500mlほど飲んでいます。
――健康管理をされているからこそ、ハードな女優のお仕事も見事に乗り切ってるんですね。
熊谷
健康を保つためには「自分の体に興味を持つこと」が大事かなって思うんです。私自身は、どんなささいなことでも自分の状態や体の変化を感じて、「それは何でだろう?」と原因を考えるようにしています。
例えば、朝起きて眉間にしわが寄っていたら、「夜遅くまで考え事をしていたからかな?」と思い返してみたり。それから私の場合は、甘い物を食べ過ぎると目がかゆくなるので、目に症状が出たときには「糖質を取り過ぎたかな?」と、普段の食生活を見直してみたり。そうやって日々の体調の変化に気付いて、原因を突き止めることで、いい状態に戻しやすくなるんです。
あとは早寝早起きができたら、健康管理はバッチリかなと。でも、ついつい旦那さんとしゃべりすぎて、夜更かししちゃうんですよ。今朝は「こんなに笑わせてくれる人と結婚してよかった!」って旦那さんに言われたくらい(笑)。
最初はケンカばかり。18歳年下の夫と夫婦円満の理由
――とっても仲良しですね! 夫婦円満のために心掛けていることはありますか?
熊谷
やっぱり笑うことかな。笑うと家庭が明るくなって、ハッピーになりますもんね。旦那さんとは結婚して8年目になるんですけど、最初の頃はよくケンカをしていました。熊谷家はみんな、性格がアグレッシブな方なので、お互い言いたいことを言い合って、ぶつかり合いながら問題解決していくことが多かったんです。でも、旦那さんが育った家庭はそうじゃなくて「言わずに察する」の世界。両親のケンカもほとんど見たことがなかったらしいんですね。
そんな訳で“思ったことは何でも言う”私のスタイルは、旦那さんにはなかなか受け入れてもらえず、度々ギクシャク。このままじゃうまく行かなくなると思い、私は自分のアグレッシブな部分を少し減らして、彼には言いたいことを言ってもらうようにしました。そうしたら、ちょうどピッタリ合って、今はすごい仲良しに。毎晩、今日あった出来事をお互い話して、笑い合うのが日課です。
――うらやましいです。夫婦間で会話が弾むためにはどうしたら?
熊谷
とにかく相手の言葉に全部「へぇ~! そうなんだ~! それで、それで?」とオーバーリアクションで返すこと。すると相手も気持ちよく話してくれるんです。
それから、心の中で決めていることであっても旦那さんにわざわざお伺いを立てるといいと思います。例えば「○○するからね」って報告するんじゃなくて、「○○してもいい?」って疑問形にする。最近はそのやり方がバレてしまいまして、「もう自分の中で決まってるんでしょ?」って言われますけどね(笑)。それでも、相手に意見をゆだねるようにしています。
特にうちの場合は旦那さんが18歳年下なので、私が何でも進めちゃうと彼の立つ瀬がなくなっちゃうと思うので。相手に甘えたり、頼ったりすることでうまく行くこともある。私はずっと甘えられないタイプだったんですが、もうしっかりするのはやめて、できることでも「できない~助けて!」と頼るようにしています。
未来から逆算したら、今が一番若いし、キレイ!
――人生の折り返し地点に立ったとき、年を重ねていくことに不安を抱く人も多いと思います。素敵に年を重ねている熊谷さんから、ぜひみなさんにメッセージを。
熊谷
私が結婚したのは52歳でした。なので他のご夫婦のように長く連れ添うことができないのはもう明らかです。しかも旦那さんと一緒に旅をしたり、元気に過ごせたりする時間はもしかしたら、あと20年ないかもしれません。残りの年数から逆算して考えてみたとき、今という時間がかけがえのないものに感じられるし、何より「今が一番若くて、キレイじゃない!」って思うんです。
だいぶ昔の話になりますが、小学生の時に眼鏡をかけていたこともあって、いじめられたんです。それだけに私自身、コンプレックスがかなりありました。でも今、子ども時代の眼鏡姿の写真を見てみると、「かわいいなぁ!」って思えるんですよ。その当時は自分のことが嫌で仕方なかったとしても、何十年か後には「あの時は若かったし、かわいかったなぁ」と思えるから不思議。もしあの時に、その年齢なりの「かわいらしさ」を認めることができていたら、どれだけ楽しい日々を過ごせたことだろうと思うんです。
そう考えると、やっぱり「今が一番若いし、キレイよね!」って思って暮らした方が幸せじゃないでしょうか。今、50歳だとしたら、60歳、70歳になったときに、「あの頃は若くてキレイだったわ!」って思うはずなんだから。未来から逆算して、今の自分を見つめてみると、毎日がもっと楽しく、かけがえのないものに感じられるはずです。
■熊谷真実プロフィール
1978(昭和53)年、舞台「サロメ」のオーディションに合格して芸能界入りし、同年ドラマデビュー。79年、NHK朝の連続テレビ小説「マー姉ちゃん」の主役に抜擢され、エランドール賞を受賞。「俺たちの交響楽」79年)でスクリーンデビュー。その後、数々の映画、ドラマ、演劇、バラエティ番組などでも幅広く活躍。2016年「マンザナ、わが町」で紀伊国屋演劇賞・読売演劇賞受賞。ご主人である書道家の中澤希水さんは、書道界の芥川賞と称される「手島右卿賞」を14年に受賞している。
取材・文=伯耆原良子 写真=山下コウ太 ヘアメイク=国府田圭 構成=鳥居史(ハルメクWEB)
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