朝夜別!スキンケアの正しい順番・コツや注意点を紹介
2022.07.052022年07月05日
化粧水・乳液・美容液…正しい肌のお手入れの順番は?
朝夜別!スキンケアの正しい順番・コツや注意点を紹介
スキンケアは正しい順番で行うことが大切です。専門家監修のもと、基礎化粧品でのお手入れのやり方を朝・夜に分けて詳しくご紹介します。また、ブースター(導入液)・化粧水・乳液・美容液・クリームなどの役割、パックやオイルを使うタイミングも解説。
朝と夜ではスキンケアの目的が違う
美しい肌を保つために何気なく行っているスキンケアは、朝と夜では異なる目的があります。目的を意識して行うことで、より効果的なスキンケアができますよ。
【朝のスキンケアの目的】
- 睡眠中にかいた汗・皮脂などの汚れを落とす
- 乾燥や紫外線などの刺激から肌を守るために保湿・UVケアを行う
【夜のスキンケアの目的】
- メイクや肌に付着した汚れを落とす
- 乾燥や紫外線、花粉などによって刺激を受けた肌をケアし回復を促す
スキンケアの基本
スキンケアアイテムには「水分が多いもの」と「油分が多いもの」があります。
スキンケアは、肌の汚れ(身体から出る皮脂膜や剥離した角質、汗、外部からのちり、ほこり、殺菌、化粧品の残り)を落とし、肌に水分と油分をバランス良く届けることが目的。
まずは水分の多いアイテムでしっかりと肌を潤し、その次に油分の多いアイテムで水分を逃さないようにして、蓋をするのがスキンケアの基本です。
朝の正しいスキンケアの順番
スキンケアの順番は、しっかりと汚れを落として、水分、油分(有効成分)を入れていくことが大切。ここからは、朝の正しいスキンケアの順番を見ていきましょう。
洗顔
寝ているときにかいた汗や皮脂などの汚れを落とすため、朝起きたら洗顔をしましょう。汗や皮脂の他にも、寝具についていた汚れが顔につくこともあります。皮脂は油分になるので、水だけでは落とせないため、洗顔料を使用することが大切です。
ブースター(導入液・導入化粧水)
ブースターとは、洗顔後に付けることで化粧水や美容液など、この後のスキンケアで使う基礎化粧品の浸透を高める効果のある導入液のこと。導入化粧水、プレ化粧水、導入美容液などと呼ばれることもあります。
ブースターがあればこのタイミングで使いましょう。ブースターを持っていない場合はここは飛ばして、洗顔後に化粧水という順番でも大丈夫です。
ブースターには肌の土台を整えて柔らかくする効果があるため、後で使う基礎化粧品の馴染みがよくなります。皮膚がゴワついていて(肌が硬化している人)、化粧水が浸透しにくくなった気がする人や、乾燥肌などの肌悩みを持っている人におすすめです。
化粧水
化粧水は、肌に潤いを補給するためのスキンケアアイテムです。しっかりと保湿し、バリア機能を高めることで、外部刺激から肌を守れます。
乾燥はあらゆる肌トラブルにつながるため、化粧水で十分に水分補給を行うことが大切です。1回で終わりではなく、何回も入れこんであげると良いです。浸透するうちはどんどん入れてあげてOK。十分に補給されると、浸透しなくなってきます。(ただし、酸が入っている化粧水は除きます)
美容液
美容液とは、シミ・そばかすなどの美白ケア、ほうれい線やマリオネットラインなどのシワ対策、乾燥肌のための潤い補給など、目的や肌悩みに合わせて集中的なケアが行えるアイテムのことです。
自分の肌悩みの改善・予防につながる美容成分が含まれているものを選んで、スキンケアに取り入れるといいでしょう。美容液は、一般的には化粧水の後、乳液の前に使用します。
乳液
美容液の後は、乳液を使いましょう。乳液とは、水分と油分をバランスよく配合した、保湿のためのアイテムのこと。
乳液とクリームは、肌内部の水分の蒸発を防ぐ役割を果たすという部分では同じですが、乳液よりもクリームの方が油分を多く含んでいます。乳液とクリームのどちらも使用する場合は、乳液を使ってからクリームを使いましょう。
クリーム
乳液よりも油性の潤い成分が豊富なクリームは、乾燥肌に悩んでいる人や、肌に油分が足りていないと感じる人におすすめです。
肌の状態や季節によって使い分る、両方使うなど自分の肌に合わせて使うといいでしょう。
