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- 山本ふみこさんエッセー通信講座第6回参加者の3作品
随筆家の山本ふみこさんが講師を務めるハルメクのエッセー通信講座。毎月1回、半年間でエッセーの書き方を学びます。最終回となる第6回のテーマは「白いシャツ」。参加者が書いた作品から山本さんが選んだエッセーを紹介します。
山本ふみこさんが選んだ3つのエッセー
クリックすると、作品と山本ふみこさんの講評をお読みいただけます。
「風におまかせ」井野山ひなみさん
シャツやズボンの着替えを袋に入れて、2才違いの兄弟を保育園に連れて……
「トゲ抜きなんて久しぶり」きたのふみさん
白いシャツ……白いシャツ……と考えながら過ごしていたせいか、白い……
「試される」栞子さん
証明写真が必要になった。メールに添付して送るので、写真のデータを準……
エッセーに関する質問・お悩みに動画で回答
半年間でエッセーの書き方を学んできた講座も、今月で最終回。
エッセーを通じて毎月交流を重ねてきた参加者に向けて、山本ふみこさんから愛情のこもったメッセージが贈られました。
そこには、これからも書いてゆく人たちへのヒントがつまっていました。
「すべて書きたくなる癖」
山本さん:たくさんの経験を積んできたみなさんだからこそ、すべて書きたくなってしまう癖がまだ見受けられます。
エッセーでは、体験したことを端から端まで書いてしまうと反対に内容が薄まってしまい、読者に伝わらないということが起こります。この経験の中のどの部分を自分は一番伝えたいか、どこを自分が描きたいかということを決めて書くことが大切になってきます。選択や我慢することも大事になるんです。
そこで描かなかったことは、また別のエッセーになりますので、大切にとっておいてください。
「まとめすぎてしまう癖」
山本さん:特に結びのところで、まとめすぎてしまうことがあります。
魅力的に書いてきても最後のところで「……というわけで本当に楽しかったです」なんて書いてしまう。すると、エッセーというより感想文の領域になってしまいます。楽しかったことはそれまでに書いたことで十分に伝わっているはずです。
「これでは切りっぱなしではないか」と感じるぐらいでとどめると余韻が残り、読者に味わいを手渡せるのではないかと思います。
「書きあげたら音読を」
山本さん:書きあげたら必ず音読をしてください。音読をしながら書くのでもいいのです。心の中でもいいので。そうすることでリズムがとれるし、点と丸を打つところも決まり、ご自分のスタイルも決まってきます。
メールや郵便でのやり取りで、参加者には一度もお目にかかったことはないけれど「どんな方かは不思議とわかってしまうんです。もしかしたら、本人が知らない側面にも気付いているかもしれません」と山本さん。
気持ちがあふれてお話はなかなか尽きませんでした。
……続きは、ぜひ動画でご覧ください。
随筆家・山本ふみこさんのプロフィール
1958(昭和33)年生まれ。出版社勤務を経て随筆家に。ハルメクでは連載「だから、好きな先輩」やエッセー講座(会場開催と通信制)の講師でおなじみ。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社刊)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫刊)『暮らしと台所の歳時記 旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ刊)『家のしごと』(ミシマ社刊)ほか多数。公式ブログは http://fumimushi.cocolog-nifty.com/
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されるテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けられます。講座の受講期間は半年間。
現在、第4期の講座を開講中です。次回第5期の参加者の募集は、2022年6月に雑誌「ハルメク」6月号の誌上とハルメク旅と講座サイトで開始予定。
募集開始のご案内は、ハルメクWEBメールマガジンでもお送りします。ご登録は、こちらから。
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