菊池和子さんのWEBレッスン「座ったままで運動」1
少しの意識で変わる!体を弱らせない「きくち体操」
少しの意識で変わる!体を弱らせない「きくち体操」
公開日:2023年10月07日
菊池和子(きくち・かずこ)さんのプロフィール

1934(昭和9)年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。神奈川・東京に直営教室を持つ。『毎日のきくち体操』DVD、『「意識」と「動き」で若く、美しく!きくち体操』、『立ち方を変えるだけで「老いない体」DVD付き』(ともにハルメク刊)など著書多数。
きくち体操とは?
きくち体操は、形、回数を目標にして動かすのではなく、脳で自分の体を感じ取って動かします。「体は、あなたの命そのもの。今日から一緒に動かしましょう」(菊池和子さん)
思い出したら、「あ!いけない」でOK!
1年以上前になりますが、私は娘の家で韓国ドラマ「愛の不時着」を見ることにはまっていました。夢中で見ていると、姿勢もそっちのけになります。
でも、あるとき「これではダメだ」と思って、上の写真のように、いすに浅く腰掛け、背骨を伸ばして、全身を使って座るようにしました。そしたら孫が「ばあばはすごいね、ドラマ見てるときでもピシッと座って涙流してたよ」って(笑)。
テレビに夢中になっていても、一瞬でも脳が姿勢のくずれに気が付いて、「あ、今、膝を寄せていない。膝を寄せて座ろう」と思い出して、膝に意識を向けられれば、それだけで体を守っていくことができます。
この「気が付く」ことがすごく大事。それこそ脳の役割なのです。
でも、そもそも「弱らせない座り方」とはどんな座り方なのか、脳が知っていないと、正しく座ることもできません。ぜひ今回、脳と体で覚えてください。
自分なりのルールを作って脳と体にクセづけを

きちんと座ると、足の裏は踏ん張りますし、ももの前側も後ろ側も使います。お腹も引きますし、肩甲骨も下がります。体じゅうあちこちに意識を向けることになるのですが、一度に全部に注意を向けるのは大変。
「膝」でも「足の裏」でも、自分の思い出しやすいところから始められるように、自分なりのルールを決めておきましょう。
私の場合、座っているときにだらんとしているな、と感じたら、「膝を寄せる、膝を寄せる……」と意識します。そうすると、あとは自然と全身にスイッチが入っていきます。
そうやって脳と体にクセづける……毎日のちょっとした気付きと意識なのですが、これが実は、あなたの体を弱らせない秘訣なのです。
「全身を使って座る」姿勢について、次回詳しく紹介します。全身を使って座れたら、足の指を折り曲げる動きや、股関節の筋肉を緩める動きなどにも挑戦してみましょう!
取材・文=岡島文乃、井口桂介(ともにハルメク編集部) イラストレーション=浦恭子
※この記事は雑誌ハルメク2021年11月号を再編集しています。