油分が多過ぎるとメイクがよれてしまう原因になることも考えられるため、朝用、夜用で分けるか、薄く伸ばすようにつけるかにすると良いです。(朝の軽いものに合わせてしまうと、夜は油分不足になることがあります)
日焼け止め
朝のスキンケアは、仕上げに日焼け止めを塗るのを忘れないようにしましょう。紫外線は窓やカーテンを突き抜けて室内まで降り注ぐため、外出しない日でもUVケアは必要です。もちろん、マスクも突き抜けますので、マスク下にも塗っていただきたいです。
日焼け止めは、汗をかく場合は2〜3時間ごとに塗り直すのが理想的。とはいえ、メイクを落として日焼け止めを塗り直すのは現実的ではないため、UVカット機能のあるファンデーションでメイク直しをするのでもOKです。
日焼け止めはSPF(紫外線B波からどれだけ肌を守れるか)やPA(紫外線A波から肌をどれだけ守れるか)の数値によって選びますが、肌への負担も考え、季節やその日の予定に合わせて日焼け止めを選びましょう。紫外線吸収材が含まれるものは肌に負担がかかります。
SPF1が約20分です。例えばSPF30は600分(10時間)はB波を防ぐ効果が続くとは言われています。A波は+が多ければ多いほど防止効果が高くなります。
夜の正しいスキンケアの順番
夜のスキンケアも、基本的には朝と同じです。ただし、夜のスキンケアは肌を回復させることが目的の一つ。朝とは違うアイテムを使うと、より効果的にスキンケアができるでしょう。
クレンジング
メイクをした日はもちろん、1日すっぴんで過ごした日も、日焼け止めや皮脂・汗などの汚れをしっかり落とすためにクレンジングするのがおすすめです。
クレンジングは以下のように種類が豊富で、それぞれ洗浄力や肌への負担が変わってきます。
- クリーム
- ミルク
- オイル
- ジェル
- リキッド
- 拭き取りクレンジング
拭き取りクレンジングは時間がないときや疲れてメイクを落とすのが面倒なときに手軽に使えますが、強くこすり過ぎてしまうと肌への刺激となるため、要注意。美容の観点からいえば、拭き取りタイプのものは「落とさないよりはマシだけど、おすすめはできない」クレンジングです。
洗顔
洗顔料をよく泡立て、泡で肌を包み込むようにして洗いましょう。手が皮膚に直接つかないくらいの泡で洗うイメージです。クレンジングの商品によってはダブル洗顔不要のものもあり、洗顔不要の場合もあります。ただし、落としきれていない汚れがあると肌にたまってしまうため、心配な場合は洗顔も行いましょう。
ブースター(導入液)
朝と同じように、ブースターを使用してケアをします。洗浄力の高いクレンジングを使った場合、肌に必要な水分や油分まで奪ってしまっている可能性があるため、夜は念入りな保湿がおすすめです。
化粧水
たっぷりの化粧水を使い、紫外線や乾燥などの刺激を受けた肌に、十分な水分を補給してあげましょう。朝はメイク崩れ防止にさっぱり化粧水を使っている人は、夜はしっとり化粧水を使えばより効果的な保湿ケアができます。
朝と同様に、1回だけではなく浸透するうちはどんどん入れてあげてOK。(酸が入っている化粧水は除く)特に夜はしっかりと入れ込みをしてあげることをおすすめします。
美容液
豊富な美容成分を含んだ美容液によって、疲れた肌に栄養を届けましょう。日中に受けたダメージを回復させるため、夜のスキンケア専用の美容液を使ったケアがおすすめです。
乳液
夜は油分が多めの乳液を使ってもメイク崩れの心配はないので、保湿力を重視したアイテムを使ってもOK。夜のうちにしっかりと保湿を行い、肌に潤いを届けておくことで、翌朝のメイク乗りがよくなる効果も期待できます。
クリーム
乾燥が気になる人など、肌の状態や希望に合わせて、クリームで夜のスキンケアの仕上げをしましょう。50代のお肌は、乳液かクリームなら、クリームの方がおすすめ(一般的)です。
肌の状態は人によって異なり、また、TゾーンとUゾーンによっても皮脂の分泌量に違いがあります。皮脂分泌が多い部分には薄めにクリームを塗る、乾燥しがちな部分にはしっかり保湿など、肌の状態に合わせてスキンケアを行いましょう。
パック・フェイスマスク・オイルはいつ使う?
