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公開日:2023年08月17日
市販シャンプーはNG?ウィッグの疑問をプロが解消
ウィッグの正しい洗い方やケア方法・乾燥方法を「人毛」「人工毛(合成繊維)」「ミックス毛」の3種類の毛材別に詳しく解説します。毛材ごとの特徴を押さえて、自分のウィッグに合ったお手入れが長持ちのコツです。
むらまつ・すずか 毛髪診断士。株式会社アデランスでオンラインのカウンセリングを担当。のべ1000人近い方の毛髪・頭皮の悩みに寄り添い、専門知識を活かして解決に尽力している。
ウィッグ(かつら)に使われる毛材は、大きく分けて「人毛」「人工毛(合成繊維)」「ミックス毛」の3種類があります。素材によって質感が異なり、手入れにかかる手間や洗い方も変わってきます。
【ウィッグを洗うときに用意しておくもの】
上記は、ウィッグを洗うときに必要なものです。ウィッグを手入れするときには、基本的にシャンプーやトリートメントを使って洗います。
ここからは、ウィッグの毛材の種類別に特徴や洗い方・ケア方法をご紹介します。
※レディメイド・ウィッグ=既製品。オーダーメイド・ウィッグ=本人の希望に合わせて髪色・毛量・毛の長さを選び、フルオーダーで製作するウィッグのこと。この記事では以降、ウィッグ=既製品として記載させていただきます。
人毛ウィッグは、天然素材の人毛を特殊加工してウィッグにしたものです。髪のツヤや光沢が自然なため、着用したときになじみやすいことが特徴です。
ダメージに注意すれば、カールなどのスタイリングも楽しむことができます。ミックス毛や人工毛に比べると、少し重たさがあります。
長持ちさせるためには、定期的なシャンプー・トリートメントといったお手入れが重要です。
シャンプー前のブラッシングには、表面についたホコリを落としてシャンプーの泡立ちを良くする効果もあるため、丁寧にブラッシングしましょう。
人工毛(合成繊維)ウィッグは、ポリアミドやポリエステルなどの合成繊維を使い人間の髪の毛に似せて作られたウィッグです。ファイバーとも呼ばれます。
人毛に比べると価格が抑えられることが特徴で、形状記憶のものならヘアスタイルが崩れにくいでしょう。耐熱のものであれば、ドライヤーの使用が可能です。
ミックス毛ウィッグは、人毛と人工毛(合成繊維)ウィッグをミックスした毛材で作ったウィッグです。見た目がナチュラルで、ヘアスタイルをキープしやすいなど、人毛と人工毛の両方の特徴・メリットを兼ね備えています。
毎日付けている場合、2~3日に一回くらいがウィッグを洗う頻度の目安です。ただし、汗をよくかく夏場の時期は汗の臭いや皮脂汚れが気になることもあり、その場合は毎日洗ってもOKです。
反対に、冬場は汗や皮脂の分泌量も少なくなるため、2~3日に一度くらいのシャンプー・トリートメントでも問題ないでしょう。
ウィッグがヘアワックスやヘアスプレーでベタベタになってしまったときや、しばらく使わないときも、洗髪して皮脂や汗などの汚れを落としてから保管しましょう。
「そこまで汚れてはいないものの、ウィッグの臭いだけが気になる……」というときは、洗わずにウィッグ専用のデオドラントスプレーなどをスプレーするだけでもOKです。
その他にも静電気が気になる、広がりが気になる、テカリやベタつきが気になるなど、ウィッグの悩みに合わせたケアアイテムもあるため、洗髪によるダメージを押さえつつ効果的なウィッグのケアを行いたい人は、このようなアイテムを活用するのもおすすめです。
ウィッグは、普段から丁寧にお手入れをすることで、長持ちさせることができます。ここからは、大切なウィッグを長持ちさせるためのポイントをご紹介します。
ウィッグは、毛材によって特徴が異なります。例えば、耐熱のファイバーであればドライヤーが使えますが、人毛やミックス毛にドライヤーを使うとダメージを与えてしまいます。
自分のウィッグの毛材を確かめて、毛材に合ったケアをすることが大切です。
