きくち体操創始者・菊池和子さんからのメッセージ

菊池和子さん「きくち体操は、コロッと死ねる体操」

公開日:2019/12/10

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85歳とは思えない身のこなしと美しさで、話題沸騰中のきくち体操創始者・菊池和子さん。雑誌「ハルメク」で10年にわたり私たちの命そのものである体のつくられ方と、その生かし方を教えてきてくれました。便利な現代に生きる日本人へのメッセージとは?

菊池体操講演会

きくち体操教室が生まれた経緯

体育教師として働いたのち、第2子出産を機に退職。母親仲間から「体操を教えて」と請われ、団地の集会所で体操を教えるようになったという菊池和子さん。数年後には口コミで広まって、生徒は100人くらいに増えました。さらに横浜市の要請で、横浜文化体育館で、現役の体育教師と一緒に横浜市民に「健康になるための体操」を教えることになったのです。

私はマットも跳び箱も使わず、これまで通りに教えました。元体育教師だった私が、体の仕組みをわかりやすい言葉で説明すると、みんな両手で自分の体を抱きしめて、感動して聞いてくれたものでした。そして、動かしていかなければ、生きていかれないと改めて認識してくれました。体について説明する時間が長いので、他の体育教師からは変な教え方をするんじゃない、とずいぶん非難されました。でも参加してくれた方々の体は正直で、どんどんよくなっていってくれました。
 

今の日本人の弱りぶりは切なく悲しい

デスクワークをする菊池和子さん
毎日の授業以外の仕事もたくさん。原稿の執筆など、デスクワークも少なくありません

きくち体操の基本である、手や足のグー・パーや腹筋、足首回しは今も昔も変わりませんが、当時は私も生徒さんも若かったのでもっと激しい動きもありました。でも、今はもうそんな動きは教えていません。私自身が年齢を重ねたこともありますが、若い人でも日本人の体がどんどん弱ってきたというのが大きな理由です。

昔と比べたら、本当にみんな体を動かさなくなりました。階段を使わずエレベーター、ちょっとの距離でも歩かずに車。これでは体は弱らざるをえません。私は、ずっと生徒さんたちを通して体の移り変わりを見てきたので、今の日本人の体の弱りぶりは切なく悲しいです。

「きくち体操」を国民みんなが行えば

私はヨガも瞑想も、体にいいといわれたことは全部体験してみました。でも、結局、自分の体に意識を向けて感謝しながら毎日動かし育て続けていくより他になかったのです。意識を向けて動かせば脳が活性化し、動かしたところに血液が流れて、栄養と酸素を運んで、弱ったところをよくして、生きている体にしていけるのです。2歳のときに焼け焦げた親指も、毎日意識を向けて動かし続けてきましたので、今は感覚が戻り、ケロイドも消えて、きれいな使える親指になっています。

私は30代の頃からこの体操を「コロッと死ねる体操」だと言ってきました。私自身60歳になったとき、「これからも自分自身を病気にしない」と強く思い、精進を続けてきたつもりです。今もおかげさまで、病気で健康保険を使ったこともなく、何一つ薬ものまず、日々感謝の思いで仕事に励んでいます。

「きくち体操」を国民みんなが行えば、国全体がいきいきしてくるはずです。そう私はずーっと言い続けてきましたし、これからも伝え続けます。

菊池和子(きくち・かずこ)さんのプロフィール

きくち和子さん

1934(昭和9)年生まれ。日本女子体育短期大学卒業。体育教師を経て「きくち体操」を創始し、以来50年以上、毎日の授業、ラジオ、テレビ、講演などを通して指導にあたる。神奈川・東京に直営教室を持つ。「きくち体操」の教室は東京・大阪・名古屋などのカルチャーセンターでも開かれている。『「意識」と「動き」で若く、美しく! きくち体操』『立ち方を変えるだけで「老いない体」DVD付き』(ともにハルメク刊)など著書多数。

取材・文=岡島文乃、井口桂介(ともにハルメク編集部)、 撮影=鍋島徳恭 ※この記事は、「ハルメク」2019年2月号に掲載した記事を再編集しています。

 


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