専門家監修│自分に合った漢方で不定愁訴を改善!
更年期症状に悩む人必見!保険で使える漢方とタイプ別解説
更年期症状に悩む人必見!保険で使える漢方とタイプ別解説
更新日:2025年11月29日
公開日:2022年07月06日
監修者プロフィール:横倉恒雄さん(横倉クリニック)

よこくら・つねお 医学博士。医師。横倉クリニック・健康外来サロン(港区芝)院長。東京都済生会中央病院に日本初の「健康外来」を開設。故・日野原重明先生に師事。婦人科、心療内科、内科などが専門。病名がないものの不調を訴える患者さんにも常に寄り添った診療を心がけている。著書『病気が治る脳の健康法』『脳疲労に克つ』他。日本産婦人科学会認定医 /日本医師会健康スポーツ医/日本女性医学学会 /更年期と加齢のヘルスケア学会ほか。
「更年期障害」の治療によく用いられる漢方

女性の体は、女性ホルモンの影響によって、ライフステージごとに大きく変化します。
日本人女性の閉経年齢は50歳前後といわれており、40代半ば~50代半ばの10年間を一般的に「更年期」と呼びます。更年期になると、閉経に向けて卵巣機能が衰えていき、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が激減します。
更年期は、このようなホルモンの大きな変動に体がついていけず、さまざまな症状が起こりやすくなることが特徴です。
更年期症状や更年期障害(漢方では「血の道症」と呼ばれている)のホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)の他、冷えや寒気、動悸や息切れ、めまい、発汗、イライラ、不安、抑うつなどは「不定愁訴」といわれます。更年期には不定愁訴がいくつも現れるのが特徴です。
近年では、ストレスの影響によってホルモンバランスが崩れたことで30代や40代でも不調が現れる、プレ更年期障害も増えているようです。
漢方薬は、これらの不定愁訴の改善を得意としています。
更年期障害の治療法としてはホルモン補充療法(HRT)が有効ですが、乳がんや子宮がんの人や、血栓症の治療薬を飲んでいる人はホルモン補充療法を受けられません。このような場合に、漢方薬が使われます。
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