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- 老いる体への気付きが若さの秘訣・菊池和子さんの朝活
きくち体操創始者の菊池和子さん。その身のこなしはとても90歳に近いとは思えません。どうしてそんなに動けるのか、毎朝取り組んでいる動きを聞いてみました。きくち体操とは、毎日自分の体と向き合うことで良い結果をもたらしてくれる、そんな運動です。
菊池和子さんのプロフィール
きくち・かずこ
1934(昭和9)年生まれ。体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。
きくち体操とは?
きくち体操は、形、回数を目標にして動かすのではなく、脳で自分の体を感じ取って動かします。「体は、あなたの命そのもの。今日から一緒に動かしましょう」(菊池和子さん)
睡眠時間=体を動かしていない時間
私、長い時間寝るのはちょっと怖いんです。「え? 長く寝た方が疲れは取れるのでは?」とお思いですか? 実は、年齢を重ねると違ってくるものなのです。6時間寝れば、6時間体を動かしていない、ということ。
仮に元気は回復しても、手足の感覚は鈍くなりますし、背骨は丸くなり、ひざも曲がったまま。そんな状態でベッドから起き出したら、大変。転んでしまいます。
起き出すまでがひと仕事、ベッドの中で動こう
私は、朝、目が覚めたら、ベッドの中でしばらくもぞもぞ、手の指や足の指をグーしたりパーしたり……足なんかグーするとつってイタタタタ、ということも。つらずにグーができるようになるまで、何度もグーとパーを繰り返します。右に左に体の向きを変えたり、ひざを伸ばしたり。特に順番はありません。
寝ぼけながらも、気になるところは……と探りながら動かします。そのうちに、頭がハッキリと冴えてきます。
そうしたら、ゆっくり起き上がって、足を床に下ろします。足の裏と指が全部床についているか、それを脳がちゃんと感じ取れているかどうか、確認してようやく立ち上がります。朝、起き出すまでが、ひと仕事なんです(笑)。
起床時の動き1:動く前に、手、足のグー・パーで感覚をハッキリさせる
手、足の指1 本ずつに順番に意識を向け、思い切り握ったり、指と指の間を広げたりします。
起床時の動き2:丸まっていた体を少しずつ伸ばす
一気に伸ばすと思いがけず体を痛めてしまうことも。もぞもぞ伸ばしていくのがポイントです。
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