- ハルメク365トップ
- 連載
- 編集部コラム
- ハルメク イベントレポート
- 山本ふみこさんエッセー通信講座第6回参加者の5作品
随筆家の山本ふみこさんが講師を務めるハルメクのエッセー通信講座。参加者の作品から山本さんが選んだエッセーを紹介します。半年間の講座の最終回となる今月の作品のテーマは「そうだったのか」。集大成の5本と、山本さんの動画をお楽しみください。
山本ふみこさんが選んだ5つのエッセー
クリックすると、作品と山本ふみこさんの講評をお読みいただけます。
「エヌコロチロ」板谷越りんさん
リタイア後、私は家系図づくりを始めた。まずは、実家の父方と母方の……
「いま。」きたのふみさん
好物をさいごにとっておくとか。夏休みの宿題のプリントはそうそうにやっつけて……
「あなただったんだ」馬場佳子さん
私の背中をずっと摩るごつい手の主はあなた。激しい吐き気に「辛いだろう……
「母と姉とわたしと」堀口時美さん
今でも、その日付けを覚えています。2016年11月29日、火曜日。……
「はじまりはパンだった」三澤モナさん
「パンの大サービスです。無料です」男性が声を張り上げている。休日の……
エッセーに関する質問・お悩みに動画で回答
通信制エッセー講座の参加者から寄せられた質問やお悩みに、山本ふみこさんが動画で回答します。
今月の質問「これまでは機嫌よく書いていたのに悩みが出てきました。これがスランプでしょうか?」
山本さん:書いていく上で調子が落ちることをスランプと言いますが、スランプになったら私は「おめでとう!」という感じなんです。スランプというと、頭を抱えてうんざりしている姿が目に浮かぶと思いますが、違います。人はいつも同じ調子で書いていけるわけではなく、進化していきます。その途中にスランプがあるんです。
物の見方、捉え方が変わっていき、それが周りに影響を与えるほどのものになっていくんだと思うと、淡々と歩いていけるはずがないと思いませんか? そういうときに「何かうまく書けないぞ」ということが起きるんです。
調子が悪いときは、焦らず、書くことを考えないで、ブラブラするとか、おいしいものを食べるとか、グーグー寝るとか。見ようと思っていた映画を見るとか、昔読んだ児童書や、若きに日涙した本を取り出すとか。うまくスランプと付き合ってください。そうして、また書くと、グッといい作品が生まれます。
今回は、山本さんからのアドバイスも2つありました。
山本さんのお話(1)「調べものがあるときは」
山本さん:調べたいことがあるとき、昔だったら図書館に行くとか、詳しい人に聞くという感じだったけれど、今はパソコンで検索すると思います。検索が悪いという話ではないけれど、気を付けなくてはいけないことがたくさんあります。
まずは、その情報は本当に正しいか。確かなところで調べることは大事で、例えば外国のことを調べるときは、大使館のホームページなど公式なところに行きますよね。また、例えば「お盆」について調べるときは、検索して出てきたものの中から、読みつきやすいものを選んでしまうけれど、「お盆」一つとっても、地域によってや、その家によって違います。
だから、自分の考えとすり合わせることや、鵜呑みにしないということも大切です。文章をそのまま写すのもまずいです。その場合は出典を書く必要があります。
山本さんのお話(2)「誰に向けて書くか」
山本さん:「山本先生の他に読み手がいると思えない」とお便りをくださる方がいます。実際には、私の他にハルメクのスタッフが読むし、ハルメクのホームページでの発表もあるし、いつか申し上げたように「未来の自分」がもう一度読むと思います。だから、どこで、いつ読むかはわからないけれど、読者は必ずいます。
他人のことを気にして体裁を整えて書くという話ではなくて、書くときも、話をするときも、心を込めて。言葉との付き合い方が変わるのが、この講座の一番の意味かもしれません。
半年間続いたエッセー講座 第2期の動画は、今回で終わりです。最後に「作品を通して、参加者のみなさんの変化を目の当たりにした幸せに浸っています」と話した山本さん。
来月から新たな参加者を迎え、第3期が始まります。
■もっと知りたい■
随筆家・山本ふみこさんのプロフィール
1958(昭和33)年生まれ。出版社勤務を経て随筆家に。ハルメクでは連載「だから、好きな先輩」やエッセー講座(会場開催と通信制)の講師でおなじみ。著書に『朝ごはんからはじまる』『まないた手帖』(ともに毎日新聞社刊)『おとな時間の、つくりかた』(PHP文庫刊)『暮らしと台所の歳時記 旬の野菜で感じる七十二候』(PHP研究所)『こぎれい、こざっぱり』『台所から子どもたちへ』(ともにオレンジページ刊)『家のしごと』(ミシマ社刊)ほか多数。公式ブログは http://fumimushi.cocolog-nifty.com/
ハルメクの通信制エッセー講座とは?
全国どこでも、自宅でエッセーの書き方を学べる通信制エッセー講座。参加者は毎月1回出されたテーマについて書き、講師で随筆家の山本ふみこさんから添削やアドバイスを受けます。講座の受講期間は半年間。
第3期の募集は終了しました。次回第4期の参加者の募集は、2021年12月に雑誌「ハルメク」の誌上とハルメク旅と講座サイトで開始予定。募集開始のご案内は、ハルメクWEBメールマガジンでもお送りします。ご登録は、こちらから。
-
上質な美酒がずらり!
希少で高価な「貴腐ワイン」を美味しく飲める場所をご存知ですか?何年も工夫を重ねて作られた美酒を、家族やお友だちとご一緒に!ギフトにもおすすめです。 -
お金の管理が簡単に!
三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です! -
認知症セルフチェック
「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません… -
健気な姿がかわいい!
「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました! -
生前親に●●聞き忘れると
老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは… -
50代~お金の増やし方
将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか? -
ボクと一緒に歩こう!
日々の歩数を記録して、かわいい「うごくま」がカロリー消費を応援してくれる!独自の歩数計アプリを搭載した便利スマホって? -
60日で英語が話せる!
英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは? -
今なら無料でお試し!
将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます! -
おひとり様の備えはOK?
この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生! -
50代から1日1分脳トレ
認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって? -
自分に似合う「眼鏡」は?
見た目の印象が若返る♥「自分に似合う眼鏡」を知って、ワンランク上のおしゃれを!