ウィッグは、着用する前と着用した後にブラシでブラッシングしましょう。梳かすことで毛が絡まってしまうのを防ぐことができ、長持ちにつながります。
ウィッグケア用のエッセンスなどを吹きかけてからブラッシングすると、ウィッグの毛にしっとりまとまりが出るでしょう。
ウィッグは、水に近い温度のぬるま湯で洗うことができます。それは、カールが取れるのを避けるためです。お湯を使うと、カールが弱くなってしまいます。
素材によっては、ヘアアイロンやコテなどを使って巻いてカールを復活させたり、自分でスタイリングやセットが可能です。
ウィッグは市販のシャンプーやトリートメントでも洗えますが、ウィッグ専用シャンプー・トリートメントを使うと、ウィッグを長持ちさせることにつながるでしょう。
市販のシャンプーを使う場合は、洗浄力の強いシャンプーは避けるのがポイント。「ラウリル硫酸〜」「ラウレス硫酸〜」「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」と書かれたものは、ウィッグには洗浄力が強過ぎる可能性があります。
ウィッグは繊細で、市販の地毛用シャンプーに含まれている成分によっては毛質が変化してしまう可能性もあるため、専用のものを使うと安心です。
ウィッグの毛流れが乱れると、絡まりやすくなります。毛流れが乱れないよう、洗うときは額やつむじ部分を常に掴んでおくといいでしょう。また、ウィッグを水から引き上げるときも、毛先からではなく、つむじから引き上げると、毛流れの乱れを防げます。
ロングタイプのウィッグの場合、シャンプーのときにウィッグカバーネットに包んで洗うのもおすすめです。
ウィッグのヘアスタイルをきれいに保ったり、自分でスタイリングしたい場合は、ウィッグスタンドを使うのがおすすめです。
ウィッグスタンドに完全に乾燥させたウィッグを掛け、その上からハンカチなどを掛けておくと、ホコリによる汚れを防げます。
インナーキャップ(アンダーキャップ)とは、薄手の布やネットでできた水泳帽のような形をしたキャップのことで、ウィッグの下に着用します。髪が短い人がネットの代わりに使ったり、脱毛が進んでいる人が、ウィッグのインナーとして使用します。
長い時間着用し続けるウィッグは頭皮の汗や皮脂がつきやすいものですが、着用のたびに洗っていると、摩擦などのダメージによって擦れたり抜けたりして、ウィッグにダメージを与えてしまうことに。
インナーキャップを着用してからウィッグを被れば、頭皮の皮脂や汗などの汚れからウィッグを守ることができ、洗う頻度を減らすことができます。皮脂や汗を吸収する素材でできたインナーキャップを選べば、ウィッグの保護効果も高まるでしょう。
インナーキャップには、地肌が透けにくくなる効果も期待できます。ウィッグはネット上の下地に人毛や人工毛がついた作りになっている物が多く、髪の分け目からウィッグのネットの網目や地肌が見えてしまうことも。
インナーキャップを装着することで地肌を透けにくくし、より自然な仕上がりになるでしょう。洗濯のことも考えて、2枚以上持っている人が多いようです。
自分でシャンプーやトリートメントをしてもウィッグがまとまらないときや、こまめなお手入れが難しい場合は、プロによるケアが受けられる、ウィッグのメンテナンスサービスを利用するのも一つの方法です。
ウィッグは、加齢に伴う薄毛だけでなく「髪をボリュームアップさせたい」「分け目の白髪が気になる」「白髪染めの回数を減らしたい」というときにもおすすめです。つけるだけでよく、即効性が得られるという大きなメリットがあります。
ウィッグの毛材には主に人毛・人工毛(合成繊維)・ミックス毛の3つの種類があり、適した洗い方やケア方法は異なります。きれいな状態で長く使うためにも、正しい洗い方で洗い、日常的にお手入れしましょう。
取材協力:株式会社アデランス
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