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- 紫外線が増える季節は要注意!酸化から体を守る食べ物
紫外線が強くなるこれからの季節は体の酸化に気を付けて。体が酸化すると生活習慣病や、免疫力低下による病気のリスクが高まります。酸化を抑えるカギは食事などの生活習慣にあり!酸化を防ぐ食べ物を取り入れるなどして、サビない体を作っていきましょう。
老化を早める「体の酸化」とは?
体の酸化とは、体内で活性酸素が増えすぎた状態のことを指します。
私たちは呼吸によって酸素を取り入れますが、そのうちの一部が活性酸素になると言われています。
活性酸素は、体内で細菌やウイルスを撃退するなどして免疫機能をサポートします。私たちの体は活性酸素から身を守る防御機構が備わっていますが、活性酸素がその防御機構を上回って増えすぎてしまうと正常な細胞や遺伝子も攻撃し、老化を早めたり、生活習慣病や認知症のリスクを高めてしまいます。
酸化は体がサビていくようなもので、例えば血管の細胞に酸化ストレスがかかると、血管が厚く硬くなり動脈硬化を引き起こすリスクが高まります。
他にも、糖尿病や高脂血症、肝臓の機能低下、がんといった生活習慣病も体の酸化が原因の一つと考えられています。酸化によって体内のタンパク質や脂肪などの細胞が障害を受けると、白髪、シミ、シワといった見た目の老化にもつながります。
あなたの体の酸化度をチェック!
まずは次のチェックリストで、体の酸化度を確認してみましょう。
■体の酸化度(サビ度)チェックリスト
□運動不足である、または過度な運動をしている
□紫外線対策をせずに外出することがある
□揚げ物をよく食べる
□喫煙の習慣がある
□肌荒れやシミ、たるみが目立ってきた
□白髪が増えてきた
□最近、疲れが取れにくい
□風邪をひきやすくなった
1つでも当てはまる項目があれば気を付けて。チェックの数が多いほど体の酸化度が高い可能性があります。美と健康を守るために、早めのケアで体の酸化を抑えていきましょう。
紫外線が増える季節は要注意
活性酸素が増えすぎてしまう原因には、紫外線や喫煙、過度のアルコール摂取、ストレス、睡眠不足、食品添加物や脂質の取りすぎなどがあります。
医学博士の福島さんは、「体の酸化を防ぐには、こうしたリスク要因を減らしていくことが大切。中でも、日差しが強くなるこれからの季節は、紫外線対策を心掛けましょう」と話します。
「紫外線を浴びると体内で活性酸素が発生し、特に皮膚の老化を早めます。紫外線の量は3月頃から増え始め、7~8月にピークを迎えますから、今から日焼け止めなどの対策を徹底するのがおすすめです」(福島さん)
紫外線は曇りの日でも降り注いでいます。ちょっとそこまで…のお出かけでも、日焼け止めは塗っておいた方が安心。そのうえで、酸化につながる生活習慣も見直していきましょう。
体を酸化させる食べ物、酸化を防ぐ食べ物
福島さんによると、体の酸化を防ぐ生活習慣の中でも、特に工夫したいのが食事なのだそう。
「食べ物の中には、体を酸化させやすいものと、酸化を抑える働きを持つものがあります。毎日の食事ではまず、体を酸化させてしまう食べ物を取りすぎないように注意しましょう」(福島さん)
一方で積極的に取り入れたいのが、酸化を抑える働きがある食べ物です。
「酸化を抑えるために取り入れたいのは、タンパク質や、抗酸化作用のあるビタミンA、C、E、ポリフェノールなどの栄養素を含む食材です。こうした栄養素は、増えた活性酸素を減らす働きが期待されています」(福島さん)
■体を酸化させる食べ物
- トランス脂肪酸……マーガリン、ショートニングなど。
- 食品添加物……人工甘味料、着色料、保存料、酸化防止剤など。
- 油脂を多く使った食品……スナック菓子、インスタント食品など。
■体の酸化を抑える食べ物
- タンパク質……肉、魚、卵、大豆製品など。
- ビタミンA……レバー、うなぎ、にんじん、ほうれん草など。
- ビタミンC……キウイ、イチゴ、ブロッコリー、ピーマンなど。
- ビタミンE……アボカド、かぼちゃ、アーモンド、大豆など。
- ポリフェノール……りんご、ぶどう、ベリー類、セロリ、玉ねぎなど。
体を酸化させる食べ物を控えながら、活性酸素を減らす食べ物を上手に取り入れるのが、サビない体づくりの近道。酸化を抑える食べ物は身近にたくさんありますから、好みや旬に合わせて上手に取り入れてみてくださいね。
プロポリスの抗酸化作用にも注目!
体の酸化を抑える食べ物では、ミツバチ産品のプロポリスにも注目です。
プロポリスは、ミツバチが自分たちの巣を守るために作る天然の抗菌物質で、抗酸化作用を持つフラボノイドが含まれています。
優れた抗酸化作用を持つことから、以前から体の酸化を防ぐ働きが期待されていましたが、福島さんによると、実際にプロポリスの摂取によって酸化ストレスが軽減したという報告もなされているそうです。
「人の血液の中にはアルブミンというタンパク質が高濃度に存在しています。このアルブミンは、活性酸素が増えたときに細胞や組織の代わりに酸化されることで、体を酸化から守る働きがあります。しかし、活性酸素が多量に発生すると、アルブミンの酸化では追い付かなくなり、細胞や組織が酸化され傷ついてしまいます。
プロポリスは細胞や組織、アルブミンなどに代わって酸化されるため、プロポリスを飲むことで酸化されていないアルブミンの比率が高まることが報告されました。このことは、活性酸素によって細胞や組織が傷つくのをプロポリスが抑えたことを示しています」(福島さん)
老化を促進する体の酸化は、生活習慣の工夫で抑えることができます。紫外線対策や、酸化を防ぐ身近な食べ物を取り入れて、若々しくずっとサビない体を目指していきましょう!
取材協力:山田養蜂場健康科学研究所
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