00_「疲れ」症状をチェック!朝からだるい&眠いは要注意

更新日:2024年06月18日 公開日:2022年09月23日

体のだるさ&疲れをスッキリとる!新習慣#1

「疲れ」症状をチェック!朝からだるい&眠いは要注意

「疲れ」症状をチェック!朝からだるい&眠いは要注意

加齢で体が疲れやすくなった、は間違い!? 「実際に疲れているのは体ではない」と、疲労医学を専門とする梶本修身さんは言います。まずは症状をセルフチェックしてみましょう。疲労の原因となる自律神経の“サビ”について教えてもらいました。

 

1つでも要注意!【セルフチェック】

【セルフチェック】その症状、実は疲れのサインかも……

はじめに、次の症状で当てはまるものをチェックしてみましょう。一つでも当てはまる人は要注意です!

●朝起きたときにだるさを感じる
●起床後4時間以内に眠くなる
●布団に入って5分以内に眠ってしまう
●バスや電車でうたた寝をしてしまう
●お風呂に入るとすぐのぼせる
●物忘れやうっかりミスが増えた
●いつもなら楽しみなことが億劫に感じる
●好きな趣味でも飽きやすく集中力が続かない

起床して4時間後は、最も覚醒度が高い時間帯。この時間に眠くなるのは、疲れが抜けていない証拠だと言います。また、自律神経の機能が落ちると、体温調整が機能せず、のぼせやすくなります。

朝からだるい&疲れの原因は自律神経の“サビ”!

03_朝からだるい&疲れの原因は自律神経の“サビ”!

年齢を重ね「体が疲れやすくなった」という声をよく聞きます。しかし「実際に疲れているのは体ではない」と、疲労医学を専門とする東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身さんは言います。

「疲れの原因は、実は脳の中にある“自律神経の疲れ”です。自律神経には、体を活発に動かす際に働く交感神経と、安静時に働く副交感神経があり、相互に働いて心拍や発汗などを調整しています。

しかし運動や環境の変化、ストレスなどによって交感神経の緊張状態が続くと、自律神経の中枢が消耗します。

それを食い止めるため、自律神経は眉間付近にある眼窩前頭野(がんかぜんとうや)に信号を送り、これ以上、体を動かさないよう『体が疲れた』と錯覚をさせます。疲れは、自律神経からのSOSなのです」と梶本さん。

 

■年齢とともに自律神経の機能は低下!

04_年齢とともに自律神経の機能は低下!
出典:東京疲労・睡眠クリニック

問題は、自律神経は非常に老化が早いということにもあります。自律神経の機能は、50代で20代の3分の1にまで低下します。加齢によって疲れやすくなるのは、単に筋肉の老化だけでなく、自律神経の老化が進むからです。

「自律神経が活動すると、活性酸素が発生し、細胞が酸化して“サビて”しまいます。その繰り返しによって自律神経の機能が低下し、疲れを感じやすくなります。サビきった自律神経の回復は難しく、普段から極力『自律神経を疲れさせない』ことが大事」と梶本さんは言います。

自律神経の疲れが長期化すると“病気のタネ”に

05_自律神経の疲れが長期化すると“病気のタネ”に

自律神経を疲れさせる要因はさまざまなことが考えられますが、コロナ禍を経て増えているのが“精神的ストレス”だそう。

「落ち着いたとはいえ感染の不安もまだあり、夫が家にいて生活リズムが狂う、一人の時間が持てない、など“自分の領域”を失ったストレスが顕著です。これは運動由来の疲労などと違って自覚しにくいです。

自覚なしに疲れが蓄積していくと、頭痛やめまいなど自律神経失調症に見られる不調が現れ、長期化すると、認知症や生活習慣病、がんなどの発症リスクにつながります」と梶本さんは注意喚起をします。

 

■自律神経の疲れでまず起こる症状は……

06_自律神経の疲れでまず起こる症状は……

●全身の倦怠感
●注意力、意欲の低下
●頭痛、めまい

【疲れを放置すると発症リスクがある病気】
●認知症
●生活習慣病
●がん

疲れが長期化すると、全身のだるさや頭痛、めまいなどの症状が現れます。さらに、免疫力の低下、血管の老化も進み、認知症や生活習慣病、がん発症のリスクも高まります。

そうした“病気のタネ”を一掃するために、次回からは自律神経を消耗させない方法を「睡眠」と「生活習慣」に分けて紹介していきます。

教えてくれたのは梶本修身(かじもと・おさみ)さん

01_梶本修身

1962(昭和37)年生まれ。東京疲労・睡眠クリニック院長。医師・医学博士。大阪大学大学院医学研究科修了。2003年より産官学連携「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者。近著に『疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』(アスコム刊)などがある。

