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- パサパサの乾燥髪の原因とおすすめ予防・保湿方法
髪のパサつきに悩む女性は多いものです。髪が乾燥する原因と保湿方法について、大正製薬株式会社で髪の研究員として勤務している渡部佳子さんにお話を伺いました。シャンプーやトリートメント、ヘアオイルなど、自宅で簡単にできるヘアケアをご紹介します。
パサパサな髪はどういう状態?ツヤ髪との違いは?
髪が乾燥すると、ツヤが失われてパサつきが目立ち、髪のまとまりも悪くなるため、見た目に悪影響を及ぼします。
また、髪の乾燥は見た目だけでなく、髪の構造にも影響を与えるそう。
「健康な髪の内部は、水分とケラチンというタンパク質で満たされ、その表面をキューティクルという透明な膜が覆っています。しかし、ダメージを受けて髪が傷むと、キューティクルが開き、その穴から水分やタンパク質が抜けてしまうため、髪の内部がスカスカの状態になってしまいます」と渡部さん。
キューティクルは物理的刺激に弱く、キューティクルの損傷は枝毛や切れ毛の原因になります。健康で美しい髪を保つためには、キューティクルの表面が整っていることが大切です。
渡部さんによると、髪が乾燥する原因には、以下のようなものがあるそうです。
女性の髪が乾燥する主な原因
- ブリーチ、ヘアカラー:髪を染色する際に一度キューティクルを開いて色を入れる必要があるため。施術後に再び閉じる処理がきちんとされないと、髪が傷んでしまう原因に
- ドライヤー:熱と髪がこすれる際の摩擦でキューティクルが傷んでしまうため
- ヘアアイロン:160℃以上の高温だと髪内部のタンパク質同士の結合が切れてしまうため
- 紫外線:タンパク質の結合やキューティクルに悪影響を与えるため。夏場は特に紫外線が強く、海やプールなどで濡れたままにすると、さらに髪が痛む原因に
これらの原因に加えて、加齢による皮脂の減少も髪の乾燥を助長する要因になるそう。
「女性は30代後半から皮脂の分泌が徐々に減っていきます。皮脂は頭皮や毛髪表面を覆って乾燥を防ぐ働きもあるので、皮脂の分泌が減ると髪が乾燥しやすくなってしまいます」
また、空気が乾燥している冬場、キューティクルが傷んでいる人はいつも以上に注意が必要とのこと。髪の乾燥の予防方法を渡部さんに教えてもらいました。
髪を乾燥させないためにできる対策とは?
髪の乾燥を予防するには、トリートメントでしっかり保湿するとともに、髪が乾いた後も潤いをキープすることがポイントです。
髪の乾燥対策1:保湿効果の高いトリートメントを使う
「髪にツヤ感をプラスするために、保湿性が高いミルクやオイルトリートメントを使いましょう」
髪の乾燥対策2:自然乾燥はNG!ドライヤーで乾かす
「髪が濡れているときは、キューティクルが開いた状態です。そのまま放置すると、開いたキューティクルから水分がどんどん抜けていってしまうので、洗った後はドライヤーを使って、しっかり根元から髪を乾かしましょう」
髪の乾燥対策3:ドライヤーは温風→冷風の順で
「髪の毛は濡れた状態でいると、キューティクルが開いてしまいます。温風で半分くらい乾かしてから冷風に切り替えると、温度差によってキューティクルが引き締まるため、乾燥し過ぎないで済みます」
髪の乾燥対策4:ヘアオイルで保湿効果アップ!
「髪を乾かした後は、ヘアオイルをプラスオンすることで、髪の乾燥を予防できます。ヒアルロン酸配合のヘアオイルだと、さらに保湿効果がアップします」
編集部おすすめ!髪の乾燥対策に最適なヘアケアアイテム
「髪の乾燥を防ぐには、髪をヘアオイルやトリートメントで保湿することと、健康な髪を維持するために、補修成分で髪内部のケラチンを補強することが大切です」と渡部さん。
Amazonなどで人気の商品の中から、髪の乾燥対策におすすめのヘアケア製品をご紹介します。
乾燥髪おすすめアイテム1:シャンプー・トリートメント
シャンプーで頭皮の汚れをしっかり取り除き、トリートメントで髪を保湿することが、髪の乾燥対策の第一歩!「キューティクル保護成分」や髪内部のタンパク質を補充できる「加水分解ケラチン」入りのトリートメントなら、髪の内部からしっかり保湿できます。
大正製薬の「リジェンヌシャンプー・トリートメント」は、髪の水分や油分を補うことで髪内部の髪密度を整えながらキューティクルの凹凸も滑らかにし、髪にハリや潤いを与えます。
細い髪で絡まりやすい方はスムース&ボリューム、毛先がパサついて広がる方はモイスト&ボリュームがおすすめ。年齢を重ねた髪と頭皮ケアを考えた独自処方で、髪を内からも外からも補修し、美しい髪へ整えてくれる優れモノです。
乾燥髪おすすめアイテム2:ドライヤー
ドライヤーの熱はキューティクルが傷む原因になります。髪の乾燥が気になる人は、低温でしっかり乾かせるドライヤーを選びましょう。
ドライヤーのドライモード時の風温は100~120℃程度のものが多いですが、Ribivaulから新発売のヘアドライヤーは、57℃程度の低めの温度で乾かせる「スカルプモード」が搭載されており、髪や頭皮へのダメージを軽減。
遠赤外線を利用して髪の毛を内側から温めていくため、表面の温度が上がらず、髪の毛はもちろん頭皮も痛みにくくなります。また、業界最高水準のマイナスイオン発生量を誇り、髪のツヤもアップできます。
乾燥髪おすすめアイテム3:ヘアオイル・美容液
ヘアオイルや髪に使える美容液を選ぶときは、肌に合うものを選ぶのが大切です。
「セリジエ 髪のハリつや美容液」は、ケラチンを内部に補うとともに、天然保湿成分「キトサン」で髪の表面をしっかりコート。たんぱく質の流出を抑えながらダメージを補修。年齢髪をケアし、指通りのよい、なめらかな髪に整えます。
乾いた髪やタオルドライ後にたった10秒、もみ込むだけでOK。手ぐしで髪になじませる際も、水溶性でベタつかないのがうれしいポイントです。
以上、髪が乾燥する原因とおすすめの保湿方法でした。
女性は何歳になっても、ツヤ髪・美髪を保ちたいものです。髪の乾燥が気になる人は、ぜひ今回紹介した方法を参考に、ホームケアに取り組んでみてくださいね! 次回は、髪の静電気対策についてご紹介します。
監修者プロフィール:渡部佳子さん
わたべ・けいこ 大正製薬株式会社セルフメディケーション開発研究所所属。2007年入社以来、OTC医薬品の開発に従事。現在、毛髪科学や皮膚科学に基づく製剤の開発を担当。
取材・文:竹下沙弥香(ハルメクWEB)
※掲載の商品情報は2022年12月現在のものです。
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取材協力:女性のためのヘアケアブランド「リジェンヌ」| 大正製薬
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