ここからは、パック・フェイスマスク・オイルなどスペシャルケアの順番について解説します。なお、顔のスペシャルケアの頻度は週1回ほどを目安にするといいでしょう。
パック・フェイスマスクを使う順番は商品に合わせて
パックやフェイスマスクを使う順番は、商品によっても異なります。商品のパッケージに記載された使用方法の通りに使用するのがおすすめです。
シートマスクを長時間つける方が多いようです。シートマスクの場合、基本的には15分以上は逆に水分が蒸発してしまい、乾燥していきます。(パックにより、異なるので商品の使用時間に合わせるでOKです。長く使ってOKなら15分以上OK)商品に書かれた使用時間を守ることが大切です。
オイルを使う順番は目的によって変える
オイルの使用方法はいくつかあり、美容液のように使う、ブースターのように使う、クリームの後に使うなど目的はさまざま。また、商品ごとに目的が違う場合もあります。
オイルを使う目的や、商品に合わせて最適な順番で使えば、より効果的なケアができるでしょう。
スキンケアのポイント・注意点
ここからは、スキンケアのポイントや注意点をご紹介します。ポイントを押さえたスキンケアで、美肌をつくっていきましょう。
洗顔の水・お湯の温度は適温に
洗顔の時に使う水やお湯の温度は、32〜34℃くらいの少し低い温度のぬるま湯にしましょう。温度が高過ぎても低過ぎても、肌に刺激を与えてしまいます。適温で洗顔することを心掛け、肌への負担を抑えましょう。
クレンジングは時間を置き過ぎない
クレンジングは肌に乗せる時間が長過ぎると、美肌に必要な油分まで奪ってしまいます。メイクとクレンジングがしっかり馴染み、汚れが落ちたら速やかに洗い流しましょう。
洗浄力の強いクレンジングは、肌への刺激になります。肌を労るためのスキンケアで肌にダメージを与えてしまうことのないよう、注意しましょう。
保湿はたっぷり行う
朝も夜も、どんな肌質の人も共通するスキンケアのポイントが「保湿をしっかり行う」ということ。
乾燥は肌のバリア機能を弱めてしまい、肌荒れやシワ、シミを引き起こしやすくなってしまいます。肌質は混合肌・敏感肌・乾燥肌・脂性肌(オイリー肌)など、人によってさまざまですが、自分の肌のタイプに合った方法でしっかり保湿を行うことが大切です。
ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドなどは、高い保湿力を持つ成分。保湿のための化粧品を探しているときは、これらが配合されているものを選ぶのもおすすめです。
スキンケアアイテムは季節によって変える
季節によっても降り注ぐ紫外線の量や、湿度は変わってきます。この結果、肌が変化します。だから季節で見直すこともしたほうが良いです。(使用量や製品)
朝と夜で使い分けるだけではなく、季節によって使い分けることでより効果的なスキンケアにつながるでしょう。
スキンケアは正しい順番で行って効果アップ!
基礎化粧品には水分を多く含むものと油分を多く含むものがあり、豊富な種類があります。肌への浸透や保湿効果を考え、正しい順番でスキンケアを行うと、より効果的に肌のお手入れができるでしょう。
朝はメイク崩れを防ぎながら、紫外線対策の徹底。夜は汚れを落として肌に栄養を補給して、1日の疲れを癒やしてあげるなど、朝と夜でのスキンケアアイテムの使い分けもおすすめです。
もうひとつ。注意していただきたいのが、クレンジング、洗顔、化粧水(コットンの場合)、タオルの拭き取りなどで、肌をこすらない。ということです。フェザータッチを意識していただくと良いです。
コットンを使用する場合はパッティングをする(スライドさせない)。タオルで拭き取りをする際もこすらずに“あてる”ことで水分を吸い取るイメージで。
ぜひ今回ご紹介の内容を参考に、スキンケアの時間をもっと充実させてみてください。
監修者プロフィール:関戸 亜美さん
株式会社OLIVIER(オリヴィエ)代表取締役 関戸 亜美
エステ、ホテルスパ含め経験18年。自身の施術経験、エステティシャンの派遣業務、コンサル経験から2014年11月にサロンドカシェット赤坂店を立ち上げ。 その後2015年4月に法人化し2015年6月サロンドカシェット表参道店、2016年10月表参道ANNEX店、2017年8月サロンドカシェット銀座店、2018年3月銀座ANNEX店をOPEN。
表面上の美だけではなく、内面から整う心身健美を提供する、サロンドカシェットを運営。サロンでは【人生が変わるエステ】としてコーチングしながらカウンセリングをし、目標設定して二人三脚で”なりたい姿”へサポート。2022年エステスクール開校予定も。
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