取材・文=新井理紗(編集部) イラストレーション=山村真代
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年11月号を再編集し、掲載しています。

■もっと知りたい■

■体のだるさ&疲れをスッキリとる!新習慣■

  1. 「疲れ」症状をチェック!朝からだるい&眠いは要注意←今ココ!
  2. だるさ&疲れをとる!睡眠の質を上げる5つのコツ
  3. 疲れにくい・回復も早められる!10の生活習慣とは

 

雑誌「ハルメク」
雑誌「ハルメク」

女性誌売り上げNo.1の生活実用情報誌。前向きに明るく生きるために、本当に価値ある情報をお届けします。健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなど幅広い情報が満載。人気連載の「きくち体操」「きものリフォーム」も。年間定期購読誌で、自宅に直接配送します。雑誌ハルメクサイトはこちら

みんなの コメント
ハルメクが厳選した選りすぐりの商品

驚きの軽さ&使いやすさ!

1本で7つの効果
薬用美肌ヴェール
1本で7つの効果
薬用美肌ヴェール

【PR】50代の尿トラブル大調査! なんと8割の方が……

50代で8割以上!?尿モレの悩み

ヒトに話しにくい尿トラブルの話…「私だけ?」とお悩みの方も多いのでは?50代ハルトモさん達にアンケートを実施し、実態を調査しました!

2025.04.10
認知症のご本人の財産や権利をどう守るか?

お金に困りたくない!

認知症になると、不動産の手続きや預貯金の引き出しが自由にできなくなります!事前に知らないと苦労する「法律」とは…

2025.04.08
【PR】飽き症でも、ゼロから英語が話せるようになったワケ

ゼロから英語が話せる!

飽き症さんでもOK!たった60日で英語が苦手な人でも英会話ができるようになると話題の「インド式英会話」をご存知ですか?無料体験セミナー実施中です!

2025.02.05
ご家族の認知症介護の進め方、向き合い方

もし親が認知症になったら…

家族が認知症になった時、介護や通院など一体何を準備すればいいのでしょうか?「もしも」の場合のスムーズな対応を解説!

2025.04.04
これだけ覚えておけばOK!海外旅行先で使う英会話10選&英会話学習法

海外旅行で「英会話」を楽しむ♥

海外旅行先で使う英会話10選&手軽に英会話力を伸ばす方法をご紹介!50代からの新しい趣味・学び直しにいかが?

2025.04.10
おひとりさま女性のソロライフに備えよう!「おひとりさま老後」の資産運用

老後資金、こんなに要るの?

未婚に限らず、離婚・死別などで誰しも「おひとり様」になる可能性が。一人で生きていくための「お金の準備」は出来ていますか?

2025.03.18
【PR】鼻への重量感・違和感のストレスから解放!

「ふわっ」と軽いメガネ♥

メガネがずり落ちる・鼻の頭が重いなど、メガネのプチストレスにサヨナラ!あっと驚く程つけ心地抜群のメガネをぜひお試しください

2024.12.17
「ひょっとして認知症かも」と心配になったらどうすればいい?(後編)

認知症の分かれ道!41%が…

認知症1歩手前「MCI(軽度認知障害)」と診断された場合、最大41%の方が健常な状態に戻ることが分かっています!認知症を「発症させない」ためにすべき事とは…?

2025.04.14
【PR】タイプで分かる!ライフスタイル別レンズ診断

タイプ別!ぴったりの眼鏡

「近くのものが見えづらくなった」と感じる人は眼鏡の変え時かも!ライフスタイル別におすすめの眼鏡レンズを無料で診断♪

2025.03.10
【PR】始めるなら相談できる「対面証券」がおすすめ

お金のこと、なんでも無料相談

資産運用、相続、ローンまで!お金の「よくわからない」をプロに気軽に相談できる♪

2024.12.17
【PR】部分入れ歯のウソホント!?正しいケアって?

部分入れ歯のウソ・ホント!?

部分入れ歯が不安定・外れそうで怖い…そんなお悩みは「ケアの仕方」に原因が!?間違えている人が意外に多い、部分入れ歯の「正しい使い方」を専門家が紹介します!

2025.03.12

ハルメクが厳選した選りすぐりの商品

【限定コラボ】職人技が光る!ハルメク×マエノリのセーター誕生秘話