その「見えづらさ」放置はNG!
老眼だけじゃない?50代から注意したい“アイフレイル”という目のサイン
老眼だけじゃない?50代から注意したい“アイフレイル”という目のサイン
更新日:2025年12月03日
公開日:2025年10月21日
「最近、スマホの文字が見づらい…」それ、老眼だけではないかもしれません。40〜60代の約7割が知らない“目の衰えの前ぶれ”=アイフレイル。放置すると生活の質にも影響することも。今日からできるケアで「見える力」を守りましょう。
「なんとなく見えづらい」は老眼だけのせいじゃない?
「夕方になると焦点が合いにくい」「夜の運転が不安になった」──そんな変化を感じていませんか?
年齢とともに進む“目の衰えの前ぶれ”が「アイフレイル」。加齢や乾燥、紫外線などの外的ストレスによって、目の機能が少しずつ低下していく状態を指します。
老眼のようにピントが合いにくくなるだけでなく、疲れ・かすみ・乾きといった小さな不調が続くのも特徴。放置すると見え方の変化が進み、生活の不便を感じることもあります。
【1分セルフチェック】あなたの目は大丈夫?
次の項目にいくつ当てはまるか、チェックしてみましょう。
【セルフチェックリスト】
- スマホを離して見ることが増えた
- 夕方になると文字がにじむ・ぼやける
- 夜の運転でまぶしさを感じる
- 目が乾く、ショボショボする
- 本やPC作業の後、肩や頭が重くなる
1つでも当てはまれば、アイフレイル予備軍の可能性があります。「疲れ目かな」と思っているうちに進行してしまうこともあるため、まずは“気付くこと”が第一歩です。
約9割が「見えづらさ」を放置している……
実際に、40〜64歳の7割が「アイフレイル」という言葉を知らないという調査結果があります(※日本コンタクトレンズ協会調べ)。
また、1年以内に眼科を受診した人は約3割にとどまり、視力矯正をしていない人の9割以上が「近くの見え方に不満」を感じているというデータも。見えづらさを感じながらも、そのままにしている人が多いのが現状です。
慶應義塾大学医学部の根岸一乃教授も、「未矯正のまま放置すると、生活の質や心身の健康に影響を及ぼす可能性がある」と警鐘を鳴らしています。
つまり、“見えづらい”を年齢のせいにして放っておくことが、一番のリスクなのです。
放っておくとどうなる?「目の不調」は全身にも影響
目の疲れは、実は全身のコンディションにも関係しています。
ピント調整力が落ちることで目の筋肉がこわばり、肩こりや頭痛、集中力の低下などの“連鎖不調”を引き起こすことも。
「最近、なんとなく疲れやすい」「本を読むとすぐ眠くなる」という人は、目の疲れが原因の可能性があります。
今日からできる!50代の「見える力」を守る3つの習慣
年1回は眼科でチェックを
見え方の変化は自覚しにくく、早期発見には定期的な検診が効果的。遠近両用レンズなど、自分のライフスタイルに合った矯正方法を医師と相談してみましょう。
目を休ませる“リセット時間”をつくる
スマホやパソコン作業が続いたら、1時間に1分だけ遠くを見つめてリラックス。乾燥や疲れの予防に役立つとされています。
光・乾燥・疲労から守るケアを
加湿器や目薬の使用、ブルーライト対策メガネ、そして目の健康を支える栄養素として知られるルテインを含む食品を意識するのも一案です。
見えづらさは“老化のサイン”ではなく、“ケアのサイン”。放置せずに向き合うことで、目の健康だけでなく、毎日の快適さや自分らしい生活にもつながります。
「老眼だから」と諦めず、自分の目を大切に──“見える力”は、これからの人生をもっと楽しむためのパートナーです。
※効果には個人差があります。目薬を使用して異変を感じる場合は、使用を中止して医師に相談してください。
※HALMEK upの人気記事を再編集したものです。
※一般社団法人日本コンタクトレンズ協会『アイフレイルの広報活動に向けた』実態調査/対象:40歳~64歳の男女1,000名/2025年2月実施




